不法操業の賜を知らない岩上安見

 馬齢を重ねて気がつくのは、テレビってバカだなぁということ。総論なので各論はご容赦を。特にワイドショーやニュース番組は、ツイッターなみのバカ発見器です。バカが失礼なら「知ったかぶり」。

 女優くずれが趣味のエコロジーを語るのはご愛敬としても、エネルギー政策から集団的自衛権まで語るのは無理があります。特に「お芸術」で飯を食う連中は、平和を前提とした世界に生きているので、きな臭い匂いを極度に嫌います。もっとも日本のテレビの大半は左利きなので、そのバイアスが「ほどよい」のですが。

 で、ジャーナリストを自称していても、語れることには限界があります。いやそもそもジャーナリストといっても「専門」があり、すべてを語れるほうが無理がある・・・のですが、このジャーナリストというのも胡散臭いというか、特にテレビに出ている連中は、画面と発言のはしばし・・・いまはツイッターでの拡散を見る限りですが、自己顕示欲が異常に強く、なんでも見識を披露したがりますが馬脚を現します。

 今朝の「モーニングバード」。この左系放送をみることが多いのは、油断しているとプロパガンダを始めるからですが、ジャーナリストを名乗る岩上安身氏が飛ばしていました。韓国の座礁沈没事故を受けて、日本の海難救助隊、いわゆる「海猿」の出動を受け入れない韓国に対して、外交状況により拒否するなら悲しいだとか、日頃からの交流がなどと普通のことを言っていました。

 ところがそれでは「存在感(プレゼンス)」を発揮できないと思ったのか、こういいます。

“米軍とは英語でコミュニケーションがとれるが、日本とは言葉の壁があるので受け入れても何もできないのではないか(要約)”

 これについて、山田吉彦東海大学海洋学部教授。尖閣問題を挙げるまでもなく、海洋問題のスペシャリストは別の番組で「問題ない」と喝破します。なぜか?

“対馬沖などで韓国の不法操業と日頃から接しており、韓国語ができる人間もいる。その人物が中継すれば問題ない。また、海の世界の共通語もある”

 何が役立つか分かりませんが、不法操業の韓国漁船とのやりとり・・・平和的やり取りのために海保は韓国語を身につけているというのです。そもそも岩上安見説による「英語」なら、海保でも操れる隊員を探すのは困難なことではないでしょう。日本は四方を海に囲まれており、どこの誰がやってくるかわからないなかで

「日本語しか通じない」

 では取り締まりもできはしません。

 すこし、冷静に考えれば、韓国が日本の海猿の受け入れを拒否した背景に「外交」があることは明らかで、本当の日韓友好を願うなら、いうべきときは言わなければならない・・などという大局観なく、目先の「手柄」をもとめて今日も舌先三寸のプレゼンスを求める姿は滑稽です。かつて「とくダネ!」に出はじめた頃は、注目していのですがね。摩耗するのか劣化するのか地金が現れたのかわかりませんが。

 ちなみに、評論家の宮崎哲弥氏は、一連のSTAP細胞騒動を通じ、

「わからないものは、わからないという」

 とラジオで宣言したと週刊文春で告白していました。知らないことを知らないという人をバカと罵りはしません。たぶん、古代ギリシャのころからね。

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