北朝鮮の水爆実験(主催者発表)に理解を示す玉川徹氏(テレビ朝日社員)

 北朝鮮による水爆実験(主催者発表)の翌日。テレビ朝日「モーニングショー」において、同局社員の玉川徹氏が「北朝鮮の立場に立てば理解できる」とコメント。通常戦力では米軍に勝てず、それらと比較して低予算で一定の効力を発揮する武器だからというのが発言要旨。

 この認識は概ね正解。だから多くの国が核を持ちたがっており、南の朝鮮、つまりは韓国でも「核保有」の願望はもっているのです。出典は忘れましたが、中国の報道は「これで日本の核保有の可能性が高まった」と報じたとのも同じ理由です。

 しかし、玉川徹氏。安保法制はもちろん、日本がこの手の議論に参加することさえタブーのように、いつも扇動しています。朝日新聞系列らしい見識といえばそれまでですが、北朝鮮の行動は理解しつつ、日本の国防には批判的とはダブルスタンダード。

 軍事力というのは、敵を蹴散らす力であり、出向いて使えば侵略で、迎撃ならば防衛。ながら、それは「週刊少年ジャンプ」レベルの浅薄な議論で、使わぬまでも軍事力があればそれは敵に対する抑止力となり、同時に同盟国も含めた「外交力」になり、北朝鮮が目指しているところもここにあります。

 北朝鮮は核を持っても、日本は持ってはいけないし、集団的自衛権すら行使してはならない。日本は氏ね(あえて)といっているのでしょうか。

 もちろん、国内に核保有に対するアレルギーがあるのは百も承知ですが、日本がイヤだからと主張しても、仮想敵国が核を開発し、核を装備すれば、いずれかの対策を立てなければならず、

「憲法9条があるからせめてこない」

 とは寝言にすらならない妄想です。

 玉川徹氏は脱原発の立場にも立ちますが、北朝鮮の核は良い核で、日本の核は悪い核とでもいうのでしょうか。もちろん、そういう奇矯な意見が許されているのは、玉川氏も猛烈に反対していた特定秘密保護法が施行後も、国内において言論と表現の自由が認められているからですが、公共放送でこの手のダブルスタンダードの垂れ流しとは「偏向報道」と呼ぶのです。いちコメンテーターではなく、彼は「テレビ朝日社員」なのですから。

 これが軍事じゃナーリストや外交評論家のコメント、あるいは長嶋一茂さんあたりなら、特段、つっこみなどしませんが。

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