いまどきピアスぐらい

 ナデシコJAPAN 澤穂希の長髪は是か非か。

 TPPについてはまだまだ言いたいこともあるのですが、お休み
して今回は日本国の在り方について・・・と大上段に構えましたが、
もっとちんまりとした話し。

 まずは澤選手のあの長髪について、昨日も北朝鮮戦でアナウンサーの
実況が酷い、無惨、国賊級だったTBSの数少ない人気番組

「サンデー・ジャポン」

 ・・・ではなく、サヨク臭と民主党政権誕生のA級戦犯がごろごろ
といる

「サンデーモーニング」

 にて、ナデシコフィーバーのおり、あの髪型に元プロ野球選手の
張本勲氏が苦言を呈したとのこと。国賊級というのはホームと
アウェイの表現を区別せずというより北朝鮮に謙譲語を多用してい
た点。ヘイト。

 この発言が読売新聞のテレビ番組視聴者投稿欄「放送塔」でもり
あがり、賛否がそれぞれ掲載されました。

 張本さんの発言要旨はスポーツ選手なら、相応のみだしなみをと
言うことで、いま風に翻案するなら「うざくない?」てなところ。

 読者からの意見は賛否どちらにも頷くものですが、サッカーファン
として意見を言えば、サッカーのドレスコード上はOKですし、
プロ野球の世界でもヤンキースに入る前のジョニーデーモンは長髪に
ひげ面であだ名は「原始人」。プロスポーツにおいては結果と
その美技、言動が商品なのですから筋違いです。

 もっとも彼はサッカー人気が気に入らないのでなんでも難癖を
つけたいのでしょうが、わたしが注目したのは、スポーツ選手は
こざっぱりしておくようにという「古い価値観」を広言する人の
減少と、この発言に噛みついた読者のような人の増加です。

 むろん、自由闊達な意見の交換は昨日のアウェイの国家と異なる
我が国ならではですが、かつて張本さんのようなオジサン(おじい
さん?)の意見は心の中で舌打ちしながらも頷いたものですし
いちいち反論しなかったものですが、いまはいちいち噛みつきます
「いまどきは」と。ネットに顕著です。

 では古い価値観とはすなわち否定すべきなのでしょうか。

 ただし、張本さんの意見にすべて頷くわけではありませんし
本音を述べれば

「うるせえじじい」

 なのですが、「いまどき価値観」というものが果たして正しいのか
ということについて。

 女性週刊誌などで話題となっているNHKのドラマ

「カレ、夫、男友達」

 では、主人公は寂しさにまかせて元彼と浮気し、その大胆な
濡れ場が話題となり、主人公の姉はDVに悩み、妹はホームレスで
初体験を済ませるなどショッキングな設定のドラマです。

 ドラマですから目くじらを立てるのはどうかという意見は
あるでしょうが、はたしてこのドラマを「NHK」が制作する
意義があるのでしょうか。

 NHKは受信料という事実上の税金で運営されている準国営
企業です。

「テレビにより全国の文化が均質になった」

 という指摘があります。それまで地域ごと、郷土で育んでいた
文化がテレビという映像付きの無料情報により、それぞれが
融合していったということです。情報格差がなくなったという
点においては良いことですが、裏を返せばテレビの情報が
デファクトスタンダードを創りあげるということにもなります。

 そこに全国放送であり、準国営企業であるNHKが
果たす役割は大きいことは疑いようがありません。

 そこで、浮気に処女喪失、DVなどなどが流されます。

「ハイパー時代劇 お江」

 のような娯楽要素満点ご都合主義ドラマでも史実を下敷きに
しており、ここから日本史に興味を持つかも知れないと見逃し
たとしてもです。

 まぁまぁそれも「ドラマ」と目をつむれというのが「いまどき」
です。

 AKB48の「マリコ様」こと篠田麻里子さんがMCを務め
る番組「麻里子さまのおりこうさま」とは、決められたお題に
そって投稿された視聴者の質問に篠田麻里子さんが答えると
いう企画。総合テレビの深夜1時05分から10分まで
のオンエアーです。

 ある夜、偶然チャンネルを合わせると「マリコ様」が読んだ
視聴者投稿のプロフィールは

「小学校6年生」

 住民票をだしているわけではないので、裏をとれるものでは
ありませんが、この時間帯のオンエアーで小学生の投稿を読む
というのはいかがなものでしょうか。

 いまどきの小学生はその時間も起きている・・・のでしょうか?
 だとしても、全国的な影響力をもつNHKにおいて、それは
許容範囲なのでしょうか。「いまどきの価値観」では、個人の
自由で見逃されるのでしょうか。

 念のため、補足しておきますとこの番組はワンセグにて
別の時間に放送されており、「その時間帯向け」として小学生
の投稿をスルーしたという言い訳はできるかもしれませんが、
日曜日の午後11時55分から深夜0時にかけて

「教育テレビ(現Eテレ)」

 でも放送されており、軸足は地上波とみるべきでしょう。

「いまどきの価値観」では番組を見る見ないはそれぞれ家庭の
問題といえますが、その時間に流すこと、また児童の番組参加を
許すことは別次元の話し・・・だったのは「昔の価値観」
なのでしょうか。

 ちなみに先ほどの浮気、DV、処女喪失のドラマのオンエア
は毎週火曜日午後10時から。「マリコ様」基準でみるなら、
小学生も見る時間帯となります。

 そしてサッカー選手の髪型はともかく、世界中、子供が深夜
まで起きている傾向を賞賛する価値観はありません。

 いやなら見なければ・・・とはその通り。ただしNHKは
事実上の税金で運営されていることと、その影響力の大きさ
からやはり指摘しておかなければなりません。

 これは細かなこと。ですが昔の価値観なら批判が殺到する
であろうこと。番組名は

「テストの花道」

 所ジョージさんとTOKIOのリーダーがMCを務める
「受験生応援番組」で、中身は思考法や発想法など、大学
受験に向けた中身で、大人が見ても知的好奇心を刺激して
くれます。

 むろん「教育テレビ」です。

 そのなかの制服とおぼしき衣装を身にまとった女子高生
がアップになる
と、思いっきり耳にピアスをしています。

 ボブのサイドを耳にかけているので、バストショットでも
きらきら光り目につきます。

「いまどきピアスぐらい」

 ということなのでしょうか。つまりはそれがスタンダード
ということです。

 なにも全員がおかっぱや三つ編みにしろとはいいませんが
設定上「学びの場」でピアスを容認するのが「いまどき」と
いうことでしょうか。

 ・・・もっとも、キャバクラ風のメイクで制服を着た

「リアルイメクラ」

 のような都立高校が幾つもあることを知ってはいます。

 問題は大人の側がそれを認め、許してもよいのかというこ
とです。今回、NHKを例に挙げたのは、民放はこれが崩壊
どころか溶解しており議論すら成立しないから。

「いまどき」という言葉により何が起きており、その先に何が
まつのか。

 わたしたちはあまりにもオジサンの意見を「シカト」しす
ぎてはいないでしょうか。と、オジサンの意見を聞く時代に
「シカト」しつづけて逆らい続けた私がいうのは説得力が
ない・・・というのもいまどきです。昔の価値観では子供を
叱る際には

「自分のことは棚に上げる」

 ものだったからです。

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