日韓合意違反を「両国」と語るパヨクの矛盾

 日韓合意に反する韓国のふるまいへの対抗措置の報道を渉猟していると、ある特徴に気がつきます。

 日頃、日本や安倍政権を批判している連中は「(日韓)両国」としきりに繰り返すことです。

 つまり、お互いに責任がある。両国とした時点で責任は五分五分を匂わせ、言葉のチョイスによって四分六分で日本に非があるかもしれない、と考えることができるかもしれないと印象操作を目論んでいるようです。

 しかし、さすがに約1年前の日韓合意をたばかることもできず、合意そのものを否定することは困難で、韓国国内では合意破棄論が優勢になっていますが、法治国家を理解する日本人相手にその理屈は通じません。

 また、直近ではTPPや安保法制、さらに地球温暖化対策など、「国家間の条約は憲法をも縛る」と批判していた連中は、見事に韓国擁護派と重なり、さすがの二枚舌でも、国家間の合意破棄に正当性を与えることは困難です。

 だから「両国」とすることで、韓国の非を日本にもなすりつけようと画策します。こうした連中もネットスラングで「パヨク」と呼びます。パヨクには反日、侮日、日本解体を目論む勢力という意味もあるのです。

 一年前にも指摘したことですが、すべては韓国の内政問題。日本が口を挟むのは内政干渉。ただし、約束を違えたのは韓国。日本は10億円を支払い、しばらくは静観していたのです。

 そんなパヨクのあがきを体現して見せたのが、2017年1月10日のテレビ朝日「モーニング・ショー」でした。

 反安倍、反自民、アイラブコリアで、私憤を公憤にすり替える論法でお馴染みのジャーナリスト 青木理氏がコメンテーターで、同じく反安倍のアジテーターに成り下がったテレビ朝日社員 玉川徹氏、そして韓国問題と言えば東京生まれの在日コリアンジャーナリスト辺真一(ぴょん・じんいる)氏が登場し、対抗措置の批判を目論みます。

 玉川徹氏は「刺激をするな」と日本政府を批判。先に少女像を造ったのは韓国、すなわち先制攻撃をしてきたのは韓国。それが市民団体と強弁しても、日本大使館、総領事館の前への像の設置はウィーン条約違反で、受け入れている国家の責任において解決しなければならないもの。

 市民団体がやったこと、という理屈が通るなら、訪日外国人を市民団体が殴ったとして、それが政治的アピールならば、日本の警察が取り締まれないという理屈になります。馬鹿な。

 この玉川氏の発言に対して、辺氏は「今回の件に関しては日本(政府)が正しい」とぴしゃり。彼も苦しい立場にあるのでしょう・・・とおもんばかるのは日本人だからでしょうね。

 記者時代の駐韓経験を繰り返し自慢する青木理氏は、その経験から「韓国人にとって慰安婦は特別」と、あらぬ角度から擁護論を展開します。

 テレビ朝日の親会社、朝日新聞が「慰安婦」の誤報を認めたことをご存じないのでしょうか。慰安婦、それも韓国側の主張ありきで論を展開。特別だからウィーン条約も日韓合意も無視できる。とでもいうのでしょうか。

 韓国人にとって慰安婦が特別であっても、国家間の取り決めであり、韓国国民が反発したとしても、それは韓国の国内問題であり、日本には関係のない話。口を挟めない案件です。青木理氏はまだ日韓併合が続いていると思っているのでしょうか。一日も早く最新情報にアップデイトして欲しいものです。

 話は前後しますが、青木理氏による内政干渉の提案は繰り返されます。釜山への少女像設置は、学生団体によるものだったことから、

「日本は韓国の学生に良い影響を与えるように働きかけるべきだ(要旨)」

 とドヤ顔で提案。前段に玉川徹氏の「現在進行形の反日教育をどうにかすべきだ」という指摘を踏まえての発言なのでしょう。ちなみに玉川徹氏の指摘に辺氏は、話しの角度を変えて、まともな回答をしませんでした。できないのでしょうね。すれば、本当の韓国の姿、現在進行形で反日韓国民を量産している事実に触れてしまうからです。

 青木氏の提案に具体性はありません。「良い」とは主観的で属人的、誰にとっての「良い」かであり、争点は「慰安婦」あることは明白で、それは「慰安婦は特別」と切り取ることで擁護を試みた、自身の発言と衝突します。特別ならば、日本の関与で変わるわけがありません。

 慰安婦及び少女像の設置に対して、日本にとって「良い」ならばそれは撤去であることは明白で、ならばその為の働きかけは、韓国人にとって「特別」なことを変えさせようとする重大な内政干渉どころか、韓国人の心の内側に土足で上がり込む行為で、これほど非礼な話しをサラッとできるのが青木理氏の人間性なのでしょう。

 多様な価値観の1つして、その存在からの否定はしませんが、1ミリ足りとて共感できない価値観です。

 それは独立国家であるはずの韓国に失礼というものです。

 辺氏は韓国国内の声として、そもそもの日韓合意とは

「外務大臣の口約束」

 と、まるで私的な約束であるかのように語りますが、国務大臣はその分野において国家を代表しているのです。TPP交渉において当時の甘利大臣が、フロマン米通商代表をキャンといわせたことに代表され、少なくとも日本国や欧米諸国ではその前提で交渉が行われます。

 韓国人の辺氏はともかく、その話しに番組内で誰一人としてツッコミを誰もいれないことは、消極的同意か無知かのどちらかです。日本のテレビ番組としては落第点です。

 さらに辺氏は、そもそもの日韓合意は、崔順実(チェスンシル)の「霊言」によるもので、だから無効だという韓国の噂も紹介します。

 それまで反日姿勢を鮮明にし、世界各地で「告げ口外交」をして廻った朴槿恵大統領が、手のひらを返した理由と言うのですが違います。

 日本と米国の圧力です。

 従来の日本政府なら、韓国が告げ口を筆頭に嫌がらせを重ねれば妥協という名の果実を得ることが出来ましたが、安倍政権は「相手にしない」という戦略を採用します。

 彼女が告げ口で世界を飛び回るなか、安倍首相は「地球儀を俯瞰する外交」で、友好の輪を広げ、自らに貼られたレッテルを一枚ずつ剥がしていき、険悪ともいわれたオバマ大統領ともにこやかに会話をするほどの間柄となります。

 他人の悪口を言う人と、未来を語る人のどちらに人が、とりわけリーダーが好意を寄せるかは明らか。ましてや慰安婦については、その火元となった朝日新聞が誤報を認めています。

 軍事的な対中包囲網において重要な日韓の対立は、米国の国益を損ねる。そこで仲介に乗り出したのが日韓合意であり、崔順実の霊言ではありません。

 もちろん、韓国人の辺氏がそれを信じるも、母国の言葉として紹介するのも構いませんが、スタジオにいたジャーナリストや、日本の電波で飯を食うテレビ局社員が、適切な指摘なり解説なりをいれないところに「意図」を見つけます。

 言葉がないのかもしれません。日本と欧米が共有する法治国家、民主義国家の価値観から見たとき、韓国を擁護する理由が一片も見つからないからです。だから「両国」で共倒れを狙うのでしょう。

 大統領のスキャンダルも、学生が少女像を設置するのも、あちらの国内事情です。

 それでもパヨクは立場を変えません。新興宗教の信者のようです。

 青木理氏は言います。

「日本と韓国は兄弟。関係が悪くなって良いことはない」

 そして「両国政府」に対応を呼びかけますが、大切なことなので繰り返します。約束を履行していないのは韓国政府です。また、両国関係が悪くなっても良いこともあります。

 本当の意味で冷静な議論の土壌が産まれることです。そもそも、日本国内には韓国だから、韓国人だからと悪口を言う人は殆どいません。

 韓国に批判的な論者であっても、良き隣人である在日韓国人や、立場が異なっても議論が出来る韓国人を悪くは言いません。

 論理をはしょり、日本の責任ばかりを追及する韓国人に対して、正しく反論を試みているに過ぎません。

 青木理氏の指摘は、一見建設的なようですが、彼は韓国滞在歴があり、韓国人に詳しいという触れ込みで、ならばこそ、この発言に頷くことは出来ません。

 それは「日本は永遠に韓国の弟、弟は兄に無条件で尽くすもの」という考えが韓国にはあるからです。だからなまじ「兄弟論」に頷けば、彼らの価値観を押しつけられかねません。

 いずれにせよ、安倍外交の大勝利。

 さらにパヨクの論理破綻が、青木理氏に代表されるように、ひとつの番組のなかで見られるようになりました。これは間違いなく「朗報」で、新年早々、先行きの明るい話題です。

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