家入一真の30億円を3年での嘘とホリエモン

 嘘つき=悪人というは思いこみです。道徳論や、法に触れたなら「悪」には違いませんが、接する人の評価は嘘つきほど高い傾向がある、と指摘すると思い当たる人も多いのではないでしょうか。

 相手を貶めようとする「嘘つき」より、人気取りのためにその場凌ぎの「嘘」を重ねる「嘘つき」のほうが多いのです。その代表例が「ホリエモン」こと堀江貴文ですが、本稿のテーマは彼ではありません。論拠をひとつだけ示すなら、

「人の心は金で買える、なんて言っていない」

 と、逮捕後に論を買えましたが、彼の著書「稼ぐが勝ち」に印刷されています。

 IT業界は嘘つきだらけ。というと語弊があります。というより、誠実な人は話題になりにくいのです。一時的に注目されても、自分の仕事に誠実であろうとすると、メディア受けすることは言いづらくなり、次第にメディアも相手にしなくなるからです。つまり、メディアにちょろちょろ登場する人は、嘘つき・・・の素養があるとみて間違いありません。

 そしてIT系の嘘つきの特徴は曖昧表現を多用し、「勘違い」で逃げきることもできるようにしているところ。

 ネガティブキャンペーンを貼るほどもない泡沫候補の「家入一真」もそのひとり。ネットメディアや関連メディアにおいては超有名人の「家入一真」氏ですが、一般メディアにおいては渋谷を歩くそこらのあんちゃんに以下の存在ということを証明しました。また、ホリエモン氏が同席した出馬表明記者会見も「泡沫扱い」で、バラエティ番組や今後は「あの人は今」には登場するでしょうが、社会的な枠組みにおいて堀江貴文氏は」過去の人」ということです。余談ながら堀江が荒らした上場企業各社のなかには、

「あいつだけは許さない」

 といまだ恨み骨髄の人がいるとのこと。

 で、家入氏。『ホリエモンからの借金も楽々返済…家入氏に集まる人と金』と題した週刊朝日の記事で、供託金を堀江貴文氏から借りた理由を

“「確かに上場して30億円くらいは現金としてありました。でも、3年くらいで使い果たしてしまった。起業したいという若い子たちにどんどん出資したのと、あとは酒ですね。月に1千万~2千万円は使っていました。当時は、大金を持って狂ってたんだと思います」”
 と答えています。

 本当でしょうか? 嘘、と断じるほどではありませんが、事実を追えば嘘です。
 下記のリンクは「Ullet」という株式情報を提供するサイトの、家入一真が創業し上場したという「 paperboy&co.(3633)」という企業の大株主の変遷です。
http://goo.gl/VPzSdj

 上場して30億円。でも使い果たしたという3年後まで自社株をもっており、文無しになったという3年後でも、おおよそ7億円はもっていたはず。ちなみに上場直後の時価総額は約50億円で、有価証券報告書にあるこの年末(2008年)の所有株式は26.06%。単純計算13億円。

 上場して、の「して」が上場直後なら、あきらかな「嘘」。それでは上場したことによる総利益とみるなら、次に気になるのは「3年くらいで使い果たした」という台詞。

 先の「Ullet」では上場した2008年、2009年、2010年の年末までは、大株主として名前がありますが、2011年には消えています。それまで1万、2万とまるでキャッシュディスペンサーで小遣いを卸すように、自社株を売却していた家入一真氏ですが、2011年4月20日に、手持ちのすべて15万株も売却しています。

 株価を追えば、東日本大震災直後に暴落しており、まるで

「東日本大震災にビビって投げ売り」

 です。ま、これは推測。

 では先の「3年」とは、これを限度にするというのなら、2011+3は2014年で、つまりは今年です。都知事選挙に出馬する直前に使い果たしたということ。ところが彼は「経営者」を名乗っています。供託金の300万円も用意できないほど困窮しているのなら経営者失格。というか、3年で30億円を使い果たすものが、都知事になれるのかというのが素朴な疑問と言うより懸念どころか危惧のレベル。

 というより、嘘つきなのです。堀江貴文と同様に。そして最初に戻ります。嘘つき=悪人というのは錯覚なのです。嘘つきの多くは、自分がもっとも可愛い人間で、接する相手に嫌われないため、または好かれるため、あるいは威嚇するために、その場その場で嘘をつき、疑うことを知らない善人達は、嘘つきを「いいひと」と評価するのです。

 そもそもこの記事は「週刊朝日」。さもありなんです。

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