月刊WiLL 2015年12月号「櫻井よしこさんへのエール!」

 ヘンタイ的な趣味はないと思うのですが、その声と話し方なら、叱られても良いなぁとつくづく思うのが、櫻井よしこちゃん、失礼、櫻井よしこ氏。

『NNNきょうの出来事』の頃からのファンです。「垂れ目」に弱いというのもありますが、感情的に怒ることしかしなかった実母に対して、理路整然と「諭す」、尊敬し敬愛する母方の伯母にどこか似ているからかもしれません。

 その特集、しかも「豪華グラビア付き」。

 著名人らに「櫻井よしこ論」を語らせているのですが、深読みをすれば補助線は「台湾」。日本を取り巻く状況を考えるに、いままで台湾を疎かにしてきたことで、どれだけの国益を損ねてきたか。

 日本が普通の国になるとき、もっとも信頼できる友人は、台湾のはずですが、台湾の翁長雄志こと、馬英九 中華民国総統は日台の離反に余念がなく、任期の残りに加速が予想されます。

 しかし、台湾は東日本大震災のとき、記録に残っているだけの義援金でも200億円を超え・・・と、割愛。ゴメン、台湾の人の友情を思うと涙が止まらなくなるので。

 一方、怒りに震え涙が乾くのが、この友情に砂をかけた民主党政権。救助隊を二日間も足止めし、1年後の追悼式でも台湾を冷遇したのは民主党政権下のペテン野郎の菅直人と、野田ドジョウです。

 日台関係を確認する意味からも、「櫻井よしこちゃん特集」は必読。

 書評コーナーの小さなところながらも、「保守」の矜持と弱点を見つけたのがこちら。

「反感を覚える向きもあるだろうが、保守には批判をも糧にする寛容さが必要だ」

 TBS「サンデーモーニング」に出演している時点で、性向の明らかな萱野稔人氏の書籍への書評です。そしてその通りなのですが、この懐の広さを「おバカ左翼ども。」は利用するのが歯痒いところ。

 知っておくべき日本史の一部。
 豊田有恒「私の愛する韓国人」より。

「李舜臣は戦前の日本海軍でも英雄として称えられていた。(略)本土の英雄たちと同じ扱いだったのだ。こちらも、日本人の寛大な民族性だろう。」

 併合したのだから、併合した先の英雄も「日本史」の一部に組み込まれていたということ。それだけではなく、「川中島」で死力を尽くした同志の、上杉と武田のそれぞれの領民であっても、互いに敬意を持つのが日本人の国民性だということです。

 外国人の意見を有り難がるつもりはありませんが、外国人だから言えることのひとつが安保法制。日本人が賛成した瞬間、「おバカ左翼ども。」から「ネトウヨ」認定され、されたら最後、連中は思考停止して聞く耳を持たなくなります。不幸な人生です。

 D・アトキンソン氏は「五輪騒動に見る日本人の志」でこう指摘します。

「集団的自衛権の塊のような米国でさえ、徴兵制はない。つまり、反対派の言い分には根拠がないのです。」

 軍事評論家で元陸将補の柿谷勲夫氏は喝破します。

「安保法制を巡る徴兵制への危惧からうかがえたことは、自分と身内以外の誰かが兵隊になって守ってくれという身勝手さ(要旨)」

「東大を除く旧帝大の幹部自衛官の入学拒否を放置しながら、朝鮮学校から都立高への編入を拒否された事例を非難。(要旨)」

 人権や平和を叫ぶ連中ほど、他人の人権に鈍感で、なにより命がけで国防に従事する、自衛隊員を蔑みます。

 まだまだオススメ記事はありますが、青山繁晴氏の連載から一節紹介して結びます。

《皇后陛下が一歩、きくさんたちに近づかれた。「白梅の塔は、どちらの方角ですか」首をわずかに傾げられ、そうお尋ねになった。》

 沖縄への行幸啓においてのワンシーン。このあとは、是非、本書で。有名な「ひめゆり部隊」の他にも、国に殉じた乙女がいたことを、私たちは忘れてはなりません。

■月刊WiLL 2015年12月号「櫻井よしこさんへのエール!」
http://goo.gl/VLEIjG

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