親の借金の「質草」として

 やっぱり消去法で民主党を消しています。

日教組の鼻をつく匂いもそうですが、ソマリアから自衛隊を
撤退するは韓国メディアが「過去の罪」を償おうとする同党を応援
するわ、米国民主党は日本の民主党をスルーして中国共産党に
にじり寄るわですから。

これは近日公開予定のウェブ担当者フォーラムの記事でも触れた
(ボツにならなければ)のですが、日本の政治風土を変えるには
支持政党をハッキリさせるべきではないかと考えています。

神ならぬ人が公明正大、不偏不党、公正中立でいられるわけが
ない・・・というより、その完全な真ん中というのは幻想か、
さもなくばこういいます。

「風見鶏」

吹く風によりバランスをとることで見かけ上の真ん中になること
はできますが、それは世論(せろん)により思想信条が変わるとい
うことと同義です。

どうして支持政党を明確にする必要があるかといえば、その
発言が「どこに軸足があるか」を、物書きなら読者に、日常会話なら
話し相手に伝えることで、真意が伝わりやすくなると考えるからです。

また特定の「バイアス」を相手が「引き算」することもできます。

ところが現状はどうでしょう。

新聞でもテレビでも、時にはブログでも支持政党を明言している
人は希です。私の知る限り漫画家の西原理恵子さんが作中で自民党
批判をして共産党に投じているというギャグを見たぐらいで、
「左利き運動」に積極的に参加している漫画家などは

「中立を装い自民党(って、いうか日本国)を攻撃」

しています。非常にアンフェアです。彼女らに匿名掲示板を
非難する資格はありません。

また海外の報道機関は、読売新聞が巨人軍を贔屓の引き倒しを
するように支持政党を明示しますが、日本のそれは「中立」を
演じます。装います。嘘をつきます。

支持政党と人柄は必ずしもイコールではありませんし、共産党
支持者でも話の合う友人はおり(イデオロギーは互いに理解でき
ませんが、そこを越えた人間性の部分で通じます)、また、
あの大川系ではない宗教政党の信者の友人もいます。

いうなれば「それはそれ、これはこれ」として。

議論を深めるためには相手の考えの芯に迫り、時に妥協し、
時に別れ、そして折り合いを見つけなければなりません。

綺麗な言葉でまとめれば「相互理解」で、それは服従や隷属で
はないのです。

そしてその「大前提」となるのが相手の価値観や考え方を把握、
理解することで、よそ行きの発言では到達しない境地です。

だから、支持政党を明らかにすべきだと。
特に人前で何かを述べ、発表をする人は。

私は元暫定的民主党支持者、現消去法的自民党支持です。

そんな私は民主党の「子ども手当」に反対です。

「上流階層」や「中流階層」にとっては子育て支援になること
でしょうが、彼らは自立しており自助努力ができる階層で、
政治が手をさしのべて上げなければならない「弱者」ではない
と考えるからです。

そして「弱者」に月額2万6千円がばらまかれた時に
何が起こるのかを考えその凄惨な光景を妄想して涙を流します。

例えばこんなケースです。

生活苦に喘ぐ夫婦がいました。ふたりとも仕事が長続きしま
せんでした。二人のあいだには小学生になる娘がいます。お金
はなくとも子供好きな二人は折角の夏休みにどこにも連れて行
かないのは可哀想と、クレジットカードのキャッシング機能を
利用して金を借り、海に連れて行きました。娘の喜ぶ顔をみて
日頃のストレスも少し軽くなった気がしますが、翌月やってきた
請求書にストレスは倍返しでのしかかります。

そして一度覚えたキャッシングの手軽さは財政危機という
名目で赤字国債を発行するどこかの国の政府に通じて、限度額
に達するのにクリスマスを待つことはありませんでした。

闇金とは非合法な金貸しです。しかし、合法の消費者金融の
ように広告を出しているところは少なくありません。

すっかり多重債務となり多重債務を整理するという広告を
みつけ、すがる思いで相談すると、そこは多重債務者を狙った
詐欺集団で、見事な多重債務者にランクアップしました。

ここでは暴力の香りが日常です。これはフィクションですが
金と暴力は親和性が高く、その世界はパラレルワールドのように
普通の世界と平行して存在しており、ただし、日の当たる世界を
疑うことなく生きている人は一生その存在を知ることはありません。

闇金のリーダーらしき人間が優しい言葉をかけてきました。

「いい話があるぜ」

これも一種のストックホルム症候群なのでしょうが、毎日、
毎週の暴力で味付けされた取り立てに遭っていると「身内」
的な意識が被害者にも芽生えます。

リーダーの話はこうです。

「心身症の診断書をとって生活保護を受けろ」

働くことに問題がない二人でしたが、保護を受けることで
収入が増えると説得します。保護期間中はこのリーダーの
「顔が利く」仕事をすれば役所にばれることはないといいます。

二人は「ご厚意」に甘えることにしました。
返済はきつくとも「目処」がついたことに安堵します。

このままいけば娘が成人する頃には完済できるのではないか
と目論みます。

しばらくしてリーダーがまたとっておきの話を切り出します。

「身寄りのない可哀想な子供の世話をして欲しい」

子供好きですが生活はカツカツです。丁重に断ろうとすると
リーダーは

「子育て手当として2万6千円貰える」

と、続けます。しかし、と断ろうとすると

「可哀想の子供をおまえは放っておくのか」

と、すごまれ、刹那、同情を禁じ得ない子供の身の上が語られます。

ひとしきりの事情説明が終わりリーダーはいいます。

「生活保護の不正受給・・・ばれたら豚箱いき」

根は善良な小市民の二人に罪の意識はかろうじて残ってい
ました。二人して刑務所にはいったときの娘の窮状を想像し
悲しみと恐怖がないまぜになった感情が「可哀想な子供」を
助けるという結論をだしました。

「養子縁組」

養子でも子供は子供です。手当が振り込まれます。
しかし、まてどくらせど「可哀想な子供」はやってきません。

貧しい暮らしの中からも可哀想な子供のために布団を用意し
100円ショップで洋服も買いました。

子ども手当の支給日にリーダーがやってきました。そして

「取り分」

として5千円を渡し、残りの2万1千円を「返済」として
もっていきます。可哀想な子供について訊ねると、

「こない」

といい、

「他にも可哀想な子供がいる」

と告げます。
可哀想な子供とは、親の借金の「質草」として、闇金に
戸籍を売られた子供のことだったのです。生活実態は実の
親とありますが、この借金を踏み倒されないために戸籍を
「抑え」られていたのです。

この夫婦の罪の意識は5千円と共に溶解していき、次々と
「養子」が増えていきます。

・・・いかがでしょうか? もちろん、妄想ですよ。

リーダーが直接、「養子」にすれば手数料がいらないので
もっと儲かるようですが、仮に悪事が露見したとします。

「戸籍」を抑えられていれば、逃げ切るには不便がありますが
第三者を経由すれば、雲隠れするだけのことです。悪事のプロ
はまず逃げ道を考えるモノです。

実際にはこちらのケースのほうが多いでしょうか。

「でき婚→離婚→親と同居→子育ては親→手当は小遣い」

私が子ども手当に反対するのは民主党の政策だからではあり
ません。

「現金を配る」

ということが下流、または最下層と呼ばれる、もっとも
社会的な助けが必要な子ども達を救わないリスクがあり
その為に税金を投じることが許せないからです。

子育て世帯の支援ならこういう方法もあります。

「米の配給」

食管法のはなしではなく、リアルに「食」だけは維持して
あげることで最下層の生命を保護することができるのです。

さらには

「地場野菜の配給」

もありでしょう。
そして「浮いた食費」を「教育」に廻すのは各家庭の
教育方針に任せればよいのです。

これは「政策」で「国家観」を含んでおります。

食物自給率、食文化、地産地消、農家保護・育成

「少子化対策」として切り取るのではなく、日本国としての
未来像を織り込んでのことです。

米を配給することで流通が増え、米食文化に馴染み、
地域の農業を活性化し、結果的に食物自給率をあげる。と。

配給した米を転売したら同じだろう。

と、某将軍様の国のようなことをする人がでることも当然
想定の範囲内ですが、

「リアルな米」

は重く、しかも月額2万6千円程度の米では転売する
手間暇に旨味がないのです。ここが「お金」との違いです。

そして何より。

「金を渡せばいい」

という発想がこんなシーンを想起させます。

小学5年生の由里(仮名)と小学2年生の美紀(仮名)が
学校から帰るといつもメモとお金がおいてあります。

「これで好きなものを買って食べなさい」

両親共働きで帰宅は深夜になることも。姉妹は「団らん」
の意味を知らずに、それぞれの携帯電話を操作しながら
コンビニで買ってきた弁当を食べる。それが日常。

・・・この姉妹は実在します。

現金のばらまきから国家観が見えてきません。
少子化対策は喫緊の課題ですが、だからといって

「子供一人頭2万6千円」

と考えるものが「親」となったときに日本国は。

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