都議選の足立区の争点

 明日から都議会議員選挙が始まると言うことで、告示前の今日に地元情勢について触れておきます。候補者は7名。定数は6です。つまりひとりだけ落選します。

高島 直樹|自民党|62|男性|元職
發地 易隆|自民党|36|男性|新人
中山 信行|公明党|54|男性|現職
ともとし 春久|公明党|67|男性|現職
大西 さとる|民主党|51|男性|現職
鈴木 勝博|日本維新の会|55 男性|現職
大島 よしえ|共産党|63|女性|現職

 注目ポイントは自民党。かつては、現区長の近藤弥生氏も含めて3つの議席を自民党が得ていましたが、2005年の選挙で大西さとる氏が1議席ゲットし、自民党の三原まさつぐ氏が落選します。つづく2009年は近藤弥生氏が都議を辞し、区長になっていましたが、自民党は無理をせず現職の高島なおき氏、捲土重来を期す三原まさつぐ氏の二人で票固めを狙いますが、獅子身中の虫が二匹。自民党の区議ふたりが区議を辞職し、無所属で出馬したのです。

 自民党票が割れた形となり、高島なおき氏が落選。ちなみに先ほどの二匹。正確にはそのうちのひとりは、その前の補欠選挙に出馬し落選しリベンジで討ち死にし、いま「みんなの党」から辞職した足立区議に舞い戻っています。もうひとりも無所属で区議会に出戻っています。区議会は就職先なのでしょうかと問いかけたくなります。

 今回のふたりの自民党は現役ではありません。高島なおき氏は元職で、發地易隆(ほっち やすたか)氏は足立区議からの転籍狙い、現職の三原まさつぐ氏の後継です。自民党の組織力が結集すれば、勝ちは揺るがないでしょうが、怖いのは票の偏りです。ほっち氏は三十代と若く、選挙において若さとは、シャア専用ザクのように3割基本性能が過大評価され有利に働きます。そこでほっち氏に票が集中することを危惧しているのです。

 で、他はといえば安泰。もちろん、蓋を開けてみなければ分からないのですが、低位安定とはいえ民主党の支持者は残っており、公明党の組織力は人口比に連動し、共産党が強いのは住民の貧しさからでしょうか。苦戦が伝えられる民主党ですが、鈴木勝博氏と分け合っていた民主党票を独り占めするとなれば、大西さとる氏は漁夫の利を得るのではないかと。

 そうなると微妙な立場が鈴木勝博氏です。前回は民主党から出馬してトップ当選。ところが今回は日本維新の会です。節操なく、橋下徹、石原慎太郎、猪瀬直樹のそれぞれと並ぶ3パターンのポスターを作りべたべたと張りだします。なんだか、平山たいろうを応援してた区民と重なる気がするのは気のせいでしょうか。

 石原慎太郎前都知事について行った・・・といっても、2011年の都知事選挙で都議会民主党は、外食大手「ワタミ」の創業者、渡辺美樹氏を応援していていわば「敵」です。節操がないとはこのことでしょうか。ついでに言えば、都議選の次に控える参院選挙で、渡辺美樹氏は「自民党」から出馬するので、節操がないことは立候補する条件なのかも知れません。

 ただ、政権交代を訴えた民主党でトップ当選し、次の選挙では得体の知れない維新の会に鞍替えするのは、選挙で勝てそうな党に飛びついたということで、どれだけ区民を馬鹿にしている・・・と、平山たいろう氏を当選させた足立区民です。何をしでかすか分かりません。

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