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現代日本人の嗜好は「楽して○○」|ITジャーナリスト宮脇睦によるIT時評「伸びる会社は知っている」

現代日本人の嗜好は「楽して○○」|伸びる会社は知っている(第179号)

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■第179号現代日本人の嗜好は「楽して○○」

インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。

2008年10月3日発行号
目次♪

1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→現代日本人の嗜好は「楽して○○」
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。1位の占い〜
3:実践テクニック編!〜文章力という宝(33)〜
4:プロが教えない話外伝!〜間違っていたと認める〜

それでは始まりです!!!

1:新着情報

■宮脇睦の新企画・・・(検討中につきご協力いただければ幸いです)
ビジネス研究ディスカッションボード
http://www.as-mode.com/research/

■JEITA 知識情報処理技術に関するシンポジウム
「先端Web技術は企業を変えるか」
http://home.jeita.or.jp/is/seminar/081023sympo/index.html

インプレスビジネスメディア ウェブ担当者フォーラム<最新号>
■心得其の91
「自治体主催のセミナーがダメな理由。時間浪費型セミナーを見分ける方法」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2008/10/01/4084


ムトウマーケティングサポート「通販支援ブログ」連載<最新号>
【第12回】売れる文章の秘密は・・・冷静と愛情のあいだに
http://blog.mutow-ms.jp/ec/howto/post-371.html

2:伸びる会社は知っている!〜現代日本人の嗜好は「楽して○○」〜

 ベストセラーは読みやすいが中身が濃いとは限らない。
 深く頷きました。

 本好きの私ですがビジネス書(自己啓発系も含めて)で大ベストセラーとなったもので濃いと感じたのはスペンサー・ジョンソンの「チーズはどこへ消えた? 」ぐらいでしょうか。

 「営業部改革」なる重責を担い悪戦苦闘していた頃でしたので「スコン」と腑に落ちたものです。改革を叫び、作業効率の向上のために手順や工程の見直しを提案しても動かないことに絶望しかけたときで、「人はそもそも変化を嫌う」というメッセージに「やっぱりそうだよね」と楽になったのです。

 しかし、それ以外のベストセラーはというと「さおだけ屋」「フレンチと餃子」などなど「なるへそ」と得るものはありましたが濃くはなく、これは「書き手側」に廻って知ったことですが、逆に「濃い」ものは売れにくいのです。

 冒頭の言葉は勝間和代氏の「効率が10倍アップする新・知的生産術−自分をグーグル化する方法−」の一節、そして自縄自縛か自作自演か知りませんがベストセラーです。
 
 言葉を選ばずに表現するなら「売れる本」には「馬鹿でも分かる」という要素が必要です。

 読者を馬鹿にするわけではなく、それぐらい理解しやすい表現や伝え方の工夫が必要だと言うことです。

 またビジネス書の想定読者は「勉強好きなサラリーマンや中小企業経営者」ですから、彼らが「できるかも」と思わせる敷居の低さも重要な鍵です。

 だから「私は天才だからできた」などと書いては売れませんし、「何十年間の積み重ねがなければできないノウハウ」ではハードルが高すぎます。

 前掲の本の中で勝間氏は「本はパーと読む」とし、熟読を否定します。

 そして目に映った情報は無意識層に記録されているので、意識レベルで読むより無意識から引き出せるようにすればいいと主張します。

 無茶な話しです。
 主張は間違いではありません。

 読書を続けるうちに映像のようにページ全体が記憶されることがあり、するとナナメ読みのようにパラパラとページをめくるだけで「なんとなく」覚えていることがあるのです。

 但しその為には「読書力」という基礎が必要で、これを持たないものがページをめくり無意識層に記録しても「読めない」ので無意味なのです。これは次号のテーマにする予定ですが、無意識層を使えるようになると情報収集力が上がり、発想も企画も立てやすくなります。

 しかし、相応の努力が必要で、「脳力」から個人差があることは置き去りにされます。
 
 ビジネス書は商品です。
 そして現代日本人の嗜好は「楽して○○」。

 必然的に難しい部分は割愛されたり、さらっと流されます。
 読書で言えばすり切れるまで一冊の本を繰り返し読んだ経験や、読めない漢字に辞書を引いた思い出、一冊の本を選ぶのに足が痛くなるまで書店をウロウロしていたことなど。

 基礎があり脳力は開花します。

<つづく>
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3:閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。1位の占い〜〜

 朝の情報番組の星座占いは1位の時だけ注目します。
 首位とビリ。

 星座も血液型も凝った時期があり、科学的根拠を示せという野暮はいいませんが、単純な統計学的アプローチからみて以来、信じる信じないと論じるほどの興味は失せました。

 しかし、1位は単純に嬉しく、最下位はその日の失敗に十分な理由(いいわけ)を与えてくれます。
 イワシの頭も信心から。

 迷信は否定するより楽しむ遊び心を。盲信は論外。

<つづく>
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3:実践テクニック編!〜文章力という宝(33)〜

 本当でないこと。いつわり。アトリ科の小鳥。美声でなく。

 「ウソ」を手元の辞書でひいてみました。
 文章にウソが必要だといっても小鳥ではなく、また「いつわり」を綴るわけではありません。

 「事実」だけ述べても伝わりにくいということです。
 
 例えば多少の薄雲がある空を表現する際に「雲ひとつない」とするのは許容範囲です。

 これを事実だけに置き換えるとこうなります。
 「北西方向仰角45度に東西方向におおよそ10Km、南北に同じく5Kmの薄雲のある空」。ヘリクツのような事実です。
 
 文章が「下手」な人は事実を述べたがります。
 思うに文章術の未熟さは理解しているので、その分「正しい」ことで補おうとするからなのでしょう。

 新聞も関係していると睨んでいます。
 新聞は世の中の出来事を伝えるためにあり、語弊を避けるために「事実」を記載します(誤報とイデオロギーの詰まった新聞もありますが)。
 多少の薄雲ももれなく記述します。

 しかし、私たち「商売人」が目指す文章ではないのです。

<つづく>
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4:もっと実践編!〜間違っていたと認める〜

 加齢は上手に付き合わなければマイナスのベクトルを生み出します。
 これは「人は経験を基準に判断する」からで、つい「今まで通り」という選択をしてしまうからです。
 そして新参者や若手の意見を退けます。
 停滞しているにもかかわらず。
 
 ベクトルを上向かせる方法はとても簡単です。
 今までのやり方が間違っていたと認めることです。
 これ以外の方法はありません。

 全部か一部かの違いはありますが、同じメンバーで、同じ発想で、同じ目的が「実現」されないのであれば「やり方」が間違えているのです。

 荒唐無稽な目的でなければ正しいやり方でのチャレンジは「年単位」でみれば必ず実現へと向かいます。
 
 勉強方法、情報収集、コラボレーションのアプローチ。
 大の大人が一年間取り組んで、成果がでない方が難しいのです。

 そして間違えを認めることは敗北ではありません。

 経験を積んだという成功への布石です。
 停滞する組織や会社、そしてホームページもこの成功を理解せず、ベクトルを真下に向けています。
 

<つづく>
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