Nスタのキャスターもコメンテーターのレベル

 本当にテレビコメンテーターという職種は、愚にもつかないというか、むしろ害悪だなぁという話し。

 TBSの夕方のニュース番組「Nスタ」。久しぶりに見てみて呆れます。狛江市主催の花火大会を、多摩川を挟んだ対岸の川崎市からも見られるが、費用負担がないという話しを社会問題のようにけしかけます。

 主催者が費用負担をするのは当然の話で、隣接しているからと費用を求めるのは、店の前に流れる有線放送をもとに著作権料を支払えてJASRACが迫るようなもの。ヤクザのたかりよりヒドイ話し。

 川崎市からすれば、多摩川沿いの自治体は他にもあり、それぞれ花火大会を主催しているので、どこかの市の費用負担をすれば、他も求められる可能性があり、ならばどこにも払わないとは、なるほど合理的で経済的な話しです。

 これを番組コメンテーターの細川昌彦氏は、自治体の縦割りを問題視し、広域連携を探れば解決する問題だと言い垂れます。

 細川昌彦氏は東大法学部卒で、通産省に入省した官僚様。ウィキの経歴を辿れば、出生街道の本流ではないようですが、着実にキャリアアップをし、退庁後の2009年には名古屋市長選挙に出馬し、河村たかし氏にダブルスコアで敗北します。その後は、特任教授とか政策顧問とか、いまひとつピンと来ない仕事をしながら、テレビで活躍しているところをみると、世渡りの才能は抜群の人物なのでしょう。

 さて、花火大会。広域での実施は可能ですし、番組で紹介されていたように板橋区と戸田市が手を組んでいる事例もあります。しかし、同時に花火=祭りといえば、地元の有力者の意向を無視など出来ず、地域を騒がせるときは地元の顔役に筋を通すのは、今も昔も変わらぬこと。その世界は表も裏も「序列」がモノをいい、どちらの町会長が上座に座るかで交渉が決裂することもあるのが、日本の地域社会です。

 ましてや川を挟んだあちらとコチラでは、「水利権」で揉めた過去を持つもので、地域的な遺恨も無視できません。むしろ、

「たかが花火で仲良くなど出来ない」

 というもの。細川昌彦氏は中央集権のお役所的発想から、トップダウンで事態が動くと思っているのかもしれませがん、それは現実的ではありません。灘から東大、役人と机上の理論は得意なのでしょうがね。

 そしてもうひとつ。大阪の西成の闇市で、賞味期限切れのコンビニおにぎり販売が行われていたことを「社会問題」のように取りあげますが、あれは地域の特殊事情。

 これは細川昌彦氏は「廃棄処分の構造的問題」と、なんでもかんでも社会問題にしたがる番組主旨には沿っていますが、それはコンビニというビジネスモデルにはなく、本部からFC各店への「経営指導」こそ「社会問題」にすべきことです。

 コンビニの王者、セブンイレブン鈴木敏文氏はいいます「廃棄ロスより機会ロスを怖れよ」。これは、廃棄で生まれるロスよりも、欠品による販売機会の喪失を嘆くもので、つまりはフランチャイズ店は本部へ多く発注しなさいというもの。

 フランチャイズと本部は「取引関係」にあり、発注とは仕入れで、店頭に届いた時点で、商品の本部に対しての売上は立っているのです。廃棄を怖れて発注を控えれば、本部から「経営指導」がはいり、逆らえば不利益がまっています。

 つまり、社会問題ではなく下請けイジメの「ブラックフランチャイズ」・・・と、断言できないのは取引なので、一応、両者が納得しているという形式を取っていること。番組的にいえば、公憤ではなく経済活動で、スポンサー様を名指しで批判すれば済むこと。

 つくづく、コメンテーターとは適当な商売だと呆れます。

 なお「Nスタ」のメインキャスター堀尾正明氏。その後のコーナーで霞ヶ浦の浄化の話しで、浮世絵に「米のとぎ汁」を流す描写を「汚染」と指摘。彼は「江戸前(寿司)」を旨いと語る資格なし。生活排水に含まれる栄養分が、豊富な海の幸を作り出しているのですから。もちろん、程度問題ですが。

 キャスターといい、コメンテーターのレベルに、あきれ「フジテレビ」にチャンネルを廻すと、すかさず「韓国マンセー」をやっていて溜息。

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