インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2010年5月28日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→ブームを待望する体質
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。蒔いた種を刈る〜
3:実践テクニック編!〜情報収集術(31)新聞編<1>〜
4:プロが教えない話外伝!〜ネタを探して生きている連中〜
それでは始まりです!!!
宮脇睦の連載記事
■Web担当者フォーラム
心得其の168
「みんながツイッターで遊んでいる今こそ古典の活用を」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2010/05/26/8003
■マイコミジャーナル
iPhoneなんかいらない若者と欲しがる昭和の若者。キャッチアップ0.2
http://journal.mycom.co.jp/column/itshacho/063/index.html
■通販支援ブログ
【第17回】プロが教えない話し。制作業者の選び方<改訂版>
http://blog.scroll360.jp/ec/keiei/post-501.html
結論を述べれば「ホームページ」を商売で活用するのにツイッターは必須条件ではありません。
これはツイッター礼賛者の発言にも散見するのですが、「ツイッターはツールに過ぎない」ということ。
別のツールがあれば代換え可能であることは、電話でもファクシミリでも電子メールでも「連絡」ができることと同じです。
それでは今の「ブーム」はといえば過剰適応です。
特に「インフラ」と称して、必要不可欠のように語るのは「セカンドライフ」でみた景色と同じです。
本稿で触れる「セカンドライフ」とは仮想空間に造られたコミュニティサービスで、定年退職後の人生設計ではありません。
2007年に日本に上陸したときは殆どの大企業からメディアが飛びつき、「これからのネット世界はセカンドライフに置き換わる」と大騒ぎしましたが、アッという間に忘却の彼方へ旅立ちました。
とはいえサービスがなくなったわけではなく、過剰な期待にそぐわなかっただけのことで、セカンドライフの責任ではありません。
ツイッターの過剰適応が起こる背景を掘り下げると書籍一冊分になるので「さわり(とは要点)」にしますが、IT業界の「ブームへの依存心」が最大の理由でしょう。
ウィンドウズ、i、スケルトン、ITバブル、メルマガ、ブログ、SNSなどなど、ブームと共に業績を伸ばしてきたことが、依存心となりブームを待望する体質に繋がります。
そして、ツイッター。
ツイッターを全面否定するものではありません。
しかし、「商売用」という視点でネットに携わるモノとして苦言が溢れ出てきて止まらないのです。
商売には仕組みがあります。
単純には「仕入れて売る」ですが、社会には様々な商売があり、色んなモノが商品となり販売されています。
手に触れられるモノばかりが商品ではない・・・というところで字数が尽きたので、また、続きます。
取引先の会長の言葉。
人生とは自分のまいた種を刈り取りながら生きるもので、ちゃんと努力をしていれば必ず結果はついてくる。
ということです。
もちろん、多少の運不運はありますが、おしなべてそういうもので、努力を続けている人には必ず助けてくれる人が現れるものなのです。
しみじみ思います。
コネも金も名前もなく商売初め、何人に助けられたことだろう。
そして最近、努力をサボっていたと反省中。
情報収集でもっとも大切なことは現場に赴ことですが、次をあげるなら新聞でしょう。
今どきネットで・・・については何度も語っていますが、念のため。
ネット情報はダイジェストしか掲載されておらず、見出しとリードで満足することも少なくないのです。
また自分の興味がある分野「関心空間」だけを遊泳します。
芸能、サッカー、エロ。政治にしても「贔屓」の政党のニュースか、「アンチ」の悪口をクリックしてしまいます。
友達との居酒屋談義に使うネタならそれでも結構です。
しかし、「ビジネス」では自分の意見や独自の見解が必要です。
なぜならそれが「アイデア」を育てる栄養剤だからです。
偏食が健康に良くないように、アイデアを育む情報の偏りも好ましくないのです。
満遍なく情報を摂取するのに適しているのが「新聞」です。
新聞社のサイトではなく「紙」の新聞。
あそこのラーメン屋旨かったよ。
隣町の歯医者はやぶ。
駅前のスーパーはいつも魚が新鮮。
街角レベルのクチコミでは、クチコミは強力なサポーターとなり経営を助けてくれます。
しかし、それを「ツイッター」で期待するのは困難です。
ここで前号に戻ります。
ツイッターの影響範囲は日本全国にまたがります。
北で寒さに震えていても、南で海開きする日本列島で「同じ話題」「同じ価値観」を提供できるのは「大企業」と「テレビ」です。
端的に述べれば、誰かが「美味しい」と呟いても「シェア」できる人間は限られているのです。
逆説的証明として、ネットクチコミの成功例、特に「リアル店舗」では六本木などの都心ばかりが紹介されるのはネット業界人の「近所」であり、ツイッターやブログに書くネタを探して生きている連中により生み出されているからで「地方」のネタはせいぜい「ふ〜ん」で処理されています。