インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2010年10月22日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→「セイギノココロ」からみればアンフェア
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。色んな説がある〜
3:実践テクニック編!〜情報収集術(37)ご近所編<1>〜
4:プロが教えない話外伝!〜できた端から公開する〜
それでは始まりです!!!
宮脇睦の連載記事
■心得其の189
「若手だからこそできる自己アピール。大風呂敷という決意表明」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2010/10/20/9038
■「沖縄なう」に見る0.2の萌芽 - 久米島出張特別編
http://journal.mycom.co.jp/column/itshacho/084/index.html
■通販支援ブログ
【第21回】社員を戦力化する「日付」の使い方(通販支援ブログ)
http://blog.scroll360.jp/ec/keiei/post-525.html
「みんなの意見」は案外正しい。
という本が話題になったのはWeb2.0がかまびすしかった時代のことです。
もはや(笑)と添えたくなるWeb2.0を裏付けるかの如く、某コンサルタントが紹介したことがきっかけですが、その「みんな」が礼賛しまくった「Web2.0」のいまをみれば、「みんなの意見」の実力は自ずと明かです。
書籍を否定するわけではなく、「案外」になら役立ちますが、それ以上ではありません。
著名コンサルタントがとった手法は前回予告した「統計」と同種のレトリック。
自説に都合の良い論説を援用したということです。
世論(せろん)は都合良く活用できます。
例えば自社製品を褒め称えるデータが欲しいとします。
まず顧客台帳を開き「上客」をピックアップします。
彼らに対象の商品をプレゼントして「モニター」になってもらいアンケートを採ります。
上客とは購入頻度が高く、購入金額も多い客のことで、小難しい表現をするなら「顧客ロイヤリティ」が高い客です。
ロイヤリティとは忠誠心と訳することもでき、彼らの口からは賛辞が漏れて止まらないことでしょう。
そしてこれでも立派な「統計」です。
日本人は「他人の意見」に弱いので、購入決定時に背中を大きく押してくれることでしょう。
他には「社内アンケート」や「友人アンケート」という手法もあります。
学級会的な「セイギノココロ」からみればアンフェアに映るかも知れませんが、メディアの常套手段で、それが我々が多く目にする「世論」なのです。
某雑誌編集者は「銀行の知られざる痴態」という企画をたてた際、銀行勤務の妹とその友人を集めた雑談を元に話題を「盛った」と酒席で暴露していました。
活用するもしないもあなた次第です。
そもそも「みんなの意見」が正しいなら、民主主義国家で選挙のある国が戦争をするのはおかしな話しなんですがね。
日本財政は破綻している。
多くの人がこの主張に頷くでしょうし、私もそう思っていますが、しかし、実際の「国庫」を見たわけではなく、日銀の金庫や官邸の「機密費」が空になったかどうかを知ることはできません。
そしてある人は財政破綻説を「財務省のシナリオ」と言下に否定します。
諸説に「一理」はあります。
どれを採用するかは「国家観」の違いですが、どれでも鵜呑みにするのが一番恐いのです。
情報収拾の基本は「一次情報」です。
現場に足を運び、当事者に話を聞きます。
百聞は一見にしかずとあるように、伝聞情報はスピーカーの主観がはいるもので、又聞きなら小学生の頃に遊んだ「伝言ゲーム」になってしまうからです。
ところがいまはメディアですらこれをやらなくなりつつあります。
近所の開かずの踏切で痛ましい事故が起こった際、「手動」で上げ下げしていたことに批判が集まりました。
しかし、地元ではその「さじ加減」を歓迎する声は多く、これを正しく報じたのはフジテレビ「とくダネ!」の大村正樹さんだけでした。
結果的に悲劇は起きましたが、利用者のために行われていた「さじ加減」という背景を知らなければ事故の実像は見えてきません。
と、大上段に構えましたが、一次情報を拾う練習はご近所からできます。
次回より本題です。
前回のおさらいです。
「完璧などない」。
ホームページは公開後も修正と変更を重ねて、随時手を加えてようやく商売用として機能します。
しかし、それには費用がかかります。
いまだに1ページ数千円、写真変更で数百円から数千円という見積もりを出す会社も多く、公開後の変更は難しいものがあります。
そこで前回は公開後の変更を契約時にオプションでいれることを提案したのですが、製作会社によっては嫌うところもあります。
製作会社にしてみれば、納めた時点で終了としなければ際限がなくなるという恐怖があるからで、そういう客が多いのも事実です。
その場合、こう提案してみてはどうでしょうか。
「できた端から公開する」です。
できたコンテンツから随時公開し「公開テスト」を願うということです。
「作業中」の変更なら製作会社も飲みやすい条件ですので。
そしてこれはSEOにも有利なことは別の機会に。