仕事をしない奴の方が声がでかい

 間もなく東京都議選があります。その次は衆議院選挙。
そして選挙が始まると諸々の「言論規制」がかかるので、その前に
触れておきますが、もうすでに近所では選挙カーが走り回り名前を
連呼しています。

いわば「閑静な住宅街」で、日頃全く見たこともない「政治屋」が
近所で騒ぎ、それはこの揶揄・・・いや指摘の正しさを証明してい
ます。

「政治家は選挙の時だけ仕事して」

足立区はなかなかに大きく、かつ国道や鉄道網で分断され、
例えるなら「ブロック(居住区)」になっています。

ブロックが違えば住民層も雰囲気も異なり、選挙はブロック単位で
票がとりまとめられるのは、これまたよく言えば

「地域のコミュニティ」

が活きているからで、正しくは私が「片田舎」とよぶ村社会の
一面です。これにより足立区議会議員であっても「隣町」から誰が
出馬しているかはピンと来ません。

区議会議員は「足立区内全国区」なのですが、地元票が区議会の
扉を開きます。つまりは地域の代表です。

今回のように「都議会議員選挙」ではこの足立区内全国区で
議席を争います。そうなるとブロック単位では収拾がつかず
やはり党単位の争いとなります。

そして貧困とイデオロギー、貧困と宗教は密接な関係にあり
足立区では紅い党と三色が好きな党が議席をがっちり確保します。

目玉は残り議席の奪い合いです。

ブロック単位といいましたが、そのブロックには駅前などの
「都市部」もあり、ここでは浮動票が鍵となります。また
足立区全国区にある浮動票を集めやすい人たちがいます。

それは「若さ」と「特徴」です。

若い。だけで票が入ります。
特徴。と書いたのはこうしたものには「脊髄反射」のように
前後の文脈を一切無視して「一文」のみでも何を言いたくなる
人が多く、原理主義者のように自説のみを展開して聞く耳を持
たない人の相手をするのが純粋に面倒なのでこうしていますが、
俗にハンディといわれるもので、シンパシーを感じるのは私も
身内にいるのでわからないではありません。

ただ・・・し、資質も実績も無関係でタレント議員となんら
変わらない評価基準で選択されているのです。今風の言葉で
例えるなら

「空気感」

です。

ここで裏・・・架空の話をひとつ。
某地方自治体のはなしです。

某与党系の若い地方議員は党の仕事もそこそこにスタンドプレー
ばかりしていました。また党の決定に従うことは希で、区民を
代表しているのであって、党を優先させるような古いやり方を
変えなければというのが彼の主張です。

「だったら党にはいるなよ」

と、いうそもそも論は置き去りにされるのが最近の空気で、

「権利は大好きだけど義務は強制であり軍国主義に繋がる」

という寝ぼけた日教組(私の終生の敵ですのでいつでも実名)
の先生に受けた教育を彷彿とさせます。ならば「宿題」も
義務にするなよと反論して叱られたことへの恨みもあります。

当初は「若さ」に期待し、そしていずれ気がつくだろうと甘や
かしていた党も年数を重ねても変わらない態度に冷遇すると、
彼は面白くありません。ここ数年の改革ブームもあります。

「俺が悪いんではなく党が悪い」

と考えるようになり党をでて、自らが対立候補となりました。

また別の地方議員はハンディキャップを理由に障害者の声を
議会に届けることをスローガンに掲げていました。彼の出馬に
あたり地主系の親族を使って党にごり押ししたことは内緒です。

無事当選した彼は党の仕事をしません。自分と親族の力で
当選したと信じているからです。また「箱入り息子」として
育てられたこともあり自分が一番偉いと漠然と思う節があり
いわゆる「ぞうきん掛け」的な仕事はしません。

まぁそれでも障害者の代表だからと甘く見ていると、彼の
地元選挙区の公園トイレはバリアフリーではなく、なにより、
彼自身が地元の視察をしている姿を見た地元民はラッキー
チャームの都市伝説になるのかというほどいません。

彼も次第に党から疎んじられるようになりました。
党に協力しない上に自分の都合と主張だけは飲めと言うの
ですから。

で、やっぱり自ら対立候補となりもう少し大きな自治体の
選挙に出馬します。

さて、ここまでが前置きです。
本稿は怠慢議員の告発が目的ではなく、また政治ネタでも
ないので事実関係は若干調整して綴っております。

そして結論を述べるとこういうことです。

「仕事をしない奴の方が声がでかい」

同じ地方議会議員に真面目な方がいます。面白いのは
この3人ともすべて地元では著名な一族で、親族的世襲と
いっても過言ではないでしょう。

すこし脱線しますが「世襲制限」の難しさは、親や近親者が
政治屋のばあい規制したとしても、地元の名士周辺からの出馬に
制限をかけられず、この名士が政治屋の後援会長などで利権を
握っているときに、結局は相続されてしまうということです。
つまりは「議員」の身分を世襲することが問題なのか「利権」が
害悪なのかの議論を整理しなければざる法になることです。

話を戻します。

真面目な地方議員は縁故関係のない都心の民間企業に勤め
ており、そこから転身したことからぞうきん掛けを当然とし
て東奔西走しています。

若さの議員は親の会社にはいった「ジュニア」で、そのコネで
人生を渡ってきました。もうひとりも似たようなもの。

そして真面目な議員がいいました。

「彼らは働かないから」

だから「自分の活動ができる」と。

とても含蓄のある話ではないでしょうか。

貧困や格差をことさら盛り上げる人たち。
派遣労働者のすべてを否定するもの。
平和、反戦、人権。

いやいや、どれも大切なことです。

しかし一方でこんな考えが頭をもたげます。

「額に汗水して働いたことがありますか」

自分のことを誰も知らない環境で、認めて貰うために
働いたことが。

そして私たち労働者・・・ま、一応会社社長ですので
対立論者からすれば偽善だといういわれますが、弊社
スタッフの誰よりも働いていますので・・・は、忙しくて
政治に割ける時間が限られており、それを

「委託」

するために政治屋を選びます。

東京都では都議選、全国的には衆議院選挙が間もなくです。

「労働経験」という基準で投票してみるのはいかがでしょうか。

・・・政治屋秘書も家業の手伝いも労働ですが、そこは
皆さんの「労働観」で判断して。

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