インターネッ党を立ち上げた家入一真と支える人々

 8万を越える得票数をどう捉えるかは、それぞれの価値観ですが、4位の田母神俊雄さんとの票差が50万とみれば、やはり「泡沫」という表現が正しく見える「家入一真」氏。先の東京党知事選挙で8万票を越えた票数に「すごい」と驚く人もいますが、35才という若さで票が上積みされるのは選挙の常識で、投票所の前に掲示されたポスターをみて

「もっとも若い人にいれる」

 という有権者もします。さらに市議会や区議会レベルになると「障害者」というだけで票が積み上げられるのは、いま話題の佐村河内守氏のCDを買ったことを「騙された」と表現する心根に通じます。

 選挙権と被選挙権、さらには表現の自由まで認められた素晴らしい我が国を毎回証明するのが選挙で、どんなトンチキやメンヘラ、嘘つきでも出馬できます。家入一真氏はインタビュー記事に嘘が散見するキャラクターだということは以前指摘しました。そして嘘つきは悪意よりも、他人に嫌われたくない、むしろ人気者でいたいという過剰な承認欲求から形成されるもので、やはりというか人に注目される選挙に味をしめたようです。

 「インターネッ党」なる政治団体を立ち上げ、ふたたび選挙にチャンレンジするようです。ネットニュースで初めて見たときは、今年6月の「中野区長選挙」に挑むと言うことで他人事として流していました。

 はてさて今度はどんな騒ぎと、暇な時間に当該サイトを覗いてみると、来年5月「足立区長選挙」までピックアップされているではありませんか。なんということでしょう。誰が選挙に出ても自由ですが、ネット情報は「上書き」の世界で、言った言わないなら、言った言葉だけが補強強化され、それが嘘でも目的を持って繰り返されることで、事実のように一人歩きします。情報のマネーロンダリングです。

 というわけで来年まで待てば、どんな情報が既成事実とすり替えられるか分からないので、現時点での事実を列べておきます。

 新東京計画始動と題されたサイトにアクセスすると、もっとも目を惹くのが「賛同者」でしょう。というか「BLOGS」でこの情報を知り、そこに「ロンブー田村淳」の画像を見つけたので、ついに政界進出するとしたら、またノイズが増えるなぁと気に留めたのが、どんな騒ぎかと見てみた理由で、ロンブーはメルマガを寄稿するということですが、まぁ「路上駐車逆ギレ事件」に見た彼の人間性からすれば、家入一真や足並みを揃える堀江貴文氏と通じるものがあるのでしょう。

 さて、「インターネッ党」の賛同者。まずは堀江貴文。彼が嘘つきであることは何ども指摘していますが、自著がヒットしているように「作家」であるなら、それは職業病の一種で才能ともいえます。しかし、政治家も同じく嘘つきで務まると思っている・・・というか、彼はフィクサーの座でも狙っているのでしょうか。

 出所後もツイッターで度々炎上や、論争を巻き起こしており、ときおり登場する週刊誌やテレビなどでの改心したかの態度とは正反対というか、以前の「人の心は金で買える」と発言していたときと変わっていません。議論は論点をすり替えることに終始し、侮蔑の言葉に躊躇いなどありません。悪質な橋下徹といえば分かりやすいでしょうか。

 つぎに個人的にイラっとするのが安藤美冬とかいう輩。PR会社のゴリ押しか、プロデューサーが脅されたのかはわかりませんが「笑っていいとも!」にテレフォンショッキングに出演するもタモリとの噛み合わぬ会話は伝説的ですが、なにより足立区をコケにしたこの女が、足立区区長選に絡むというだけで腹立たしい。

 肩書きがジャーナリストになった「堀潤」氏。元NHKアナウンサーですが、すっかり放射脳に罹患し、辞表を叩きつけたのは1年前。震災から2年後のこと。その経緯は割愛しますが、堀潤氏の人間性はこちらのまとめをご覧いただければ理解できます。
http://togetter.com/li/569030

 批評家の宇野常寛氏。AKB48を語る熱さで政治を語るのでしょうか。彼には常に「サブカル」というキーワードが絡むのですが、「インターネッ党」の活動もそうですがメジャー指向の影が見えます。高齢化が進むサブカル界としては「第2のみうらじゅん」を目指して欲しいと密かに願っています。ニタニタしながら。

 コンテクストデザイナーを自称する「高木新平」氏。広告代理店上がり特有の空気感はなるほど、嫌いだなぁと思わせるに充分ですが、東日本大震災で被災者が命を守ることに正しく懸命になっている様子をみながら人生を考えたひとり。「トーキョーよるヒルズ」というシェアハウスが一部で話題となったのは、さすが博報堂の人、という以外は特に感想もないのですが、もっとも目を惹いたのが彼のツイッターにあったこれ。

“ニューヨーク移住計画”

 インターネッ党とやらのサイトのタイトルは「新東京計画始動」。これが達成されたらニューヨークへ移住するというのなら、まるで民主党政権時代の

「社会実験」

 と同じで、やりくさして逃げるという告白。都民として迷惑です。富山県出身ということから、東京に本当の愛情がないのかも知れません。

 中日新聞の記事によれば高木新平氏の生まれは1987年。ということは、東日本大震災のときは24才で、仮にストレートに大学を卒業して就職したとしても博報堂には2〜3年しかいなかったという事実。続かない人間性じゃないのかな、とは推測。

 四角大輔氏はアーティストプロデューサーだそうです。で、彼のプロフィールには2009年に「ニュージーランド永住権の許可が下りる」とあり、その翌月「すべてを捨ててニュージーランドへ。」と。

 で、すべてを捨てたはずが、また東京に戻っていることをこう美化します。

≪”ニュージーランド湖畔の森”と”東京都心”という
両極端な2地域を拠点にノマドライフをおくりながら、
さまざまなプロジェクトを遂行。≫

 つまりは東京で稼いだカネをもって、ニュージーランドでバカンスを楽しむ、小ぶりな大橋巨泉というか笑えない野沢直子。まぁ良いのですが、ニュージーランドへ逃げる算段を持つものが、東京をオモチャにして欲しくないと願いします。また、東京にたいしての両極端がサハラ砂漠あたりでないのは、「快適」だけは捨てられない告白なのでしょう。

 そろそろくたびれてきましたか? わたしもです。もう少しおつきいただければ幸いです。

 アーティストの若旦那氏。レゲエグループ「湘南乃風」のメンバー。経歴を見ると元不良とあり、まぁ過去は問わないとしても、世田谷区出身ながら、神奈川県の湘南地区の名前を冠するグループに所属するなら「神奈川県政」だろという気もしますが、以前から家入一真氏と交流があるようで、「ダチの頼みなら」という理由での参戦は元不良の肩書きにはまっており、賛同した理由を少しだけ理解できます。ただ、並んだメンバーを眺めてみると「用心棒」という言葉が浮かんで消えません。

 いよいよ「インターネッ党」の首魁、家入一真氏。

 昨年はデザイン料金の踏み倒しがネット界隈で話題となり、どうやら不払いは本当のようで、その支払いのためにネット募金を呼びかけ、もほや盟友の堀江貴文氏と登壇したセミナーでは、不払いをネタにして債権者を小馬鹿にする人間性。

 家入一真についての興味深い論考があったので、文末にリンクしておきます。そのなかで秀逸な箇所を引用したのがこれ。

“家入は無責任!だとか言う奴、まじで糞つまんねー人間だなあ。僕に責任求める事が間違いだし、そもそも他人に責任なんてつまんない物を求める奴が多いから、億劫になって誰も何もしなくなるんだよ。もっと無責任にみんなやらかしたらいいよ。責任なんかを考えるから最初の一歩が踏み出せなくなる。(http://hagex.hatenadiary.jp/entry/20130806/p12″>Hagex-day.infoより引用)”

 こういう人が首長を目指し、8万票もはいる東京が怖いです。

 家入一真氏は「連続起業家」を名乗っています。上場の有無はとにかく、つぎつぎと企業を立ち上げては、バイアウト(売却)して次の企業を立ち上げる=起業する人物が名乗れるもので、確かに家入一真氏もいくつか会社は作っています。しかし、です。

 300万円の供託金が用意できないとは、起業した会社からの報酬、すなわち儲けの程度が見えてくるというものです。もちろん「ネタ」という逃げ口上はあるでしょうが、結局これもネットで集金(クラウドファンディング)。先の踏み倒しと絡めると、確信犯のような気がしてなりません。

 家入一真が唱える「ぼくらの東京」、そこにはいりたくないと考えるのは、僕だけでしょうか。

■家入一真氏の逆切れツイートが面白い(Hagex-day.info)
http://hagex.hatenadiary.jp/entry/20130806/p12

■家入一真氏の有料メルマガついに強制廃刊(2年ぶり2度目)(Hagex-day.info)
http://hagex.hatenadiary.jp/entry/20130805/p11

■有料メルマガ25通のうち6回しか本人が書いていない家入一真氏がロートル騒動について反論 (Hagex-day.info)
http://hagex.hatenadiary.jp/entry/20130612/p11

ブログ村に参加してみました。宜しければ右バナーをクリックしてください→ にほんブログ村 政治ブログ メディア・ジャーナリズムへ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください