タイトル
戦争で儲ける人たち
ブッシュを支えるカーライルグループ
|
イラク人が虐殺され日本人が拘束され、そして民間アメリカ人が惨殺されているイラク。
この「戦争」の本当の目的は、ブッシュ親子の「投資術」だったとしたら?
|
●どんな方に?
□イラク戦争は何故おこったか知りたい方に。
□カーライルって何?という方に。
□投資の世界の真実を知りたい方に。
□ブッシュ親子の本音を知りたい方に。
|
●どんな内容?
金で買えるアメリカの民主主義。
9.11アメリカ同時多発テロ、北朝鮮ならず者国家呼ばわり後の急変、イラク「侵略」戦争。
その真実を「カーライル」という投資グループを通じて浮き彫りにしています。
目次より
序 章:カーライル・グループへ、ようこそ
第 1章:政治家とビジネスマンと運の悪いエスキモー
第 2章:合衆国大統領を父親に持つ青年実業家
第 3章:国防長官というポスト
第 4章:カールッチ人脈とBDM
第 5章:国防省と軍需産業の黒いネットワーク
第 6章:白馬の騎士は、アラブの王子
第 7章:世界中が尊敬し、賞賛する大物
第 8章:メイジャーとソロスの握手
第 9章:ジョージ・W・ブッシュを獲得
第10章:平和をカネで売るファミリービジネス
第11章:役立たずの巨砲を救え
第12章:9.11で儲ける人々
終 章:次のターゲット中国へ進出
|
●書評
例えばあなたが、サッカーをしたとしましょう。
審判があなたの見方だったらどうでしょう?
例えばあなたがテストを受けたとします。
その問題をあなたのとても親しい人が作ったとしたら。
もっとハッキリ言いましょう。
あなたが儲かるためにルールが作れるとしたら?
これを実現した人たちがいて、あのアメリカ大統領、ジョージブッシュ親子もそのメンバーだというのです。
本書の登場人物はちょっとニュースを見ていれば知っている人ばかりです。
ジョージブッシュ(親子とも)、ドナルド・ラムズフェルド、コリン・パウエル、フランク・カールッチ、ジミー・カーター、ジョージ・ソロス、ジョン・メイジャー、パク・テジュンなどなど。
どうです?そうそうたるメンバーでしょ?
彼等が全て一つのプロジェクトで動いていたわけではありませんが、同じ目的のために動いていたことを本書では紐解いています。
そしてその目的は「カネ」です。
ブッシュ大統領は9.11テロを知っていたというまことしやかな話しをご存じでしょう。
どんな事件にも「陰謀説」を唱えたがる人がいるようなレベルと笑う人もいます。
あの9.11当日。
ある投資会社の世界会議が開かれていました。
そこにはこの投資会社への一族の資金を管理しているシャフィク・ビン・ラディンという人がいました。
あのオサマ・ビン・ラディンの異母兄に当たる方です。
その時点でオサマとは「絶縁」していたのですが、あまり好ましい状況ではないはずです。
そしてこの会議には父ブッシュ(ブッシュ大統領の父君で元大統領)もこの会議に出席していたはずでした。
この投資会社の広報の説明では「テロ攻撃が起きる前」に会議を退出して、アメリカ大陸を横断する飛行機に乗り込み、事件の時には「機中の人」だったといいます。
つまり、ビン・ラディン一族とは同席していないと言うことです。
さて、事件当時。
モチロン緊急事態にアメリカは迅速に反応します。
この時点でアメリカ中の国内便は強制着陸を命じられておりました。
にも関わらず、父ブッシュは機中の人だったということです。
嘘か?誠か?
こんなことが「序の口」に思えるほどの出来事が語られています。
彼等に比べたら「ムネオハウス」や「秘書給与流用疑惑」なんて子供の万引きにもならないちっぽけなものです。
もちろん、9.11によってその投資会社は利益を得ることになりました。
利益は間違いでしたね。
「巨万の富」です。
本書は「ノンフィクション」となっていますが、その内容が「フィクション」なら「程度の低いご都合主義小説」になるほど、「彼等」の都合に合わせた展開にはタメイキがでます。
そして私が「イラク侵略戦争」を「経済」で捉えると「腑に落ちる」のも本書の影響かも知れません。
|