山尾志桜里ガソリン疑惑は「時間」からの説明が課題

 「保育園落ちた、日本死ね」で名を馳せたアニーこと、ガソリン山尾こと、民進党政調会長に大抜擢された山尾志桜里衆院議員の政治資金を巡る疑惑が取り沙汰されています。

 この疑惑を最初に報じた「週刊新潮(2016年4月7日号)」では、政治資金収支報告書に記載されたガソリン代をこう紹介します。

2012年230万円
2013年82万円
2014年86万円

 後追い報道から、別の数字と別の疑惑が浮上していますが、週刊新潮は当時のハイオクガソリン価格160円(リットル)、燃費15キロで計算して約21万キロ、地球5周分もあり“疑惑”と報じました。

 本件発覚から一週間経っても、当人の山尾志桜里議員が答えないので、断定は出来ませんが、山尾志桜里サイドというか、民進党応援団というか、アンチ自民党かはわかりませんが、なかなか面白い反論をTwitterでみつけました。曰く

「秘書やその他が身を粉にして走り回れば、それぐらいのガソリン代は珍しくない」

 というもの。

 実際、パヨク系サイト「リテラ」では、

“安倍首相はその倍以上「地球12周分」を計上!”

 と打ち出し反撃を試みます。論旨を要約するとこんな感じ。

“安倍首相は毎年、山尾志桜里の倍以上、地球12周分のガソリン代を計上している。ガソリン山尾が不正なら、安倍はもっと不正をしている! 自爆だ! ブーメランだ! ぱよぱよちーん」

 ってところですが、記事にもしっかりあるのは、安倍首相は「毎年」で、山尾志桜里代議士は2012年に突出していることを、発端の週刊新潮は問題視しています。擁護に前のめりになり錯乱するのはパヨクの特徴です。

 先の擁護Twitterを丁寧に読んでみたのは、パッと見た目「論理的」だったからです。しかし、精査をするまでもなく非論理的。というか論理的と錯覚したのは

「田舎では自動車をよく使う。選挙の遊説で走っていればもっと使う」

 というもの。

 足立区の北のはずれに住んでいると実感できることば。ただ、その後、Twitterでのやりとりで、宅配業者などを例に出したときに、あ、違うと悟ります。

 確かに山尾志桜里市の選挙区の「愛知7区」を地図でみると、南北に30キロ、東西で25キロに達します。実際には山間部を抱える瀬戸市が稼ぐ面積が大きく、その外周を走り回ることはあり得ませんが、そう仮定したときの走行距離は110㎞。これで先の21万キロを割れば1909周。これを365日で割ると、約5台の選挙カーや秘書の車がひたすら走り続ければ可能な数字。

 一方で東京都の平均巡航速度が20キロとされ、山間部も含む愛知7区はもう少しスムーズに走行できて30キロとして、21万キロを走破するのに費やすのは7000時間。24時間走り続けて291日。これも不可能ではありません。

 ただし、先の匿名ブログが指摘する「選挙カー」や、秘書の挨拶回りでは事情がずっと変わってきます。移動時間におけるロスは、発進と停車時で。先の二つの無理矢理の計算は、いずれも「ノンストップ」です。

 これに気がついたのは「宅配便」のくだり。私はクロネコヤマトの宅配ドライバーの経験があります。都市部の配送は、ストップアンドゴーで、わずか3m移動させることもざらにあります。山間部の配送はこの限りではありませんが、愛知7区をGoogleマップでみれば、ちゃんと都市部もアリ、支援者を巡るかぎり「ノンストップ」とはいきません。

 実際、足立区に隣接する埼玉県のお客や友だちを巡り、東浦和から三郷あたりまで縦断すると、あっと言う間に走行距離は100キロを超えますが、反対に都市部にでむくと、丸一日走っていても数十キロいくかどうかです。

 つまり、ガソリン代を距離だけから図るなら、無理矢理でも理屈を付けられますが、時間を加味すると現実離れするということです。もちろん、東京との往復に使った、それも高速の領収証がないのなら、下道での往復をした、というのならこの検証も無駄骨となりますが。

 いずれにせよ、このブログは贔屓の引き倒し。多少の経験はあるのでしょうが、一部の拡大解釈による我田引水はパヨクの特徴ですが、なんだか残念。昔の左翼はもっと論理的だった・・とは錯覚でしょうか。

 いずれにせよ、山尾志桜里氏の説明待ちですが、パヨクも鳴かねば・・・ね。

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