理想の本と現実の本

 書籍について少し語ります。@MitsuruHASEGAWAさんからの
ツイートで気がついたのですが長く連載を続け、メルマガも結構
書いていますが、「著作」となると2冊だけ。

いろんなアプローチがありますが、書籍をだすには「企画」が
必要です。これがやっかい。

「客を捨てろ」「ヤフーで問題ないっす」

など企画を出すもすべてボツ。前者はネットで商売をするなら
客を捨てるところから始めるといいですよという主旨で、実際の
ビジネスシーンでも行われている手法ですが、不況長引く時節柄
読者が引くとボツにされました。

後者は日本人の国民性からみればIT業界の識者が唱えるほど
んとが妄言に近く、例えばツイッターの実名性でも、米国ではない
日本では匿名に落ち着き、それは「2ちゃんねる」という歴史から
も必然であるという「実相」を炙る企画だったのですが、こう
いわれました。

「もう、アンチネット論はいらない」

アンチではなく実相でもネットを誉めないモノは書籍として
売れないというのです。その編集さんは胸襟を開き本音をこう
語ります。

売れなくてもいい本を出したいという気持ちはある。
しかし、現実は売れなければダメ。
そしてわざわざ手にし買ってくれる読者は本に何を求めているか。
こうなれるかもしれない、ああなれるかもしれない。
と、いう幻想。あるいは夢。
つまり、読者が喜ぶ内容でなければ、どれだけ正しいことを
書いても売れない。

・・・なるほど。アンチネット・・・と思われる本は、ネット利用者
は買わないし売れない。逆に底が浅くてご都合主義でも「礼賛」すれ
ばそこに夢見る読者が買ってくれる、という訳です。

私もホームページを通じて商売をする手伝いをしていますので
この説明にとても納得しました。

そこで各種連載で小出しにしていたのですが、この春に気がつきました。

「勝手に出しちゃえ」

ってわけで、いまレポートを書き下ろしています。そしてそれは
「電子出版」にしようかと。PDFにして自社サイトで売ろうかと。
考えてみれば、もともとそうやって「インディーズ」で書いていた
ものを洋泉社の編集さんにみてもらったところ「メジャーデビュー」
となったわけですから、格好つければ

「路上に帰る」

というわけです。
問題は締め切りがないので先送りしまくってしまうことですが。

ついでに一番、最近たてた出版企画は

「ツイッター亡国論」

今年の1月頃にまとめて前述の編集さんにメールしたところ
こんな返事が。

「非常に興味深いのですが、弊社からすでにツイッター社会論を
だしておりまして、これをだすのはあまりにマッチポンプかと」

・・・そりゃそうです。

 

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