24時間営業は過剰サービス。搾取の上になり立っている

国益よりも広告主の利益の代弁者である日経新聞の面目躍如と
いったところでしょうか。旧聞に属する前に紹介します。

6月26日の社説にて

「コンビニ深夜規制より大切なことがある」

とぶちあげます。
要約すると深夜規制を無意味と例を並べて説き伏せようという
ものです。

無意味の例を並べますと

・仮に朝7時から夜11時まで(セブンイレブン)の営業にしても
冷蔵庫は稼働し続ける

・深夜の配送が道路が混む昼間に移り非効率

などです。また、社会インフラとしてのコンビニを取り上げます。

・07年度に女性が身の危険を感じコンビニに駆け込んだ例が
1万3千件

そして、公共料金の支払いや宅配便などを挙げ生活に欠かせない
といいます。

はい、コンビニの「深夜」を規制するということです。
コンビニをなくそうということではありません。公共料金の支
払いや宅配便の深夜需要が特段高いというならば話は別ですが、
さらに言えば今のご時世、男でも深夜は怖いものです。

「深夜の女性の一人歩きは危ない」

というのは自己責任の範疇として当然ことではないのでしょうか。

物流に関しては昼間の配送に移ることで、発生する二酸化炭素と
差し引きすると「4%削減にとどまる」とネガティブに触れます。

しかし、「チームマイナス6%」からみれば残りは2%。
トライする、または検討する価値は充分にあるでしょう。だって
パーセント表示なら「66%達成」ですからね。

そして冷蔵庫も動き続けるという主張は論外です。
冷蔵庫は開け閉めでロスする冷気が電気消費量を上げます。

さらに

「経済のサービス化で夜間に働く人は増えている。コンビニ、
スーパーやレストランが営業時間を広げたのは生活者の要望に
応えた結果であり、逆ではない」

と、これに至っては無茶苦茶です。日時は忘れましたが、
マクドナルドの24時間化を報じる記事で

「収益拡大」

を取り上げていたのは日経新聞です。
あえて言いましょう。

「24時間営業は過剰サービス。搾取の上になり立っている」

24時間の需要がある地域まで規制する必要はありません。
しかし、深夜から早朝にかけて数人しか客がこないような
地域なら規制しても、それにより抑えられる二酸化炭素が
大切だというのが「公」の視点ではないでしょうか。

私は一人暮らしのころ、24時間のコンビニを利用してい
ました。足りなくなったら買いに行く、欲しくなったら求め
られるコンビニは欠かせないと信じていました。

結婚が、専務が「ストック」をします。八百屋の娘だった
からか「仕入れ」ておきます。そして深夜のコンビニから
足が遠のきました。

また、元日営業を近所のスーパーがやめましたが、不便は
ありません。正月準備という日本の風俗習慣に沿っただけで
必要はないのです。

フランチャイズ契約のコンビニ店が次々と閉店しています。
オーナーの高齢化で無理が効かなくなり、オーナー自身が
シフトに入る神風営業ができない上に、それほど儲からない
からです。

単純な話し、儲かれば人を雇って営業を継続できますから。
以前にも触れましたが、

「不採算店はFC、または閉鎖」

が、企業の言い分です。

二酸化炭素削減は「地球規模での取り組み」というお題目を
書いていない新聞ならば何をいっても結構ですが、日頃は
高らかに持ち上げているのに、広告主が不利になるとこの
お題目は吹き飛びます。

そして

「サマータイム」

を、掲げるのならばコンビニの深夜規制は充分検討に
値するのではないでしょうか。

論理矛盾。ダブルスタンダード。
最近、右に傾いたのかと思っていたら、久々の面目躍如たる
広告主至上主義。ま、絶対に謝らない朝日新聞よりはマシですが。

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