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自分を変えないで答えを待っている|ITジャーナリスト宮脇睦によるIT時評「伸びる会社は知っている」

自分を変えないで答えを待っている|伸びる会社は知っている(第174号)

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■第174号自分を変えないで答えを待っている

インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。

2008年7月18日発行号
目次♪

1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→自分を変えないで答えを待っている
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。言祝ぐ〜
3:実践テクニック編!〜文章力という宝(28)〜
4:プロが教えない話外伝!〜利用されるなよ〜

それでは始まりです!!!

1:新着情報

宮脇睦の連載です。よろしければどうぞ。
ウェブ担当者フォーラムはサイト最長連載させていただいております。
通販支援ブログは毎回、人気ランキング入り! ありがとうございます。

インプレスビジネスメディア ウェブ担当者フォーラム<最新号>
■心得其の八十一
「Googleを越える企業が日本に生まれない理由」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2008/07/16/3595

ムトウマーケティングサポート「通販支援ブログ」連載<最新号>
【第7回】メルマガが時代遅れという嘘。ビジネスとSNSでは嫌われる
http://blog.mutow-ms.jp/ec/howto/post-349.html

2:伸びる会社は知っている!〜自分を変えないで答えを待っている〜

 来月の8月8日に講演会を行うことになりました。
 「日本真空工業会」よりご依頼を頂いたのです。

 夏の繁忙期はわかっていましたが「チャレンジ」に心は躍りお受けしました。
 質疑応答を中心にした「セッション」は得意で原稿がなくてもぺらぺらとお話しできるのですが、今回は一方的に話すスタイルです。
 今その原稿書きに追われ明日からの三連休も潰すことになりました。

 少し前にセミナーを定期的に開いている方がいいました。
 「本当に何かを伝えようと思ったら、セミナーより執筆活動が良い」。
 そして「セミナーは見込み客を集める場だ」と続けます。

 これですっかりやる気を失い、物書きに注力していたですが、お声がかかればそれが出番です。

 「タイミング」は攻めて、仕掛けて、動いたものに与えられる特典です。
 その先に何が待っていたのかは振り返ればわかることですから、今考えても仕方がありません。
 
 伸びない会社に共通するのは「待っている」ことです。
 本人達は努力していると思っていても、家の中を右往左往しているだけだったり、外にでても同じ散歩コースで逡巡し、相談相手はいつも同じです。

 キツイ言い方になりますが、いつもの自分を変えないで答えを「待っている」とは都合の良い話しで、奇跡を祈るようなものです。

 一方の伸びる会社や人は悩んだら外にでます。
 知らない道を敢えて選び、見ず知らずの人から何かを得ようと出会いを重ねます。
 
 昔の私は家の中で逡巡していました。
 平たくいえば「堂々巡り」を朝から晩まで繰り返していました。
 タイミング良く成功したものを羨みながら。

 ある時、「タイミング」がやってきました。
 しかし、実力がなく参加すらできませんでした。
 もっと前からいってくれればと他人のせいにしました。

 フリーター生活に区切りをつけたのは25才です。
 この時、人生の残り時間を強く意識しました。
 そして逡巡するより動くことを決意して今に至ります。
 
 25才の私が出した結論はこうです。

 「下手の考え休むに似たり」。

 知識も経験もないものがあれこれ悩んでも答えがでるわけありません。
 家の中に突然バラの花が咲くこともなければ、いつもの散歩道で大金が落ちていることも、知人がある朝真理に目覚めて導いてくれるなど妄想です。

 ところが道を1本変えるだけで風景は変わり、新しい出会いから重大なヒントを得る可能性が生まれます。

 無駄も少なくありませんが、タイミングが訪れたときに全てが結びつくこともあります。

 攻める、動くというのは可能性をゼロから1にすることで解決の妙薬ではなく基礎練習のようなものです。

 そして基礎練習を積んでやってきたタイミングで飛び込んで不幸になったことはまだ一度もありません。
 
 待っているだけで与えられることは希です。
 奇跡を願うばかりでは経営はできません。

<つづく>
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3:閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。言祝ぐ〜〜

「ことほぐ」と読みます。
 お祝いの言葉を述べたりすることですが、日本語の美しさを改めて見た思いです。
 ところが最近、こういった言葉を読めない人が増えております。
 一方で、米国大統領のリンカーンを英語表音に近い「リンカン」とする動きがあります。

 どこの国でも他国語をローカライズするのは当たり前のことです。
 他国語を教えるより美しい日本語を教える方が私は大切だと考えるのですが。

<つづく>
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3:実践テクニック編!〜文章力という宝(28)〜

 20世紀にプログラマーをしていたのですが、「文系だからコンピュータとか弱くって」という人に年がら年中会いました。

 私には自分の無能さを馬鹿で括っているとしか見えませんでした。
 それはプログラムとは「文章」だからです。
 
 国語のテストで「その時、太郎君はどうして泣いたのでしょうか」というような問題を見たことがあるでしょうが、プログラムとはこの「どうして」を体系化して、太郎君を好きなときに思ったタイミングで泣かせるものです。
 論理的に「どうして」を解き明かす読解力と、再現させる文章力ということです。
 
 当時は「証明」を例にプログラムの説明を試みたりしましたが、「馬鹿」を用いたのは、「証明」という言葉だけで嫌悪を明らかにして、知らないものを遠ざけようとする「自称文系」を見てきたからです。
 
 プログラムと作文はとても似ています。
 私の文章力の基礎はプログラマーで身についたのかもしれません。

<つづく>
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4:もっと実践編!〜利用されるなよ〜

 累計登録者数が600名を突破しました。
 以前にも触れましたが、最近の新規登録者の多くが同業者です・・・のでひとこと。
 
「御社のコンテンツには役立ちませんよ(たぶん)」。

 今週のウェブ担当者フォーラムにも寄稿しましたが、日本のIT系って本当に日本人らしく横並びの村社会で閉鎖的です。

 だからというか、私のような野良犬系の指摘は業界内では劇薬指定されますので役立たないだろうと。

 しかし、今週は業界人向けにサービスを。
 
 「利用されるなよ」
 異業種交流会や勉強会、経営者が集う会合や団体でホームページを作ろうとなると私達にそのお鉢が廻ってきます。

 時には格安で、あるいは「タダ」でと。
 お付き合いと下心から受けることを否定しませんが、ちょっと考えてみてください。

 八百屋が野菜を提供するでしょうか? 魚屋が刺身を、米屋はおにぎりを? 一夜のお祭りではなく常設のホームページを無料で作れといわれれば考えてください。

 私達の商売は何なのかと。

<つづく>
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