インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2014年10月24日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→ビジネスをするものなら、不可欠な発想と視点
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。売れるとは〜
3:実践テクニック編!〜ネタの探し方(40)〜
4:プロが教えない話外伝!〜これがない企業は「ヤバイ」〜
5:オススメ情報
それでは始まりです!!!
■掲示板(BBS) ご自由にお使いいただけるPerlの掲示板です
http://www.as-mode.com/webreport/bbs.html
※今週はミヤワキの原稿が2本公開されています。
■マイナビニュース(昨日公開!)
iPhone6 Plusに"らしさ"が見つからないアップル0.2
http://news.mynavi.jp/column/itshacho/288/index.html
■Web担当者Forum第381回(本日公開!)
「なんでもあり」のハロウィン頼み、秋のイベントシーズンを乗り切る
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/10/22/18461
■新装版 みやわきぶろぐ「本当のことだけ言えない世界の片隅で」
http://www.as-mode.com/blog/
グローバル化とは米国化で、しかし、米国の価値観は世界で必ずしも一般的ではなく、さらに米国を嫌う国が多いと、知ったのはサッカーワールドカップ米国大会が、当地でさほど盛り上がっていないと知ったのがきっかけで、インターネットの普及により、世界の情報に触れると、必ずしも米国=世界ではないことに辿り着きます。
学校で「国連公用語」を習った際に、第2次世界大戦の戦勝国の言葉に加え、スペイン語やアラビア語が入っていることに疑問を持ったことを思い出しました。米国=世界ならば、英語だけで充分なのにと。
単純ではない世界を単純に考えるのは「精神論」であり、しかもそれが「米国標準」というローカルルールだと気がつかないところに、日本が、とりわけ日本のIT企業が世界の舞台で活躍できない理由があります。
ビジネスから逸脱しますので深掘りしませんが、米国企業のヤクザで言うところの「ケツ持ち」は、米国であり米国軍であり、米国ドルであり、いわば最強の「バック」をもつ企業と、「殴ってこない国」が、背後で揉み手しながら愛想笑い浮かべる日本企業では、同じルールで戦って勝てるわけがありません。
だからといって「嫌米」とレッテルを貼られるのは心外です。
まるでアメリカ人のような短絡的思考回路だと・・・こういう冗談を書くのが悪いのですが、前回の結びで触れたように「敗軍の将は兵を語らず」が日本のウィークポイントであるなら、米国の長所は、失敗を「経験」と捉えるところにあります。
ビジネスをするものなら、不可欠な発想と視点です。
例えば、1本だけ正解がある10本の道を前に、9本まで迷った時に、日本人は「失敗した」と悔やむことでしょうが、アメリカ人は「9回も貴重な経験をした」と考えるということです。
この姿勢は危機管理などにも現れ「人は失敗をする」を前提にするのもこの発想・・・とまたまた続きます。
タレント有吉弘行さんの「売れるとはバカに見つかること」とは、至極名言。
売れている本、音楽、映画もろもろが「分かりやすい」ことからも明らかです。
難解だから良いものとは限りませんが、かつて落語は、寄席からの帰り道に「なるほど」と気がつくぐらいの教養を必要としたといいます。
いまはインスタント。
一発ギャグが受けるのも同じ。
そして一度落ちた文化レベルを上げるのは困難。
バカの時代に生きています。
結果的に「LINE上場延期」は慧眼でした。
前回の発行日に底を打ったかと思われた日経平均株価は、週明けに底が抜け、今週に入り戻り歩調になったところで、カナダの国会議事堂で銃が乱射され、世情不安から上場予定だった日米の株価が下落します。
実際のところ、日本のIT企業・・・正確にはWebサービス提供企業に株式上場の必要性は高くありません。課金型のスマホアプリゲームはもちろん、LINEのように無料サービスでも、広告収入などによる「マネタイズ」ができているもので「現金」はあるからです。
むしろ、上場時にこれがない企業は「ヤバイ」ともいえます・・・が、これもまた多いのですが、これについてはいずれ機会があれば。
上場するメリットは、資金調達というより知名度アップや、出資者の利益確保でありますが、株価が低迷しているなら、どちらのメリットも薄くなる。
つまり慧眼で、私の目は節穴でした。