純粋な株式会社楽天の営利目的サイト

弊社は本日で営業終了。
今年一年ありがとうございました。

・・・と、もちろんこれは対外的な話。仕事は続くよどこまでも。

連続発行となりましたが、もともとたまっている小ネタを年内に
出しておこうと思っていたので、予定通りなのですが、昨夕出版社
の担当さんからメールが

「楽天やヤフーに警鐘? 仮想商店街運営で公取委が報告書」
(日経ニュースより)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061227AT3S2700Z27122006.html

と。

今年は「楽天市場がなくなる日」の執筆が仕事始めだったのです
から、仕事納め(対外的)の今日のネタとしては最適です。

ちなみに今年の仕事始めは1月1日。
初めての著作と出版界のルールがわからずに「納期厳守」という
ビジネス界のルールで考えていたので、死にものぐるいで書いてお
りました。

ま、人を待たせるのがものすごく嫌いというのもありますが。

そんなわけで年の最後に「楽天ネタ」です。

報道をザックリとまとめると以下のようになります。

1:楽天+ヤフー+ビッターズで電子商店街市場シェアが9割。
→市場を占有している

2:この有利な立場を利用して不公平な取引が行われている。
→4つの判断基準が示され、楽天に至ってはこの4つの
すべてに引っかかっている

で、現時点での結論は「おとがめなし」です。

公取委が睨みをきかしているぞというアピールが目的ではないか
ということです。

ただ、これは拙著でも触れていますし、なによりこの問題で
戦っている「生活と科学社」さんの事例などに詳しいのですが、

「遅すぎる」

判断といえるでしょう。
生活と科学社さんは楽天市場に出店しておりましたが、その

「不公平な契約変更や不利益を被るルールの強制」

から、楽天と話し合いを求めたところ、一方的に

「契約解除=強制退店」

となったものです。
この詳しくはサイトをごらんいただくか、自著の巻末にこと
の経緯を生活と科学社の猪ノ口さんが寄稿してくれていますので
そちらをご覧ください。

楽天市場の諸問題を考えるサイト

http://www.ingc.jp/index.html

あまりの非道ぶりに私が三木谷さんを

「ブラックテディベア」

と名付けた理由も頷けるかもしれません。

ただ、これは「楽天市場は誰のものか」という認識の違いから
おこることで致し方ない部分もあります。

三木谷さんは「俺のもの」と考えるでしょうし、出展者は

「私たちのもの」

と。

これはデパートのテナントに置き換えると、ビルの持ち主と
店子の関係です。

公取が動いたのはビルの持ち主が、立場的に有利なことを
利用して、契約者に不利な契約を押しつけているからです。

外部リンクの禁止など、いろいろとおかしなことがありますが
今回引っかかったもののなかに、

「楽天市場に出展中に取引したお客さん名簿は退店時に使っては
ならない」

という無茶苦茶なものまであります。

そのお店がデパートのテナントをでたら、テナント出店してい
た間の顧客名簿は使ってはならないというものです。

「楽天市場は俺のもの」だからです。

もちろん、お客さんにとってもいい迷惑。
デパートの中であっても「お店」で買ったのに、楽天市場から
離れたら

「ダイレクトメールもバースデーカードも届かない」

ということになるのです。

そしてそのことに異議を唱えると

「じゃぁ出て行ってください」

今後はわかりませんが、今の時点評するなら楽天市場は「公」
の精神を持ち合わせていない

「純粋な 株式会社 楽天 の営利目的サイト」

となります。もちろん、これは立派な商行為ですので、これを
揶揄するものではありません。

ただ「出店」する際にはこの点を知っておくべきだ。というの
が自著に書いております。

そして、

「楽天市場に頼らなくても中小企業がホームページで成功するこ
とができますよ」

ということ、そして

「福井の鯖寿司のような特産品がなくてもやり方次第」

といった誰も書いていない「実業ホームページの作り方」に
言及しています。

だから「楽天のバーカ」を期待されて買われた方からは

「期待はずれ」

というありがたいお言葉が寄せられます。
そんな一方的にこき下ろすなんてエレガントじゃないことは
しませんよ。盗人になんとやらじゃありませんが、必ず正邪、
陰陽ありますからね。

しかし、私は今回の公取委の動きにちょっと懐疑的です。

「どうして今なの?」

竹中前大臣と三木谷さんは一ツ橋つながりで、竹中さんは
電子商取引などの普及活性化に献身的でした。

これまた一ツ橋つながりで、三男(現政治屋)と興銀時代に
は「同じ釜の飯」を食べていた石原都知事は、共産党の突き上
げと自身の三選で手一杯です。

そして、1円も税金を納めずに

「過去最高益」

をたたき出した銀行が

「政治献金」

を再開しようとしています。

後ろ盾を失った格好の三木谷さん。
そして伸びていく業界。

こんな格言があります。

「税金は取りやすいところからとる」

と、そしてこの国の六法全書には記されていませんが、

「政治献金は税金」

という暗黙の了解があります。
たぶん、みかんの絞り汁で書かれているので、火にあぶれば
浮かび上がることでしょう。
・・・念のために書きますが嘘ですよ。枝葉末節しか見ない人が
時々いますので。

はい、何を期待して誰がどう動いているのでしょうか?

楽天は自分たちが儲けるように契約を替えていっています。
これは「営利団体」として当然のこと。

しかし、「優越的な立場を利用した不公平な契約」がまかり
通れば、

「金持ち勝つ」

が合法化されてしまうことになるのです。
だから公取委の動きは当然ですが・・・タイミングが。

はてさて、年明けからの公取の動き、そして

「政治献金という税金」

を払うのか? 否か?

来年も継続してウォッチングしていく予定です。

ブログ村に参加してみました。宜しければ右バナーをクリックしてください→ にほんブログ村 政治ブログ メディア・ジャーナリズムへ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください