インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2008年4月11日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→単純な話で通じた時代
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。不幸の意味〜
3:実践テクニック編!〜文章力という宝(21)〜
4:プロが教えない話外伝!〜上の世代がいなかった世代〜
それでは始まりです!!!
■ムトウマーケティングシステム(旧社名ミック)にて連載開始!
連載再開正式決定!!!
http://www.mutow-ms.jp/blog/
■Web担当者 現場のノウハウ Vol.11 2008年3月31日発売
新規顧客をみつけるリードジェネレーション術
http://www.as-mode.com/check.cgi?Code=4844325531
インプレスR&D ウェブ担当者フォーラム<最新号>
「〜これからのウェブ担当者像 報連相(実践編)〜」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2008/04/09/2911
4月15日から「通販支援ブログ」にて連載が始まります。
東証1部上場の「ムトウ」の組織改編に伴い、ミックからムトウマーケティングシステムとパワーアップしたサイトにて「サードシーズン」の開幕です。
より実戦に踏み込むことがテーマで初回は「新規客とリピーター」について掘り下げます。
メルマガはこちらから。
http://www.mutow-ms.jp/blog/
前回はガソリンの暫定税率廃止のタイミングもありスキップしました。
それは時代と政治は不可分だからです。
そしてなんでも水に流す忘却という特質を持つ日本人だからでしょうが、時代も政治もスグに忘れてしまいます。
個人の性格として過去にこだわらない潔さは良しとしますが、昭和のオイルショックからプラザ合意までの間のガソリン価格は、暫定税率廃止(停止?)前と同程度だったことをすっかり忘れています。
バブル経済前の物価も所得も安い時代の話しです。
プラザ合意の1985年、足立区内のすかいらーくの高校生の時給は490円だったと記憶しています。
さて、「時代と単純化」について。
字数が尽きるので便宜上「単純化」させていただきますが、戦後日本の経済はバブル崩壊以前と以後とに大きく分けることができます。
前者が「拡大期」で、バブル崩壊以後が「停滞期」です。
戦後復興から株神話や土地神話が創世されましたしかし、永遠に膨張を続けることは自然界の法則に反します。
我が国はバブルという打ち上げ花火によってそのフィナーレを体験しました。
これ以降が停滞期で、人口増加率の頭打ちが顕著となります。
両者の違いを端的に表すなら「市場が大きくなる時代と均衡から縮小へ向かう時代」です。
私が子供の頃は随分と豊かになったとはいえ「もの」はそれほど余っていませんでした。いうなればつくれば売れるという時代です。
生産力と国際競争力でものが増えると日本国内に行き渡り人口は減りました。
つくっても売れないという嘆きは製造業の挨拶となっていきます。
単純な話しが好きな「オジサン」は、つくれば売れる時代にがむしゃらに働いた人に多く見られます。
体験と実績がアイデンティティーとなり言葉に説得力を与えます。
安くしても数を売るという発想もこの時代には大変効果がありました。
換言すれば「単純な話で通じた時代」ということです。
彼らが要職につき自分たちの経験から若手を指南します。
時代との齟齬に気づかずに。
これが「伸びない原因」となっている会社が実に多いのです。
もちろん、時代を掴んでいるベテランもいますが。
足早に紐解いたつもりですが、やはり字数が尽きましたので「外伝」にて補足します。
先月に足首が腫れ、安静にしていれば良かったのですが打ち合わせに渋谷まで。
左足を引きずり階段は無理な状態です。
はっきりいって街は優しくありません。
視覚障害者のための点字ブロックに左足が引っ掛かり転びそうになります。
健常者はギリギリでさっと避けているのでしょうが動けない人には体当たりの恐怖と受け取れます。
辛かったのですが実母が片麻痺となり少しだけ気持がわかったのが収穫です。
手前味噌ですが私は文章よりも「しゃべり」のほうが得意です。
仕事柄、「ひきこもり」となることも多いのですが、打ち合わせと名付ける雑談は、時間さえ許せば数時間(最高9時間)止むことはありません。
これは素養に加えて、営業時代に磨きました。
しゃべりは抑揚に間、身振り手振り、その場にあるものを使い話しを広げ盛り上げることができます。
一方の文章はというとそれができない・・・というのが間違いでした。
今もまだ文章修行の途中ではありますが、文章は抑揚をつけることも「間」だってなんだって表現できるのです。
そのはじめの一歩が「例え」です。
一つの事例を紹介する際に事実を羅列しただけでは「お役所文章」や「電子機器のマニュアル」と同じく理解しにくいものとなってしまいます。
しかし、文章、とくに「商売用」の世界では事実の演出が認められています。
公認するのは自分ですが。
演出として「例え」を使います。
事例に近いものは何か、類するケースは? 文章はワンダーランドです。
時代の変化は、ベンチャーや新興企業と老舗企業の違いからも知ることができます。
伸び盛りの新興企業では続々と新部署が作られ、役職が与えられていきます。
その脆さや危うさも紙一重ですが、とにかく頑張ればという、どこか体育会的なノリです。
一方の老舗ともなると役職は埋め尽くされ、新しいチャレンジにはお歴々の承認待ちの行列ができます。
官僚化です。
私の最後の就職先は平社員より役職者が多数派でした。
両者の差は世の常ですが、後者の弊害はあまり語られません。
個人差や能力差は割愛した「単純」な話しです。
「上の世代がいなかった(少なかった)世代」と「上ばかりがいる世代」の摩擦が起きています。
人手が足りずにそこそこの能力で出世し、無事是名馬の誉れも虚しい「健康だけが取り柄」で重鎮となっている人は、能力のある若手がまったく理解できず、ともすれば「和を乱す」と足を引っ張るのです。
もっとも若手に問題がないとはいいませんがね。