Aterm IT31Lを設定する方法(いまさら)

 電話が使えなくなったんだけど、と相談の電話がありました。携帯電話です。零細企業のオヤジさんで、ほぼケータイで完結しているとはいえ、会社の電話が不通の不便は否めません。またFAXが使えないのも困る。

 状況を確認すると「ISDN」を利用し、「iナンバー」により2回線とし、ひとつを代表電話、ひとつをFAXにしていました。すぐに足を運ぶこともできないので、回線会社に確認させると問題発生。

 ISDNはNTT系の提供するサービスですが、いま回線契約は「ソフトバンク」となっており、NTTとしてはそこを越えて対応はできないといいます。「ソフトバンク」に確認すると、「回線の管理」をしているだけで、端末レベルのトラブルは、元のNTTに相談してくれと。

 仕方なく昼休みをつぶして訪問し、原因を1秒で突き止めます。ターミナルアダプタ(TA)の電源ランプが点灯しておらず、プラグを抜き差し、電源をオンオフしてもダメ。TAのご逝去です。

 ISDNが隆盛を誇ったのは20世紀で、当時の契約は忘れてしまいましたが、TAが貸し出し契約ならNTTによる修理、買取ならば実費での交換かと、NTTに問い合わせるも「ソフトバンク」の壁が立ちふさがります。

 それでも懇願したところ、有償で訪問し、修理などの措置は別途請求で、サービスマンを送ることができるとわかり、ただし最短でも1週間先。それは困ると代替案をねだると、同等の代替機を購入し差し替える方法を提示されます。

 すぐに近所の家電量販店、PCデポに問い合わせたところ、家電量販店には1台だけ在庫があるとのことで、すぐさま購入。NECのAterm IT31L。箱を見て一抹の不安が。Windows10まで対応という「シール」が貼られ、外箱そのものはキレイなのですが、デザインも説明も古いのです。

 NTTの説明に依れば、コードを差し替えるだけだというので、TAの選定から設置まで弊社スタッフにすべて任せ、無事に回線復活。

 ところがしばらくして、電話がFAXに転送されるとクレームが。TAは3ポート(回線)に対応し、Aに電話、BにFAXの電話線をつなぎ、Cを未使用としていたのですが、Aにかかった電話がBのFAXへと切り替わるので何とかしろ。

 マニュアルにはパソコンを使用しない設定方法があり、それをスタッフに指示したのですが、どうにも上手く行かず、説明書にあったパソコンで設定する方法に付箋を貼り、再び現地に差し向けるもダメ。

 仕方がなくTAを持ち帰らせ、私自身が設定をすることにしましたができません。説明書に描かれた「Mac」の絵柄が、ボンダイブルーの「iMac」。やっぱり20世紀です。

 久しぶりにマニュアル通りに、設定を試みますが、ウンともすんとも言いません。そこでメーカーのサイトに当たると、Windows7に対応していますが、64ビット版は非対応。弊社にあったもっとも古いWindowsマシンでは接続できないと判明。XPマシンは先日、処分したばかり。

 足元に転がしていたレガシーDTPマシン「G4」を、2年ぶりに電源を入れます。TAの設定アプリはMacOS 10.2まで対応で、たしかパーティションを切って「MacOS 9.2」もいれていたはず。ところがビデオカードがお陀仏になっていたようで、起動はしているようですが操作ができない状態。

 しばし途方に暮れた後、押し入れから引っ張り出してきたのは、創業を支えた名機「G3」。電源を入れると、モーターの異音が不気味でしたが無事起動。「MacOS 8.6」の画面に見とれます。



 そして無事、設定完了。やっぱり古いパソコンは良い。「理屈」がわかっていれば、その通りに動いてくれるから。

 いまどきISDNを使っているところも少ないでしょうが、パソコンで設定するには、古いパソコンが必要だとシェアしておきます。

ブログ村に参加してみました。宜しければ右バナーをクリックしてください→ にほんブログ村 政治ブログ メディア・ジャーナリズムへ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください