土人発言を差別と喝破する玉川徹氏の差別回路

 バカっていう人がバカなんです。子供の口喧嘩における常套句ではありますが、なかなかの真理でもあります。

 人権の大切さが声高に叫ばれる米国では、いまだに黒人への差別根強いことは、各種暴動や騒動で確認されていますし、差別と闘うと叫ぶ多くの西欧諸国は、中東への偏見を払拭しきれないことはトルコのEU加盟を拒む姿勢からも明らかです。

 言葉は問題があるから生まれるのであり、問題がなければ言葉は生まれません。そして問題の発火点は、その人の心の中にあることもしばしば。

 沖縄県の米軍ヘリパッド移設工事の警護にあたる、大阪府警から動員されていた機動隊員が、反対活動をする市民に向かって「土人」と吐き捨て、「支那人」と指摘したと報じたテレビ朝日「モーニング・ショー」。

 伝えるニュアンスはどちらも侮蔑でしたが、少なくとも支那人は支那=China+人なので、それを侮辱とすることは、Chinaに住んでいるだけでの侮辱で、それこそ差別になるので指摘としておきます。

 同社社員 玉川徹氏は言います。

「(沖縄県民への)差別意識が我々にはある(発言要旨)」

 その我々とは玉川徹と愉快な仲間達でしょう。少なくとも私と妻に、沖縄県民への差別意識はありません。

 バカっていう人がバカ説を採用するなら、玉川徹氏は沖縄県民への差別意識を抱え、良心の呵責に身もだえているのかも知れませんが、それを一般論に拡大し、巻き込むのはやめて欲しいものです。

 コメンテーターとして大活躍の高木美保嬢は、土人発言について

「口にするのもはばかれる」

 とカマトトぶりますが、彼女は昭和45年生まれの私より年長者。そして私が子供のころ、子供達に愛読された虎がグルグル回ってバターに化ける「ちびくろサンボ」には「土人」の文字が躍っていたはず。

 今は好ましくない表現とされますが、そもそもの「土人」は土着の民を意味し、中央政府から見たとき、概して文化レベルが低く、未開の地の住民というニュアンスで使われていた言葉。

 土=茶褐色=黒=黒人へとイメージが取り違えられ、黒人差別を意味するかのように忌避されたのは、むしろ最近。高木美保嬢の年令なら、はっきりと記憶しているであろうに。

 その後もテレビ朝日で繰り返し流される「土人発言」の映像には「視聴者提供」とテロップが入りますが、正しくは「建設に反対する活動家提供」で、発言の前の挑発は見事にカットされています。

 むろん、左派が好む「権力の犬」である機動隊員に、職務中の発言の自由はなく、「土人発言」が警備に当たる組織全体に与えるマイナスを考えれば、懲罰ものであることは間違いありません。

 そしてあえていいます。国家権力の走狗である警察官に人権派ない、というのが我が国の左派が牛耳るマスコミのコンセンサスです。

 罵られ中傷され、身体に危険が迫っても、座して死を待つしかない、とでもいうのが左派メディアの論法です。

 実際、ヘリパッドの警護に、日本国中の機動隊をはじめとするお巡りさんが集められているかといえば、沖縄県警所属の警官の場合、氏名住所が特定され晒されるからだと、東京MX「ニュース女子会」で告発されていました。

 お巡りさんは死ね、とでも言わんばかりです。

 また、あらゆる暴言にも耐えろ、とは人権蹂躙であり職業差別で、ヘリパッド建設に反対する活動家の、常軌を逸した抗議活動にひと言も触れずに「土人」だけを取りあげ、差別と断ずる玉川徹氏の頭の中には「差別回路」があるということです。バカといった人がバカ説に基づけば。

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