中国の遊園地とジャングル大帝の盗作

敵対していた同士が突然、大の親友となる。

昭和の頃の漫画(特に週刊少年ジャンプ)に見られた光景です。

ご都合主義というとそれまでですが、強大な敵にも敵となってい
る背景があり、そこを紡ぐことにより共感を覚える読者が現れます。

そして敵が強ければ強いほど主人公一味が倒したときの喜びは
大きく、その後強大だった敵が味方に付くとき、

「昨日の敵は今日の友」

と少年少女は胸をなで下ろし、みんな仲良くという幻想に浸りきっ
ているPTAのパパママも安心できたのでしょう。

更に編集部としては必ずいる

「悪役ファン」

という読者も拾え、昨今のロングテール理論のように

「果てしなく伸びる悪役の尻尾」

となり売上に貢献したのではないでしょうか。

ロングテール理論とはアマゾンやグーグルの成功例を語るときに
用いられる神話で、売上の少ない商品群が収益を支えていると喧伝
されましたが、アマゾンではロングテール理論の提唱自身が3割ほ
どの貢献だったと訂正しております。また、神話の登場人物として
あげられるグーグルを評するには「塵も積もれば山となる」という
正しい日本があります。

某「龍玉」はピッコロあたりまでは見ていましたが、その後、
次々と起こる悪役のロングテール現象に吐き気がして見なくなりま
した。

私は悪役にも相応の矜持があると考えます。
つまり信念を持って「悪」をやっているのだと。

正義を揶揄するという「正義ありき」ではなく、自らの思想信条が
正義側から見たら勝手に悪だと呼ばれているということです。

正義などと大上段に構えるほど危険なものはなく、悪役といわれ
るのは正義側からの視点でしかないのです。

とはいえ敵同士だったものが仲良くなるケースがあります。
敵味方はそのときの立ち位置で決まり、善悪で別れるものではな
いからです。

ながらくADSL回線の契約競争でライバル関係であり、熾烈な
争いを繰り広げていたイーアクセスとソフトバンクが、新周波数免許
取得に向けて「呉越同舟」することにしました。

限られた周波数を配分する総務省は「連携が望ましい」と、1社
独占での免許申請を牽制しました。これは普通に競争をさせると
ドコモやKDDIという2強が圧勝してしまい寡占化がより進んで
しまうからです。

ドコモもKDDIも別会社と「手を組む」しか認めないと。

そこで各社握手の相手先を探していたところ、イーアクセスと
ソフトバンクという「敵同士」が組んだのです。

イーアクセスの社長はいいます。

「我々のDNAはNTTよりはるかにソフトバンクに近い」

ビジネスの話しですがものすごい示唆に富んだ話しです。

ビジネスにおいての敵同士というのは同じ市場を食い合っている
「同種族」で、市場の重なりが敵対関係を生み出します。

しかし、一旦「他種族」と争うこととなったときは心強い味方で
す。それは好みを同じくする互いを手に取るように解るからです。

電電公社と第2電電を祖先に持つドコモやKDDIと、徒手空拳
から荒れ地を切り開いてきたベンチャーとでは種族が違うのです。

だから手を組む相手はそれぞれしかなかったといいます。

ビジネスも国家も所詮人間がやることです。同じです。
近しいものは敵対しますが、仲良くもなりやすいのです。

「硫黄島」が今年の秋から「いおうとう」に戻ることが決定されま
した。こちらが本来で、ケン・ワタナベ主演の「硫黄島からの手紙」
の影響から「じま」という人が増えたのですが、もともと島民など
から「とう」が本則だと指摘され、この度正式に変更しようと
なったのです。

硫黄島は日本の国土。それを南アルプスと名付けようが空港にち
なんで

「南セントレア市(健全な市民の力で不採用となってますが)」

とつけようが国民が納得していればなんの問題もありません。

しかも、本来は「いおうとう」なのですから。

ところが硫黄島からゴーホームしたはずのヤンキーがいちゃもんを
つけます。

「歴史的戦勝地であるイオウジマの名前を変えるな」

FOXテレビでは

「日本が歴史を書き換えた」

とまで報じています。

彼らの論は歴史学的に間違いではありません。
歴史とは勝者が作るものだからです。

占領した島をションベン島と名付けようがイオウジマとしようが
勝者の自由なのです。

但し、これは占領している間だけのこと。
日本が今もアメリカの植民地だという皮肉と現実と自虐のギャグ
を抜きにして硫黄島は日本国固有の領土です。

だから彼らが「歴史を書き換えた」というのなら、

「アメリカ人が塗りつぶした歴史を正しく書き換えた」

となります。
アメリカ人は常に自分が正しく、そして浅い国家の歴史を埋める
かのように「歴史」を重んじます。それが他国の「歴史」を踏みに
じったってそれは知ったこっちゃありません。

地球上でもっとも重いものは「アメリカの歴史」なのですから。

太平洋を挟んで同じ思考回路を持つ国があります。

こちらは歴史は売るほどある国で、パンダがやってきた昭和の頃
は3000年の歴史だったものが、いまでは5000年となり、
21世紀の終了間際には

「北京原人以来69万年の歴史を持つ国家」

などといいかねない中国です。

こちらの歴史は「正史」とよばれ、常に為政者の都合の良いように
書き換えられてきています。

この中国が「国鳥」をインターネット募集しました。
選ばれたのは「丹頂鶴」。

いそいそと国鳥申請しようかと検討していると重大な問題が発覚
しました。

丹頂鶴の英語名が「Japan Crane(日本ツル)」だったのです。

69万年の歴史を誇る中国の国鳥に日本の名前が入っているなんて
許されることではありません。

2位の候補は「おしどり」。よし、こちらで!

とならないのが中華思想。だってすべては中華を中心に動いている
のですから。

「丹頂鶴の英名を変えさせろ」

と運動をはじめるとのこと。

アメリカ人と中国人の原理原則は同じです。

道理は自国のためにのみ存在する。
無理は自国が断るときにだけ存在する。
公平(フェア)とは自国が勝ったときのみ存在する。
尻尾を振る国は面倒を見ないが搾取してあげる。

今は、対立しています。一応。

しかし、両者の利害が一致すれば呉越同舟ところか兄弟のように
うち解けることでしょう。

その時、我が国は・・・月曜日、気が変わらなければこの続き
「名前」について。

中国の遊園地を面白がりますがジャングル大帝を盗んだのは
どこでしたでしょうか。そっくりです。

最後に余談ですが日本の国鳥は「雉(きじ)」。
朱鷺と勘違いしている方も多いのですが、朱鷺は学名が

「ニッポニア・ニッポン」

なだけで、最近では中国産のニッポニア・ニッポンが増えている
ようです。

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