インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2007年4月20日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→芸がないけど数はある
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。ないものねだりだと知る〜
3:実践テクニック編!〜作業効率を追求していますか(10)〜
4:プロが教えない話外伝!〜作る方法は何万通りも〜
それでは始まりです!!!
■Web担当者 現場のノウハウ Vol.5
「SEOについて最低限知っておくべきコト」
http://www.as-mode.com/check.cgi?Code=4844323741
弊社代表寄稿「ご近所SEOという戦い方」
■インプレスR&D サイトにて週刊連載 4月20日掲載
Web担心得其の十八
「メルマガは死んだか? 炎上しないツールとしての価値」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2007/04/18/1211
今度の日曜日は足立区議会議員選挙です。
自宅件、事務所で引きこもりつつ仕事をしていると選挙カーが、真夏のアブラゼミよりけたたましく騒いでいる中、隣町の与党系現職議員だけには投票しないことを決定しました。
「芸」がないのです。
自分の名前を繰り返すだけで「●●●●です。
本人です」とがなり立てます。
まるで本人が来るのが特別だとでも言いたいのでしょうか。
田舎では本当に優秀な人はお役人様になるか都会へでていってしまい「議員」になるのはそれなりでしかない人達だといいます。
東京の片田舎。
足立区の明日はどっちだ。
自由な空間だったはずのネットの中でも、政治の世界のように「声の大きい人」がネット世論を決める風潮になりつつあります。
ネットの中だけの有名人。
リアル社会の中での認知度はゼロ・・・に等しい。
ところが、「ネット世論」はこのネット著名人の発言により、ちょっとした批判が上を下への大騒ぎとなります。
サイバーカスケードといって問題になりつつあるのですが、特定の有力者の言葉が一人歩きして瞬時に定説となり常識となり歴史に刻まれてしまうのです。
中華文明の「正史」のように時の権力者による歴史改竄ではなく、リアルタイムに同時多発的に起こるのが厄介なところです。
首謀者がいれば特定のバイアスがかかっていることを引き算すれば良いですし、なにより自由な発言ができる環境にあれば、強烈な意見には反対意見がでてきて議論が深まります。
ところが同時多発的にこれがおこると手のつけようがありません。
どうしておこるのか? 理由は簡単「コピペ」と「話を聞かない」の2点です。
「コピペ」とはコピー&ペーストの略で、ネット上の文章や語句をコピーして自分のブログなどに張り付ける行為で、これにより他人様の高尚な文章も0.5秒で自分にすることができます。
自分に語彙も論もなくても、なるほどと思う論を探してコピペし「・・・と、○○さんが書いていたが、私もそう思う」と締めればアッという間に相乗り完了です。
これを考えない人達が大挙してやっているので、世論が傾くのは燎原の火のようです。
もう一つの「話を聞かない」は、ネットでの発言の多くが、俺様の主張を聞けという姿勢、連中ばかりだからです。
人の意見をコピペしてもそれもまた「俺様意見」です。
そう思うをつければ。
しかし、選挙カーから聞こえてくる「お願いします」の芸のなさにも困りますが、インターネットの世界も参加者のレベル低下によって芸がないけど数はあるという崩壊が始まっています。
自分が「野良」だと気がついたのは最近です。
野生種かも知れませんが、コンクールにでるような毛並みではないことだけは確かです。
新聞に雑誌などなどで、エラソーな能書きを垂れたりセミナーなどで薄い講釈を垂れているのをみて「俺の方が」と思ったのは数限りなくです。
でも・・・自分が野良だと気がついたら単なるないものねだりだと気がつきました。
今は餌を探せる自分と自由が大好きです。
先日もとある企業のネタ会議に参加した後、休憩室の前を通りかかり「宮脇社長、タバコは?」といわれて困ってしまいました。
私は吸います。
ぷかぷかと。
ただし、仕事中は吸わないのです。
集中力がきれるのです。
料理人を目指していたこともあるためか「火」に関しては、神経質でタバコの先でも少し気になります。
そして煙が視界を遮ることで、見逃すことがあるかもしれない。
そして吸ったあと脳の停滞感は「リフレッシュ」には向いていますが、戦闘状態である仕事中には死を意味します。
ちょっと大袈裟ですね。
できるだけ早く仕事を終わらせて遊びたい私は、1秒でも無駄にしたくなく、遊んでいるときにはどうせぷかぷか吸うのだから、仕事中はタバコをとり火をつける時間、ふかす間、消す数秒。
全てが惜しいのです。
打ち合わせ(ネタ会議)中も雑談ばかりですが、耳と目は集中状態を保っています。
だから正しくは吸っている余裕がない。
が理由でした。
一時期、「PHP」が礼賛されました。
PHPとはプログラムとホームページを同時に組める便利な仕様(正しくは言語ですが)です。
軽い処理が特徴でインターネットのプログラムとして大変に優れています。
いわゆるホームページを変更するのは手間がかかりますが、PHPなら自動処理もできるところが歓迎されました。
しかし、だからといって何でもPHPで組むのがよいかというとそんなことはありません。
修正が殆どないページならHTMLという、普通のホームページで充分なのです。
先日手伝い始めたところを覗くとすべてPHPでした。
ところが「PHPらしさ」がありません。
「SSI」でできることを知らなかったようで、ムリヤリPHPを使っているようでした。
同じように表示されているホームページでも、作る方法は何万通りもあります。
そしてどれを選ぶかがクオリティを左右します。
自動処理に可変性が特徴のPHPで組んでいるのに、修正しにくい作り込みをしているのには絶句しました。