やかましい消費者の証拠

 太田農水大臣への批判が巻き起こっています。
もちろん、言葉は選ばなければなりませんし、配慮に欠けた
発言に品性と知性が滲みでております。

でもね。言葉尻を叩くことが「正義」ではありません。
天の邪鬼なので擁護をしてみます。

発言1「じたばた騒いでいない」

農薬の濃度が薄かったことについてこう発言したとメディアが
袋だたきにしたものですが、

「人体に影響がないことは自信を持って申し上げられる。
だからあんまりじたばた騒いでいない」

とすればどうでしょうか?
それならば「慌てろ」というのでしょうか。
あわてふためく様子から風評被害が生まれます。

そして汚染米の業者名を発表したことにも批判の声を上げる
フジテレビ「とくダネ!」などのワイドショーがあります。
もちろん、農水省の杜撰な体質や発表の仕方に問題がないとはい
いませんし、そこの糾弾はもっと激しく、そして「しつこく」、
ブームが去った後まで続けて欲しいと期待しています。

しかし、業者名を発表しなければ今頃メディアは

「なぜ? 発表しない! 癒着か? 業者より国民を見ろ」

と騒いでいたことでしょう。

また「被害者の業者もある」と庶民の味方面しますが、しかし、
ビジネスである以上、仕入れたもののリスクも背負うのは当然です
し、中国産「毒餃子」の時に

「これからは産地にも気を配らねば」

と高所からご高説を垂れるのであれば、商売人は仕入れたものの
氏素性にも気を配れと指摘するのが「一貫性」です。

私も商売をしているので、信頼していた業者に裏切られた方の気
持ちはわかりますが、少なくとも政府の対応としては「国民の方」
を向いていた対応だったと評価しています。

そしてついでに

発言2「やかましい消費者」

はい、事実です。事実をいわれて怒るのがおかしいのです。
だから世界品質の製品作りには定評があり、

「スマイル0円」

や、

「召使いのような店員」

が生まれました。私たちはこれが当たり前だと思っていますが、
フランス人にいわせると異常な光景に映るそうです。だって店員を
しているのはビジネスで、その「役割」を担っているだけで、人間
としての価値は等しいのに、何で召使いにならなければならないの
だ。という理由です。

現代日本で店員が「ため口」を聞いて苛つかない人がどれだけ
いるでしょうか。さらにちょっと角が掛けているだけ交換を要求し

「野菜に虫」

に激怒する国民は日本人だけです(個人差は棚上げにして)。

だから事実を事実として述べて糾弾されること自体が

「やかましい消費者の証拠」

ということ。
裏を返せば本当のことをいっても非難される状況の方が異常で怖い
ことなのです。

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