インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2011年1月28日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→今のままでよい
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。馬鹿の考え休むに似たり〜
3:実践テクニック編!〜情報収集術(43)ご近所編<6>〜
4:プロが教えない話外伝!〜「目的」がないこと〜
それでは始まりです!!!
宮脇睦の連載記事
■情弱サプライズ(マイコミジャーナル)
【実話】スマホで客が迷子になる日。モバイル迷子とゲゲゲの墓場
http://journal.mycom.co.jp/series/johjaku/007/index.html
■Web担当者Forum 心得其の201
「魔女の宅急便とクロネコ。書き続けるための心得 Ver.201」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2011/01/26/9592
■マイコミジャーナル
潜入ルポ! 公立中学校のデジタル教育に見る「電子教科書0.2」
http://journal.mycom.co.jp/column/itshacho/097/index.html
■通販支援ブログ 孤独な社長の裏マニュアル 第25回
【第25回】タイムマシンにお願い。未来予想図でビジョンを示す
http://blog.scroll360.jp/ec/keiei/post-548.html
ネット通販拡大、グーグル過去最高の雇用、タブレット端末が増加、スマートフォンのシェア拡大。
ネットに関するグッドニュースにタメイキをついている人も多いのではないでしょうか。「それに比べて我が社は」と。
溜息をつく必要はありません。
2010年の日本の名目GDPは477兆円で、ITバブルに浮かれた2000年は502兆円。
ネット関連ニュースで報じられるめでたい数字はここに反映されていない・・・わけはなく、そのめでたい数字とは以前はどこからの誰かの数字だったものが「移動」しているに過ぎないということです。
つまり、日本国内においては、市場拡大ではなく、富が移動しているということです。
それまで店頭で売れていた物が、ネット通販となり、パッケージで販売されていたテレビゲームが、携帯電話などを経由してデータでやりとりされるようになったのです。
なにを当たり前のこと。
と気づいているなら話しは簡単。
これが「IT活用」の神髄です。
会計ソフトの「弥生」が会計士や税理士の仕事を奪いました。
電子メールが電話料金を減らしました。
ネット通販はいわずもがな。
しかし、会計処理に情報伝達、そして購買行動はなくなっていません。
ここから導き出される答えはこうです。
「今のままでよい」。
業績が停滞し、時に悪化し、希望が見えないと本業を見直そうとします。
しかし、八百屋が明日から魚を売ったとしても成功する保証はありませんし、それが表具屋でも写真館でも同じです。
だから今の商売のままでITを活用するのです。
例えば八百屋なら、店頭に一台のパソコンを用意して、料理レシピサイト「クックパッド」にアクセスしておきます。
そこで献立に悩む主婦への利用を呼びかけるのです。
版権や商用利用についての是非は棚上げしていますが、ITの活用は日常の延長、拡張、そして補助から考えるものなのです。
昭和の頃、「馬鹿」や「阿呆」は普通に使われていましたが、あまり使われなくなったのは社会が熟成したから、言葉狩りの影響かはわかりません。
しかし、馬鹿が考えても答えがでないのは真実です。
そして馬鹿を「無知」と置き換え発見をしました。
ものを知らないから考えても無駄なのならば、ものを知れば考えることに意味がでてくる。
つまり・・・勉強すればよいのだと気づいたのは20才を過ぎてからです。
選挙に出るというのはそう簡単なことではありません。
売名目的の泡沫候補はともかく、本当に当選しようと思えば、選挙ポスターをはじめ様々ところでお金がかかりますし、各種会合に出席して顔を売らなければなりません。
政治家は選挙のときしか仕事をしないと揶揄されるのは大嘘で、毎日が選挙活動。
選挙に強いとされる小沢一郎さんは常々「常在戦場」と唱えるそうです。
顔を売る。
まして地方議会議員となれば、パチンコ屋や、スーパーマーケット、銭湯にサウナで会う人に自分を宣伝しなければなりません。
つまり、地元では自宅以外でプライベートがなくなるということです。
地元で飲み屋のおねえちゃんを口説くなど言語道断。
しかもそれが不倫で、浮気相手と実の妻とでヘンタイプレイをしようとした民主党議員もいましたが彼は「落下傘」。
とはいえ地元出身うんぬんのまえに大人としての常識がないだけです。
ことしはFacebook。
これを繰り返していれば儲かるんでしょうね。
Facebookとは平たく言えば米国版のミクシィです。
日本国内で流行るかと言えば微妙です。
それは「実名性」だけが理由ではありません。
Facebookは実名での登録が義務づけられていますが、ミクシィもツイッターも当初はそうでしたが、日本人は勝手に匿名にしてしまったように、本当に普及したとするなら、実名は使われていないでしょう。
それよりも私が懸念するのは「目的」がないことです。
Facebookが米国を中心に流行った理由として、色んなアプリケーションを加えることができる拡張性があります。
これを裏返せば、最初は何もない状態です。
日本人は「目的」を与えれば、勤勉に達成していきますが、「遊び方を考えろ」というミッションの前に立ちつくします。
これは善悪ではなく国民性です。