楽天市場がなくなる日の著者としてはこの話題は

「楽天、まさかの3連勝」

じゃなくって

「楽天、TBS株買い増しちゃうよと脅す」

・・・楽天市場がなくなる日の著者としてはこの話題は避けて通
れません。

ビジネスや生き方は異性の口説き方に表れるといいます。

モテモテイケメン社長と評判の高い有線放送の会社の場合、

「買ってくれ」「助けてくれ」

といわれることが多く、昔の写真を見ると明るい男女交際と
縁がなかったような東大中退で裁判が忙しそうな彼は

「金で人の心は買える」

と信じて疑いません。
それはそう。彼のまわりには買える心を持った人ばかりだったの
でしょうから。

価値観や風俗、文化の違いはいかんともしがたいのです。
日本人は生卵を食べますが、欧米人が食べないように。
ちなみにスーパーマーケットで10円の違いに厳しい鑑定眼を
もち挑みますが、残念ながら私の心は非売品です。

そしてあの腹黒いテディベアーという表現は避けて欲しいと
自著執筆中に洋泉社の依田さんに注意されましたが、あの彼を
みると、どうみても「押しの一手」。

昭和のドラマのいやな成金が、結婚の決まっていたヒロインに
横恋慕して、ヒロインの父親の経営する会社に買収を仕掛けて止め
て欲しければ、

「俺と結婚しろ」

と言う下手なドラマを見ているようです。

体育会系が金を持つとああなるのでしょうか。

「モノヅクリ」の価値観を持つ私にとって、あそこまで嫌われてい
る相手と手を組むより、自分たちで新しい世界を作り出す方が
何倍も魅力的に映ります。
まして彼が語る

「インターネットに可能性を感じた」

のならば。
銀行屋さん出身の彼の言葉を鵜呑みにするほど初なネンネじゃ
ありませんが。

ただし、このヒロインも「捏造力(byシンタニタカシさん)」
のTBS。

性悪女と成金社長。
捏造力が勝つか、買収力が勝つか。

ただ、冷静に見て、楽天市場の成長はいまのままでは限界が目の
前です。

携帯電話で充分という人は増加の一途を辿れば、楽天市場の
重さは嫌われます。

ネットリテラシーの上昇は想像を絶する早さで上がってきて
いますし、あと数年もすると

「生まれたときからインターネット」

という「ネイティブ」が登場します。
すると、閉鎖型の楽天という歪な世界(自由にどこでも行ける
ネットの常識からして)に好んでいく人はあまりいません。

今年の4月4日にウェブ担当者フォーラムに寄稿した

「ニフティの栄枯盛衰に見るCGMのリスク」
 http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2007/04/04/1145 

で触れたのですが、一時期インターネットの代名詞といっても
過言でなかった「ニフティ(・サーブ)」が3月末でサービスが
終了しました。

昨今、CGM(消費者が作り出すメディア=ブログなど)で
大騒ぎをしており、広義で見れば「楽天市場」も出展者のお店と
いうコンテンツの集合体でなのですが、CGMとは薄氷の上を
全力疾走しているようなものだとニフティは教えてくれました。

参加者の興味がなくなると急速に魅力をなくします。
負のスパイラルは止まりません。
そしてニフティはサービスを終了しました。

自らがコンテンツを作り出すことのないサイトは、

「参加者の興味」

という虚ろなものに支えられているのです。

これは「グーグル」も同じ。

今は「アメリカのホリエモン」と化して、余ったお金にものを
言わせて買収に継ぐ買収を繰り返して何か作った気になっていま
すが、自身発のものはあまりありません。

Gメールも便利で使っていますが、発想そのものの斬新さは
ありません。

だから「グーグルより便利な検索エンジン」がでてくれば、

「参加者の興味」

がそちらへ動くことを止める手だてはありません。
かつてネットスケープが、マイクロソフトが、ヤフーが栄華を
誇った時代を鑑みれば浮かんで見えてきます。

絶好調の時は、「自分だけは特別だ」と思うのは成り上がりもの
の最大の特徴です。

他人任せは不特定多数無限大(笑)の向こう側から、膨大な
エネルギーをもたらしてくれますが、いかんせんコントロールが
難しいものです。

機を見るに敏な勘の良い三木谷社長ですから、何度かその
エネルギーの波に乗ることができたのでしょう。

しかし、一方。

「いつまで波任せなんだ」

という不安もつきまといます。
そして捏造力という創造性をいかんなく発揮するTBS。

自ら輝きを発するものには引力があり、人を惹きつけます。

コンテンツを作り続ける能力はある種の天分の才です。

おまけに土地に有価証券、ドリフターズに金八先生、
ウルトラマンなどなどの過去のコンテンツも豊富に持ち、
さらには「放送電波という既得権益」までもっているのですから、
どれだけ嫌われても押し倒したいというところでしょう。

楽天側からすれば

「あきらめる理由がない」

のです。
詳しくは自著「楽天市場がなくなる日」の97ページ


「疑問12 どうして楽天はTBSを欲しがったのか?」
http://www.as-mode.com/check.cgiωCode=4862480047

(↑アマゾンで残り3点在庫ありとなっていました)

をご覧ください。ネットでこの物言いは好まれませんが、
私は言います。宣伝です。

まぁ普通の方にとっては「なにをいまさら」という今回の
買い増し騒動ですが、同級生でも一人ぐらいいませんでした?

「あきらめの悪い奴」

万馬券をあてて、キャバクラに通って開店から閉店まで
居座る体育会系の絵図が浮かぶのは気のせいでしょうか。

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