月刊WiLL 2016年5月号 日本共産党の正体

WiLL2016年5月号 日本共産党の正体

 数年来の謎が氷解しました。ひとことで言うならこう。

「パヨクが暴力的な理由」

 パヨクとは自称リベラルも含む、原理主義的な左翼をからかった言葉で、左派活動家が、当時仲間だった元タレントに送った謎のメッセージ「ぱよぱよちーん」と「左翼」の合成語です。

 ネットスラングのひとつとして定着し、語感からも明らかな「マヌケ感」は多くのケースで「自爆」する愚かさを表しますが、同時に排他的で暴力的な言動をする勢力、人物を意味します。

 つまり論理的な左翼やリベラルは「パヨク」とは呼ばれません。

 代表的な著名人を挙げると、やはり精神科医がウリのタレントで著述家の香山リカ氏と、参院議員の肩書きをもっている有田芳生氏といったところでしょうか。

 彼らは「反差別」を掲げていますが、言動は過激で往来で中指を立て「ブタ野郎」と叫びます。安保法制を巡る国会前の違法同然の抗議活動で、デモ隊が警察の包囲を突破した様子を「決壊」と大書したのは有田芳生氏で、鬼怒川が決壊し、多くの不明者がでている最中のできごとです。

 挙げれば切りがなのですが、

「TOKIOの究極のラーメン福島産小麦なのかよ、人殺し!」

 とツイートしたミステリ作家の藤岡真もパヨクにカウントして良いでしょう。

 語弊を怖れずにいえば、反原発、辺野古移設反対、特定秘密保護法反対、安保法制反対、安倍死ね的な政治活動をしている著名人の大半がパヨクです。

 クリエイターに多い反権力との違いは、「全部反対」「議論を拒否」「恫喝OK」という態度です。だから反原発だけど、安保法制は賛成。辺野古移設は反対だけど、賛成派の意見に耳をかたむける人々はパヨクにカウントされません。

 香山や有田といえば、どちらもかつてはテレビに引っ張りだこで、番組の中では落ち着いた態度を装い、ちゃんと議論ができる人らだと漠然と思っていました。お笑いタレントの松尾貴志などもこの部類。テレビの向こう側にいる人の中では好意を持っていたほう。

 ところがここ数年。東日本大震災を契機にというより、自民党を腐した相対評価から、贔屓の引き倒しをしてきた民主党が政権を担ってからの体たらくを見ないふりして自己反省をせず、そこにやってきた震災にすべての責任を押しつけたまま思考停止。

 そしてなまじ「勉強だけは出来る」タイプがこれらに多く、思考停止のまま都合の良い理屈だけを繋ぎ併せ、見たい現実だけを見続けて時代に取り残され、また人気商売から磨かれた嗅覚が、強烈に与える疎外感により先鋭化へと向かわせる・・・にしても、暴力的な発言や、敵対する者への暴力容認は、この手の連中の叫ぶ非暴力や反差別、なにより平和の希求と正反対。

 これが不思議だったのです。暴力に頼る発想とは「回路」のようなもので、そもそもの素養か、学習しなければ身につきません。家庭内暴力を受けた子供が長じて繰り返しやすいのと同じです。

 その答えが今月の「WiLL」にありました。

 兵本達吉氏の“日本共産党の「黒い歴史書」”

 京大法学部在学中に日本共産党に入党し、国会議員秘書として党に尽くし、「日本海アベック事件」なる、後に明らかとなる北朝鮮による日本人拉致問題に取り組んだことで、党を「除名」されます。

“拉致事件の真相が明らかになるのは具合が悪いことだったのである”

 と指摘しています。共産党の上下関係を「武家より厳しい」とし、幹部会では議論などせず、幹部の決定に唯々諾々と従います。さらに食事内容は序列によって、おかずの数が異なります。当時の宮本委員長には「鯛」で、それも一番新鮮、一番大きいものとされます。「殿様(委員長)」に何かあっては困ると「お毒味役」までいたという超階級社会が日本共産党の「正体」と喝破します。

 そして暴力的背景を持つ理由として、マルクス主義の教義を紹介します。ちょっと長いのですが引用します。

“資本家や帝国主義者が行う戦争は不正義の戦争であり、これに反対するけれども、労働者や農民が行う戦争、内戦や内乱などの革命戦争、社会主義国が行う戦争は正義の戦争であり、これを断固支持するというのが「正しい」立場だとされる。”

 つまり、「自分たちの主義主張にそった暴力は、一点の穢れなく正しいが、そうでない連中の暴力は一切許されない」となります。

 まさにパヨクです。レイシスト(人種差別主義者)と罵り、その相手を差別することを悪びれもしないのは、日本共産党とその母胎というか親会社であるコミンテルン、その「社是」でもあるマルクス主義に従ってのことだったのです。

 日本共産党が生まれた戦争前夜、日本国内で争乱を起こすことは、ロシアによる「世界同時革命」の一環であり、そもそも論で日本国という概念などなく、そこを出発点としている以上、いまも同じなのでしょう。

 だから、絵空事でも理想論でも平気で言えます。実現する気も無ければ、日本が日本のままであるほうが不都合なのですから。

 なぜなら彼らにおける「平和」とは「社会主義」だからです。北朝鮮の朝鮮労働党や中国共産党は「兄弟」で「同士」。だからパヨクな人々は、嫌韓や嫌中、というよりも正統な北朝鮮や韓国、そして中国への批判すら「レイシスト」や「ヘイトスピーチ」とレッテルを貼るのです。

 書評にしてはいささか長くなりましたので、別の記事については稿を改めようと思いますが、横田由美子氏の

“共産党婦人部隊に一日密着してみた”

 を併せて読むと、部隊の婦人の無知さに溜息が漏れます。
 小見出しだけで充分

“「政治意識高い系」がカモに”

 無知を下敷きとした意識高い系は、脱原発なども全く同じで、害悪ながらも言論の自由が保障しています。

 来月号よりワックの「WiLL」は立林昭彦氏に変わります。
 花田紀凱責任編集の「WiLL」は今回まで。

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