おまえら庶民どもの生活を守ってやっている

島国「日本」は
安定的な外交によって
世界の人々と支え合い、
日々の国民生活が
守られています。

最近、「新聞を読まない」を肯定的な意味で使う人が増えています。
続く文句は

「ネットで充分。むしろ(情報が)早いし」

などです。
冒頭の「島国発言」は政府広報と外務省の連名での新聞広告です。
ネットでは得にくい、または

「●●さんがいっていたが」

的なコピペブログの引用で接する情報です。

今日から金曜日まで行われる「アフリカ開発会議」のPRが目的で
親善大使の鶴田真由さん、緒方貞子さん、そして福田康夫さんが、
仲良くソファーに腰掛けてメッセージを寄せています。

広告全般はまぁ政府広報ですからこんなものかなぁとという可も
なく不可もなくですが、島国発言の意図するところは何でしょう。

「ちんけな島国である日本は、
俺たち外務省が安定的な外交をやっているお陰様で、
おまえら庶民どもの生活を守ってやっているんだ」

私の意訳はこうです。しかもこれは国内向け、英文訳では外交が
土下座に変わります(ミヤワキ意訳版では)。

もちろん、日本人的感覚からすれば「皆様のおかげ」であること
に異論はありません。しかし、世界的に見れば「お互い様」でしか
ありません。

例えば、各種報道でも「アフリカ開発会議」に触れ、

「各国が日本の援助を」

という何かを貰いに来た的な感覚で報じますが、

「援助させてやっている」

という価値観があることを忘れてはなりません。
日本人には馴染み薄いものですが、施しは施した人の為に行う
ものであり、押しつけるものでも感謝を強要するものではないのです。

日本人的には「情けは人のためならず」でしょうが、これは
自分に返ってくる、関係するとなりますが、世界の多くの国では
そこに「神様」が介在しています。つまり、神のご意志に基づい
て施しをし、施しを受けるということです。だから、自分のためと。

島国発言の異様さをさらに二つ。

「イギリスやアイスランド、さらにはインドネシアなどの
同じ、島国つながりの国はいわない」

ということ。日本だけです。ましてや頭に「島国」と自嘲的に
つけるのは。

政府広報との連名となっていますが、腰抜け外交がお家芸どこ
ろかDNAにすり込まれ、採用面接の際に土下座テストあるので
はないかと揶揄したくなる外務省の仕事ではないかと見ています。
そしてさらに

「安定的な外交の希求は地理的要因とは無関係」

です。国境を陸地で接し、海岸線を持たない内陸国家ならば
塩の確保や、輸送路のために日本以上に周辺諸国に神経を払わ
なければなりません。

あの国境を接する国と火種の絶えない中国でさえ
「北の脅威(ロシア)」に神経を払う時代です。

いやはやなんといえばよいのか開いた口がふさがりません。

こういう外交姿勢こそ「民主党」が噛みつく絶好の機会なの
ですが、どうも「政局」とならなければ民主党は仕事をしません。

余談ですが、この広告に

「TICAD(ティカッド、アフリカ開発会議の略称)についての詳細は」

とあり、「TICAD」が検索窓にあり検索を促しております。
そこで検索してみると、グーグルでは2位表示。1位は
ニュースの検索結果です。そしてさすがというか大人の事情が
通じると噂が絶えないヤフーでは1位でした。

そしてもしかしたら外務省のメッセージはここにあるのかという
邪推も発見しました。

TICAD親善大使の鶴田真由さんは南部スーダンを訪問し被害を
受けた子供達の悲しみに触れます。緒方貞子さんを挟んで、
アイラブチャイナの福田総理が微笑みます。

ウィットに富んだというか、嫌みというか。

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