インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2007年4月27日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→35年を経てもチラシを飾る人気商品
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。記憶は嘘つき〜
3:実践テクニック編!〜作業効率を追求していますか(11)〜
4:プロが教えない話外伝!〜商売全般からすると非常に希〜
それでは始まりです!!!
■Web担当者 現場のノウハウ Vol.5
「SEOについて最低限知っておくべきコト」
http://www.as-mode.com/check.cgi?Code=4844323741
弊社代表寄稿「ご近所SEOという戦い方」
■インプレスR&D サイトにて週刊連載 4月25日掲載
Web担心得其の十九
「教祖に群がるビジネスモデル。インフォプレナーという甘い誘惑」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2007/04/25/1249
東京駅前に新丸ビルがオープンした今日、六本木の「東京ミッドタウン」に行って来ました。
新国立美術館で開かれている「異邦人達のパリ」という展覧会のついでにですが、まぁ迷路仕立ての六本木ヒルズに対して四角く仕切られているので「分かりやすい」といえば誉め言葉ですが「で、なんなの」。
観光地に理由を求めるほうが野暮かも知れませんが、小洒落たオフィスビルとしか感じませんでした。
六本木はさして明くるくないのですが、ちょっと裏通りに入ると趣のある風情に出会うことができます。
ところが再開発の無機質さはそこをどこでもないどこかにしてしまうということを再確認してきました。 やっぱり足立区はホッとします。
絵画に興ずるなどと高尚な趣味はありませんが、油絵だけは実物の「塗り」から色々な表情が浮かんでくるので時々足を運びます。
下から眺めたりすると一本の線に「筆遣い」がみえて臨場感を楽しめるのです。
明日からGWということで、今回は特別編「チラシがネットの未来か?」。
新聞を取っている方なら休日の朝はチラシを見てみてください。
時間がないという方も、このGWの朝はチラシから見てください。
特に明日は相当なチラシが入っていることでしょう。
チラシは「左肩」という紙面の左上に目玉商品をもってきて、右に流れ下に落ちるにつれ重要度が下がってきます。
丹念に見ていると発見することがあります。
例えば今、手元にあったイトーヨーカドーのチラシには「シュガーカット(500g)578円」とありました。
アップの顔が恐く見えたあの商品です。
ネットでチェックすると発売から35年が立ち、浅田飴の商品であったことがわかりました。
だからどうしたという情報ですが、いつか役立つ日がくるかも知れません。
そして「メタボリック」というご時世も影響しているかもいう仮説も浮かびます。
新聞はマクロな…上から下を見下ろす視点ばかりで、シュガーカットが35年を経ても現役でチラシを飾る人気商品だということは教えてくれません。
インターネットも携帯で充分という層が広がりを見せ、いよいよ「グローバルスタンダード」という幻想から解き放たれつつあります。
知りたいのは数分前まで一緒にいた友人の「近況」に、晩ご飯のおかず、そしてご近所情報。
「メディア」として重なるのは新聞折込チラシだけなのです。
携帯コミニュケーションも新聞チラシも日本独自というのも注目している理由です。
進化は突然変異でなく、過去にあったものの変化でしかないことが多いので。
チラシ、みてます? そしてすいません。
来週は休みます。
高度経済成長期が「三丁目の夕日」のような時代だったかというと、当時の指標などからみてもかなり眉唾物です。
今はやりの「格差」は三種の神器という物差しがありました。
核家族化に地域社会の崩壊はあの時代が始まりというのは「映画前」では常識でした。
「映画後」、昭和はセピア色に美しく染め上げられました。
記憶は嘘つきなんです。
明後日は昭和の日。
記憶と史実を照らし合わせるのも一興です。
会社員時代、「営業部改革」という重責を背負わされていました。
最終的にこれが退社の引き金を引くこととなったのですが、当時は本気で取り組んでおりました。
最初にやったのが「予定確認」です。
各営業員の次週の予定を確認して、効果的な顧客開拓スケジュールを立てようと考えたのです。
ところが皆さん「何とも言えない」。
来週になってみないとお客さんのスケジュール次第だから分からないという返答です。
そこで自分でやってみました。
・・・何とも言えない。
のです。
確かに、突発事項は営業に付き物ですし、クライアントの都合だって変わるかも知れません。
すべての「IF(イフ・もしも)」を並べていくと、来週の予定は神様でもない限りわかりっこないのです。
しかし、私のあきらめの悪さは天下一品です。
できないとなるとできる方法を考えたくなるものです。
そこで、自分で実験します。
すると未来を作り出すことに成功したのでした。
ホームページ関係のノウハウ本を書いている人にホームページ作りがあまり得意でない方がいることをご存じでしょうか。
語弊を怖れずにいうなら、物書きとしての能力はあっても商売用ホームページの作り方は知らないのです。
もちろん、全てではありませんが、書籍の裏で紹介されている著者のサイトをみると「普通」じゃないのです。
多いのは技術系の論評や、Q&A、用語解説。
はてさて、このノウハウがどんな商売の役に立つでしょうか。
著者の方を揶揄するものではないのですが、作家の収益構造は商売全般からすると非常に希なケースで商売に疎いことがあるのです。
私も本を出して知りましたが、原稿という「原材料」を加工して商品化するのは出版社の仕事で、著者は校了してしまえば印税が振り込まれるのを待つだけなのです。
「商売」をイメージしてノウハウ本を読み違和感を感じたら、正しい商売勘が危険を察知したからかも知れません。