勤務者通勤距離累計に応じた法人税の制定

 足で稼ぐという報道関係者の矜持がなくなりつつあると、とある
新聞記者から聞いたことがあります。「ネットで検索」は論外とは
いえ、その論外が増えつつあり、また記者会見という主催者発表を
垂れ流す記者もあり、裏付け取材もおざなりになりつつあるとも。

その理由として記者のサラリーマン化と同時に「ネット」も
あげました。理由は直接的なモノではなく、ネットの台頭による
と、いうか新聞の凋落にテレビ離れからの売り上げ減少、予算削減
というステレオタイプから取材費も取材期間も制約を受けるように
なり、結果「無難」を求めるようになっているとのことです。

人はパンのみに生きるにあらず。

そして記者とは足で稼ぐモノ、社会正義、社会の真実をめざすも
のであり、この風潮を残念だと記者はいいました。

なるほどと同意しながら私がこう考えていました。

一流メディア会社に入社する人というのはそもそも将来を見据え
人生設計をし、その為に受験戦争に参戦し一流大学に入り、入学後
も油断することなくそれなりに優秀な成績を納めた人たちです。

計画性において優秀である彼らが、近い自分の未来像を想起し
社会人計画を立案すれば「無難」に収まるのは無理からぬコトです。

同じく「足で稼ぐ」とかつて言われた職業が「営業」です。
何人かの記者と交流がありますが、なんとなく話が通じるのは
この経験からかも知れません。分からなければ現場へ、とにかく
客先を訪問する。そして物書きの端くれになれたのも営業経験が
あったればこそです。

で、選挙公示日翌日の今朝、東武伊勢崎線竹の塚駅前まで歩いて
いってきました。誰かしら辻立ちしているだろうという狙いです。

いたのは民主党の平山たいろう氏と同じく都議会議員の大西さん。
自民党の鴨下陣営はいるにはいたのですが・・・。

各党のマニフェストが出揃いましたが、どうにも小粒というか
間違い探しをしているようで、これは繰り返しになりますので
触れませんが、外交防衛、教育においてぐらいしかやはり選択
できないでおります。

そこで今回は特別編。ミヤワキマニフェストを紹介します。
選挙に出るつもりはないので政策提案ですが。

民主党は無料にして自民党は1000円にした高速道路料金で
すが、自動車の利用が増えればCo2の排出量は必然的に増えて
しまいます。また渋滞も同じくです。その一方でCo2の排出量を
狂気に満ちたレベルまで引き下げようというのは論外なのですが
例えばこれらの政策に

「電気自動車またはハイブリッドカーに限定して」

とすればCo2は軽減されます。そして政権交代の暁でも
ETC装置は無駄にならずにエコロジーです。

高速無料化まではばらまき、ポピュリズムですが、こうして
限定することで政策=政治誘導となります。トラックなどは
二酸化炭素低減装置をつけたものも対象にすることで、物流
業界の「買い換え需要」を喚起することも期待できます。

もちろん、これで全てが解決できるわけではありません。
例えば今朝の「めざましテレビ」で、アクアラインが値下げ
されたことにより、木更津から川崎に通勤する会社員がとり
あげられ、公共交通機関を主としての通勤より、時間が短く
なったと恩恵を語ります。

VTR終わりに高島彩フジテレビ社員(アナウンサー)が
すかさず

「公共交通機関の方がエコにはいいんですけどね」

とフォローしていましたが、まさしくこの問題が残ります。

仕事の関係で、ときどき「東京」へでかけ・・・一応、私も
都民ですが・・・て思うのは「人の住む所じゃない」です。

それでも多くの人が暮らし生活しており、たぶん満足を
感じているのでしょうが、24時間365日エアコンが必要な
ライフスタイルに私は違和感を覚えるのです。

しかし、都会では排気ガスにエアコンの排出ガス、また
沿岸部や都市部では「ビル風」という突風が日常で、春秋の
心地よい風に出会うことは希です。

渋谷のスクランブル交差点では何万の人がすれ違い、
しかし知り合いも親戚の誰とも会うことが希であることが
日常となっていることに、私はうすら寒い狂気を覚えるのです。

それが現代生活だよ。

といわれればその通りなのですが、その一方で文明の溜息が
明らかになり環境破壊は工場だけではなく日常が引き起こして
います。

ちょっと詩的すぎましたかね。では平易な言葉に。

「みんな都会に集まるのって変じゃない?」

一極集中、都市集中、人口過密に一票の格差。そして
ヒートアイランドに渋滞による経済損失。

例えばこれが「東京五輪」で人が集まるのなら仕方があり
ませんが、毎日何十万人が都会に集まり、それぞれの家へ
帰って行きます。この「エネルギー」をカットするだけで
相当な二酸化炭素排出量を低減できるのではないかという
のがミヤワキマニフェストです。

「勤務者通勤距離累計に応じた法人税の制定」

全従業員の勤務地から自宅までの距離を合計して、その
距離に応じた法人税が設定され、短ければ短いほど税率が
下がるということです。つまり自宅勤務者はゼロで最低
税率となります。

自営業者でなくとも可能なことは10数年前から
いわれているSOHOや在宅勤務も実態があれば、そこを
「勤務地」とすることにより、ゼロ申請ができるように
すればよいのです。

わざわざ満員電車に1時間もゆられて都心にでかける、
会社側としては高額な都市部にデスクを用意する必要も
交通費も不要となる上に法人税が軽減されるのですから
一石で何羽も収穫できます。

そして「地域」で仕事をし、生活することで地元経済の
活性化にもなりますし、自然と「地域政治」にも興味を
もつようになります。

なにより何十万人、いや100万人単位での
移動エネルギーを抑制するインセンティブが発生する
ことでCo2削減効果は莫大です。

例えば「IT企業」。ネット回線とパソコンがあれば
成り立つ商売ですから六本木や渋谷に居を構える必要は
本来はありません。米国では街がメジャーとなりましたが
シリコンバレーって「田舎」ですからね。日本なら
破綻した夕張などによいのではないでしょうか。

本社を移転して、周辺に

「サイバーエージェント村」「楽天市場町」
「ヤフータウン」

などを作るのです。
まさに政治誘導による地域経済活性化と、Co2削減
です。しかも政府が金を出す必要は全くありません。

税金を払いたくない儲かっている企業が自腹で取り組んで
くれるのですから。

そしてさらにこんなメリットもあります。
通勤距離を近ければ近いほど有利に設定することで

「徒歩通勤」

が当たり前のライフスタイルとなり、

「メタボ対策」

にも効果が見込めるということです。

これも「足で稼ぐ」です。

便利になり便利を当たり前のように享受しています。
単純な文明批判をするほど幼くはありません。

しかし、ほんの100年ちょっと前は通勤といえば
「徒歩」だったことを思い出せば、暴論ではないといえる
のではないでしょうか。

ただこれだと自動車が売れなくなるので反対が多いで
しょうが、しかしこれも今後の人口減少社会を考えた際に
国内マーケットに早晩見切りをつける自動車会社の要求を
いつまでも聞き続けるかであり、「時間の問題」にすぎな
いのですが。

今朝の竹の塚駅前、まだ37歳という若さを売りにしている
はずの平山たいろう氏のスピーチからこうした「ビジョン」が
示されなかったのは、消去法的自民党支持者の私ですが、
大変に残念でした。

ブログ村に参加してみました。宜しければ右バナーをクリックしてください→ にほんブログ村 政治ブログ メディア・ジャーナリズムへ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください