電卓の税率変更の方法(CASIO MW-8T/MW-10ET/JF-120VB)

まもなく消費税が上がります。

そこでレジはどうなるのか、という議論がありますが、消費税が導入された平成元年、正確には昭和時代の開発期間から「税率変更」は既定路線で、プログラムレベルではいつでも対応できるようになっていました。これは「ファミリーマート」のレジを作っていたわたしが言うのですから、間違いありません。ちなみに主要コンビニでは、ローソン以外は同系列のプログラムが使われており、もちろんセブンイレブンもそうです。

増税を巡る議論のなかで、軽減税率の導入によりコンビニのレジが混乱するという「珍説」がありますが、コンビニのレジは「POS」と呼ばれる仕組みで、これはそれぞれの商品毎に定価、売価、値引率、税率、課税区分などが設定されており、マスターと呼ばれるこれらの情報を書き換えれば、あとは「ピッ」とやれば作業はなにも変わりません。

と、本稿はレジ情報ではなく「電卓」について。

ビジネスで使う電卓には「税抜」「税込」ボタンが付いています。4月になると電卓を買い換えなければならない・・・ことはありません。電卓もレジと同様に、税率が変更されるという前提で設計されているからです。

写真をご覧ください。簡単な計算や見積もりにつかう電卓 CASIO製で型番は「MW−8T」。使い込んでいるのでよごれはご勘弁ください。

電卓 CASIO MW-8T 税率変更の方法

電卓 MW-8T
電卓 MW-8T

左の上から2番目。「ON」の下に「税率変更 %」というキーが税率変更のボタンです。まず電源を入れ、この「税率変更」ボタンを長押しします。3秒もすると、下記のように現在の税率「5%」が表示されます。

電卓 税率変更
税率変更ボタンを長押し

「5%」が表示されたら、次はあたらしい税率、今回は「8%」なので、数字の「8」キーを押下します。

電卓
新しい税率を入力

 

「8」を押したら、再び「税率変更」ボタンを押下したら、変更完了です。

電卓
税率設定ボタンを再び押下

それでは確認します。とりあえず「100」といれるところに、小物ぶりが現れます。

電卓
電卓の税率が変更されているか試してみます

100に続いて右上にある「税込」ボタンを押下します。若干手ぶれしているのは、ガラケーを左手に持ち替えて撮影したからです。

無事成功していることがわかります。

電卓
新税率で「税込」表示されます。

さて、電卓といってもいろんなメーカーが発売し、同メーカーでも種類があります。特に意識したわけではありませんが、我が社にあった電卓はすべて「CASIO」製でしたが、もう一方の雄「SHARP」の電卓も基本的には同じような設定方法のようす。くわしくはSHARPの「設定している税率の変更方法」をご覧ください。

電卓 CASIO MW-10ET 税率変更の方法

つづいては経理担当が簡易計算につかっている「CASIO MW-10ET」です。基本的な流れは同じです。

電卓CASIO MW-10ET
CASIO MW-10ET 「00」ボタンがあり、10桁表示できるタイプです。

先の電卓MW−8Tは「税率設定」ボタンでしたが、こちらの電卓は「設定」ボタンです。位置は同じく、左の上から2番目のボタンを長押しします。

電卓 長押し
「設定」ボタン長押しします

すると表示が変わります。3秒ほど押下して、それでも表示が皮ならないときは、赤い「C/AC」ボタンを2回押下してやり直してください。計算など、他の操作をした後、消費税率を変更するときも、おなじく2回押下してください。通常の操作と区別するための制限と思われます。

電卓 消費税変更
画面上部に「設定」が表示されるまで押下します。

「設定」が表示されたら、つぎは税率を入力します。

電卓 新税率
新しい税率を入力します。

予定通り10%になったときは、10を入力するということです。

電卓
長押しした「設定」ボタンです

ふたたび「設定」を押下して設定は完了です。それでは新税率を試してみます。

電卓 税率
適当な数字を入力します

今度は1万にしてみました。つい「円」でみてしまいます。そして「税込」ボタンを押下すると

電卓 新税率
税込で確認します

煩悩の数の100倍となりました。成功です。

電卓 CASIO JF-120VB 税率変更の方法

さらに経理がメインで使っている電卓の税率も変更してみます。こちらもカシオ製で「CASIO JF-120VB」。ソーラーパネルと、ボタン電池の2Wayで、12桁表示でき、四捨五入や切り捨てに対応できる電卓で、小数点の桁数も指定できるすぐれもの。しかし、消費税の税率変更の基本はおなじです。

http://www.miyawakiatsushi.net/wp-content/uploads/TS3V0405.jpg
12桁対応電卓 CASIO JF-120VB

まずは「長押し」です。今度は配置が分かり、最上段の中央「%」ボタンで、上に「設定」と書かれているボタンを長押しします。

電卓 税率変更 設定
「設定」のボタンは「%」。これを長押し

3秒ほどすると画面が更新されます。前の2機種と異なり、左右に[]が表示され、上部には「税」「%」、メインに現在設定されている税率が表示されます。

電卓8%
新税率を電卓に入力

新しい税率を入力してから、ふたたび「設定」ボタンを押下して設定完了です。

電卓 税率変更
「設定」ボタン押下で設定完了

それでは「新税率」の確認です。今回はさらに桁を上げて100万にします。

電卓 税率 変更
新税率の変更を確認する

つづいて「税込」ボタンを押下します。この電卓の税込みボタンは最上段の一番左にあります。

電卓
「税込」ボタンで新税率を確認。

簡単ですよね。

かく言うわたしも、増税に合わせ、電卓を買い換えようかと思っていました。新品が欲しいというただのワガママもありました。しかし、8%の次は10%、その先もあります。そしてかつてのプログラマー時代を思い出したのです。

そしてこうしたコンピュータ系の機械は、だいたい作り手のクセというか「お約束」のパターンがあり、「長押し」はそのひとつ。そして一つ目でビンゴ。CASIO MW-8Tには「税率設定」とボタンに書いてあるので自慢にもなりませんが(笑)。

その他の電卓については、各社のホームページをご覧ください。ただ、基本的には同じような方法なので、「謎解き」を楽しむのも一興ですよ。

 

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