脱原発はすでに宗教

オウム真理教の最後の特別手配者が逮捕されました。

居住地の近所をうろうろし、漫画喫茶や個室ビデオ店を転々とし
て逮捕できなかった2週間は警察の失態でしょう。推測でしか
ありませんが、

「まさかこんな近くに」

という思いこみです。と、いうのは「夜」を過ごせる場所という
のは限られており、そこをしらみつぶしに探すものだからです。
もちろん公園などもね。だから、滞在していた漫画喫茶に警察が
訪れておきながら見逃した可能性もあるとみています。

警察の劣化は地元竹の塚警察署管内での交通法規の乱れからも
明らかで、一時停止不履行など可愛いもので、信号無視など見慣
れた光景となっております。

そしてオウムと言えば以前は世田谷区の専売特許だったのですが
すっかり我が町足立区の「拠点」が有名になりました。ウチからは
徒歩で2〜30分のところにあります。煤けたビルを買い取り、
白く塗り直したその姿はやはり異様です。白装束を連想させます。

施設前を歩くと「覗き穴」がいくつもあり不気味です。劣化した
警察が区民を守ってくれるかいささか不安がよぎります。

髙橋克也容疑者はまだオウムを信仰しているといいます。自首を
した平田信容疑者、先日逮捕された菊池直子容疑者は洗脳が解けて
いるといわれていますが、洗脳はそう簡単に解けるものではありま
せん。

と、いうのは「洗脳」とは「常識」を書き換えることで、これを
変えるのは困難です。また「オウム真理教」のインチキ臭に気づか
ずに「依存」してしまう個性の持ち主です。別の依存に乗り換える
ことはあっても、依存を断ち切るのはとても難しいのです。

平田信容疑者に関しては「教祖の死刑延期」というラインが
捨てがたく、菊池直子容疑者に関しては、オウムからオトコに
教義の軸がずれただけでベースは変わっていないのではないで
しょうか。そして徐々に明らかになってきていますが、その
オトコ、髙橋寛人容疑者もなかなか香ばしい。

髙橋克也容疑者からゆすっていたという疑惑もあがっていますが
初期の報道で内装業とあったのに、事実婚の爆弾娘 菊池直子容疑
者はヘルパーとして働き13万円の収入で、家賃3万円の古民家と
いう表現がお世辞も過ぎる物件に住み質素な生活をしていたとする
ならば働いていなかった可能性が高く、一般常識で推測するに
「ヒモ」。つまり、菊池直子は都合の良い金づるだったと。

髙橋寛人容疑者の悪意は今後あきらかになるでしょうが、依存心
の高い人間は、他人の世話を焼く行為そのものに依存することもあ
り、質素な生活もオウム時代の延長とみれば苦になるはずもなく、
すなわち洗脳は根本的には解決していないということです。

そして誰でも「洗脳」されている・・・というはなし。

ここで繰り返し指摘している「アンチ自民党」などその最たる
ものです。とにかく自民党の悪口をいえばインテリのようにみら
れ、すべての責任を転嫁できたのです。以前はこれを

「甘え」

としましたが、「洗脳」のほうが適切と訂正します。

政権交代しました。直後からルーピーはルーピーとして振る舞い
洗脳された国民は不安に思いながらも教義を疑うことがないのは
オウム信者と同じです。進退窮まったルーピーは職を投げ出し
ペテン師に安堵します。

小泉、安倍、福田、麻生と自民党末期政権時代には批判した

「たらい廻し」

を民主党に当てはめないのはダブルスタンダードですが、
信仰に理不尽はつきものです。しかし、ペテン師は神になど
なれるわけもなく、いよいよ進退窮まり、その正体に国民が
気づき洗脳が解けかけたところに震災がやってきます。

そしてペテン師は悪魔になるわけですが、不安に駆られた
国民は悪魔にすがりつきます。なぜなら「アンチ自民党」と
刷り込まれた教義の行動原理は「自民党以外」だからです。

とはいえこの1年の体たらくとドジョウの増税で徐々に
洗脳が解けている人も現れ始めました。

しかし、オウムと同じく洗脳を解くのは困難です。

例えば幻冬舎の舘野晴彦氏。テレビ朝日の朝のワイドショー
「モーニングバード」にて、民主党の体たらくについて

「なにより選挙が大切」

と大の大人が当たり前のことを言います。まぁ啓蒙活動として
は大切なので良いことですが、政治評論家の伊藤惇夫氏が

「そもそも前回の選挙前からマニフェストに問題があることは
わかっていた(意訳)」

と苦言を呈すると目を向いて反論します。

「実現できなった何かがあるかも知れない」

だからそれはなに? と液晶画面のこちら側から問いかける
わたしを見つけます。この何かには自民党の協力が不足していた
とか、自民党が足を引っ張ったとか、自民党の陰謀があったとか
いいたいのでしょう。インテリ層ほど洗脳が解けにくいのは、
自負と自信と、いまの地位がなくなることへの不安からで、
その構図はオウムにはまったインテリと同型です。

ちなみに伊藤惇夫氏といえば民主党設立の主犯のひとりで、
その彼がマニフェストの欠陥を言い連ねるのはニタニタして
しまいますが、その前に反省の弁、あるいは謝罪を聞きたい
ものです。

で、調べてみると舘野晴彦氏、自称ジャーナリストの上杉隆氏の
シンパ。なるほど。洗脳を解くには正確な情報収集が欠かせないこ
とを教えてくれます。

先の「モーニングバード」では丁寧な取材で「グリーンピア」や
「議員宿舎」などを掘り起こしてきた玉川徹氏。

もともと朝鮮日報新聞と揶揄される朝日新聞を母胎とするテレビ
局で、その社員ということもあり、アレな発言もなきにしもあらず
でしたが、数字とデータをあつめて追い詰めるアプローチは嫌いで
はありません。

ところが洗脳とは恐ろしいものです。

東電、政府、そして経産省と、だれも信頼できない状況のなか
で原発への不信感を募らせるのは分かりますが、ならば彼らの
発言そのものを疑うべきでしょう。

その経産省が白熱電球の製造中止を前倒しにしてLEDの普及
促進を要請しました。日本エネルギー経済研究所はすべての
電灯がLEDになれば原発13基分のエネルギー削減につながる
と発表しています。

玉川氏はこれを引用して「イノベーション」だと啓発する姿は
宗教のそれです。

原発再稼働に関し経産省のデータを疑う姿勢を崩さない彼が
元経済産業省資源エネルギー庁所管の日本エネルギー経済研究
所の発表を鵜呑みにしているのです。ウィキペディアによれば
理事長は経産省からの天下りです。

節電に向けてLEDを普及させたいという目論見からの引用かも
しれませんが、その礼賛の仕方は洗脳された信者のそれです。

しかし電気の専門家に聞いたところ

「LEDはこれからの技術。まだ安定していない」

といいます。施行現場では小さなトラブルの連続で、照度を
落とすとちらつきが激しくなり実用に適さないこともあり、
費用対効果からみれば蛍光灯に軍配が上がるケースが多いそう
です。

利用が進むことで「イノベーション」がおこる可能性は否定
しませんが、それと目下の節電は位相の異なる議論で、玉川氏
はこうした論、つまり都合の良い理屈とデータをつなぎ合わせる
役人の主張を非難してきた立場だったはず。

そして脱原発、再稼働反対という立ち位置からも、関西の
電力不足は午後の「ピーク時」だけの問題だと繰り返し指摘
してきました。

ならば白熱灯のLED化は議論の筋が違います。
だって午後に電気(電灯)は不要なのですから。

日が暮れて、電力消費のピークを過ぎてから白熱灯でも
蛍光灯でもLEDだって仕事の本番を迎えるからです。

さらに東電の値上げに憤慨するのなら、庶民にまでLEDを買わせる
国民負担も同じく怒りに震えなければ。しかし、節電になり
ひいては脱原発となるためなら、多少の「ポア」は仕方がない・・と。
「脱原発」はすでに宗教なのかもしれません。

洗脳は静かにやってきて、やがて深く人格を取り込みます。

オウムの洗脳は他人事ではありません。

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