子育てには国も地域も参加する

 今年のヒット番付の横綱は何を言っても「バナナ」だと予想し、
枠連として「女芸人ダイエット」か、もしくは複合入賞で関脇ぐら
いには入るかと睨んでおりました。

そして北京オリンピックがはいるなら「チベット暴動」を筆頭に
中国各地で起こった「暴動ブーム」は・・・チャイナヒットランキング
ですかね。

■SMBCコンサルティング ヒット番付
http://www.smbc-consulting.co.jp/company/mcs/BizWatch/Hit/

そういえばiPhoneも入っておらず、日経の発表するものも
そうですが「大人の事情」がのぞき見られるのが楽しみです。

さて、もう一つ「ランクイン」を有力視していたのがこれです。

「値上げガソリン」

春の暫定税率失効で値下がりし、翌月に復活し値上がりして以降
月末毎の値上げにその前に給油しようという「大行列」は月末の
恒例行事となったあれです。

これにも複合入賞があると見ていました。

「ガソリン値下げ隊」

一部の民主党議員の悪のりです。

あのとき、彼らはなんといっていたでしょうか。ガソリン高騰に
苦しむ庶民のためにという切り口で、ガソリンさえ下がれば生活も
楽になり経済にも良い影響を与えると念仏のように唱えていました。

はい、ここ数年来の安値となったガソリンも景気を上げてはくれ
ません。もちろん、今の経済状況は「予想外です」なのでしょうが
サブプライムは昨夏から始まっており、国政をあずかる・・・あえ
て理想論を述べるなら、

「自民党の政治がダメだから期待したい」

という受け皿を目指しているのでだからこそ、近視眼的な人気
とりはやめるべきではないでしょうか。

日本の財政不足は構造的な問題で、支出を減らすのは当然として
も減らし切る前に収入源を断つのは愚策というより自殺行為です。

ここで民主党に提案です。

「ゴメンナサイといえる政党になる」

ビーバップハイスクール(不良少年漫画)の世界の慣用句に

「吐いた唾は飲むな」

とあります。これは「言った台詞は撤回できない」という意味
ですが、政治屋さんは「ヤンキー」ではありません。朝令暮改の
繰り返しは好ましくなくとも、間違ったまま突き進むよりは
はるかにマシです。

だからこれを機会に

「ゴメンナサイ、やっぱりガソリン税は頂戴して国民のために
使わせてください」

と「ガソリン値下げ隊」の面々が頭を下げるのは如何かという
提案です。まぁどうでも良いようなことですが、総選挙後に
民主党が政権を取れば野党となった自民党はこうヤジを飛ばします。

「ガソリン税の撤廃はどうした!」

折角、麻生総理が時間をくれているのです。今のウチに過去の
発言の「整合性」を整えておくとよろしいかと。

そしてちょっと夢想も入っておりますが、民主党に期待するの
はこの政策です。

「子育て支援のキャッシュばらまき政策」

ただ金をばらまくなら天下の愚策です。子育て世帯に金をまい
ても受けとった親の金融リテラシーが低ければ、直言すれば
親が無駄遣いをしている家庭にとっては不幸のタネとなるだけです。

日の当たる世界の住民はご存じないでしょうが、子供の給食費
を使い込む親など未だマシで、子供の奨学金で酒を買う親は実在
します。ろくに働かずに親の年金支給日に小遣いをせびりに行く
「親」もいます。その金でパチンコにいったり。

そんな親に毎月「定額支給」すれば、労働意欲を削ぐのは
火を見るよりも明らかです。

だから「現金」ではなく、教育補助やさらにはそんな親から
保護するための「シェルター」の充実などにばらまくのであれば
大変結構なことです。

で、夢想すること。

「子供は国の宝」

・・・富国強兵ではなく、この句が続きます。

「子育てには国も地域も参加する」

どこかの教育委員会のタワゴトならここで終わりますが、
続きます。

「だから大人になって国と地域に恩返しする」

古代ローマの頃から子供が国の宝であることは変わりません。
今の日本との違いは、甘やかし可愛がる・・・その様は
愛玩動物と重なることがあるほど・・・ことではなく、将来
ローマ帝国を支える人材という点において「宝」だったのです。

堅苦しい言葉もちいるならこうです。

「日本国民は社会全体で子育てを支援して貰う権利と、
育った後に社会に奉仕する義務がある」

ということ。
この思想が底流にあれば、今の年金の「負担不公平論」は
おきず、テクニカルな問題で解決しますし、社会保障費の
増額を消費税で負担するとなっても誰もが理解することでしょう。

子育て支援の難しさは「子供」が私有財産か、公共財産か
ということでもあります。この書き方をするとアグネスチャン
さんなどは怒るかも知れませんが、「政治哲学」にたてば
整理されなければならない議論です。

それぞれを述べます。

「お受験で私学に入れるのは将来享受できる利益のため。
ならばそこに公金を投じるのは不公平だ」

これが私有財産にたったときの論で、

「様々な教育機会を与えることで日本の将来に有益な人材
育成のための投資」

が公共財産です。
つまり私有財産という観点からは税金は投じにくいのです。

もっとかみ砕きます。

「田中さんが跡継ぎをお受験させてエスカレート大学まで
いかせ、良い就職先に送り込むことで田中家がより発展
するために税金を使う」

これに理解が得られるでしょうか。
そうではなく

「田中さんの息子さんは良い教育を受け、それを国のために
活かしている」

という世間話ができるようなコンセンサスを醸成する
チャンスを民主党の子育てばらまき支援にはあるという点に
期待しているのです。

敗戦以降の「国家総動員恐怖症」から脱するチャンスでも
あります。

・・・党内の固形排泄物日教組系の抵抗が最大の敵でしょうが。
 

ブログ村に参加してみました。宜しければ右バナーをクリックしてください→ にほんブログ村 政治ブログ メディア・ジャーナリズムへ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください