インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2014年12月12日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→国政政党で「最古」のドメイン
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。六文銭〜
3:実践テクニック編!〜ネタの探し方(43)〜
4:プロが教えない話外伝!〜「玩具」で稼ぐビジネスモデル〜
5:オススメ情報
それでは始まりです!!!
■掲示板(BBS) ご自由にお使いいただけるPerlの掲示板です
http://www.as-mode.com/webreport/bbs.html
※今週はミヤワキの原稿が2本公開されています。
■Web担当者Forum第388回(本日公開!)
明日値上げします。若手Web担当者の知らない“インフレ”時代の対応
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/12/10/18860
■マイナビニュース(昨日公開)
小学4年生が開いたパンドラの箱のなりすまし0.2
http://news.mynavi.jp/column/itshacho/295/index.html
この週末は衆議院の選挙。
事前報道では自民党の圧勝が伝えられています。
野党の不振・・・というより退潮はあきらかで、反自民の受け皿として、共産党が躍進するとみられているのは、報道はもちろん、とある政治筋からの情報にもあり、さらには「ネット選挙」からも確実でしょう。
2013年夏の参院選挙から解禁された「ネット選挙」ですが、ぶっちぎりでその恩恵を得ているのは「自民党」です。
ネットが選挙に役立つという匂いを感じ取ったのでしょう、自民党はすでに小泉純一郎氏が総理時代に「メルマガ」として活用を始めています。
いわゆる「守旧派」というか、「旧態依然」という自民党のイメージは、朝日新聞を筆頭とするマスコミと、そこに群がるリベラル知識人による、印象操作にすぎません。
自民党をひと言で評するなら「アバンギャルド」。
別の表現をするなら「無節操」で、なにより「利に聡い」のです。
次に利用しているのが「共産党」です。
もともとインターネットは「貧者のツール」です。
お金持ちの大政党はチラシやダイレクトメール、はがきなどなどを使えますが、インターネットならほぼ無料で情報発信ができます。
正しいことをやっていれば、いずれ人は気がつくという信念を持っており、それが故にソ連崩壊にいまだ気がついていないかの変わらぬ主張は微笑ましいモノがありますが、とにかくインターネットの普及がはじまったころから、共産党はネットを積極的に利用していたのです。
ドメインの取得は1997年4月25日で、これは現在の国政政党で「最古」ではないかと調べてみると、最古は民主党で 1997年2月20日でした。ただし利用開始はほぼ同時で、当時のサイトを比較しても共産党のサイトに軍配が上がります。
民主党は「Web ob The Year1998」にノミネートとされたと紹介し、そこへの一票を求める心は、イメージづくりの一環です。
一方の共産党は、政策を表明し、議員紹介をし、さらに英語とスペイン語での紹介ページを用意しています。国内政党が果たして必要かとは首をひねりますが、当時の「ネット=世界」という理解からの取り組みだったのかも知れません。
ちなみに自民党は1997年5月1日と若干遅れますが、この時のドメインは現在は使っておりません。当時は「jimin.or.jp」で、日本の政府系のドメインを意味する「or.jp」で、これは民主党の「dpj.or.jp」や共産党の「jcp.or.jp」も同じです。
ところが自民党は2011年の5月17日に「jimin.jp」へと切り替えました。これも「ネット戦略」としては見事。ドメインは短い方がなにかと便利。タイプミスも防げますし、各種印刷物に掲載するときも面積が少なく済むからです。そして「or.jp」のドメインは使っていませんが、保有はし続けています。
こうした活用の違いは、単なる経験値の違いではありません。登録からの年月だけなら、自民、共産、民主に大きな違いありません。
それぞれの違いは、ネット選挙の本質を理解していないからです。
そしてそれは「Web有識者」の問題も浮き彫りにするのですが、すいません。
字数が尽きたので次回。
これは一般企業のWebにも通じます。
歴史好きなら真田家の家紋を思い出すでしょうが、三途の川の渡し賃の話し。
別名「冥銭」というものですが、死んだらおしまいという死生観に立てば愚かな風俗です。
ただ、世の無常と正対するのは心痛いモノがあり、金銭というもっとも俗で現実を媒介とすることで、抗えない運命への緩衝材としたのではないか・・・と哲学的に語っていますが、株で大損をしてなくしたお金に引かれる後ろ髪への言い訳です。
インスタグラムが、月刊利用者数でツイッターを抜いたとWeb界隈では大騒ぎしています。
インスタグラムとは写真共有をコアとしたSNSで、時代はつぶやきから写真に移ったと右往左往しています。
本当でしょうか? 半分本当で残りはいつもの願望と広報にすぎません。
願望とは新しいヒーローを待っているWeb業界の悪弊で、特に日本においては毎年キャストもコスチュームも設定も変わる「特撮ヒーロー」と錯覚した言説が目立ちます。
もっともそれが遠くないのはWeb業界とは、新しいヒーロー=ネットサービスが登場する毎に、それを礼賛するセミナーや書籍、すなわち特撮ヒーローにおける「玩具」で稼ぐビジネスモデルだからです。
そしてそもそもこの報道はインスタグラム側の発表で、いわゆる「比較広告」と見ることもできます。
これが「広報」とする理由です。