2:伸びる会社は知っている!〜一粒で何度も美味しい仕掛があったほうが良くないですか?〜
昨日、奥さんの実家の商店街で行われていた福引きの「ガラポン」を廻してきました。
ガラガラ、コロコロ、コトン。
金色のタマが転がっています。
なんと特賞「香港4日間」を引き当ててしまいました。
来年の2月出発なのですが、その頃までだいたい予定が詰まっておりますので青ざめてしまいした。
「いけないジャン」どうしましょうといった感じです。
師走のになると毎年思い出すのが「新巻鮭」です。
といってもお歳暮ではなく、その昔、独立当初大変お世話になった会社さんの販促イベントを打ち合わせていたときに
「新巻鮭をプレゼントしたら?」という話で盛り上がりました。
新巻鮭とは全く縁のない商売だったのですが、師走の街を新巻鮭を手にして店を出たお客さんが歩いている姿を想像したら・・・結局、この企画は諸処の問題から実現されなかったのですが、きっと街の噂になったことでしょう。
この企画のポイントは新巻鮭を差し上げることではなく、それが噂となりお店の存在感をグッと高めることだったのです。
ITネタを中心にしている「伸びる会社は知っている」ですが、今回は歳末特別編で「イベント」についてです。
実は、冒頭の「香港4日間」は豪華賞品であることには違いませんが、海外旅行が珍しい時代ならまだしも、自由にパック旅行でいけるご時世ではありがたみが薄れています。
また、この特賞はペアではないので、もう一人行く場合は「自腹」となるのです。
これでは喜びもちゅうくらいです。
香港旅行の他は商店街各店それぞれで使える商品券です。
商売により提供できる商品が限られるということもあり「一律」商品券にとなっているそうですが、これでは遠回しな値引きになってしまいます。
歳末感謝を表す「還元」という点に絞れば、景品は何でも良いのですが、折角自腹を切ってイベントをするのなら、一粒で何度も美味しい仕掛があったほうが良くないですか?
その為には新巻鮭・・・ではなく、「商品」なのです。
それも普段なら買うのを考える「ちょっと良い物」を用意するのです。 自腹で買うのは考えるけど、貰えるならとても嬉しい♪が喜ばれます。
「カサ」が張ると更に良いですね。
抽選に来てくれたお客さんは、「ちょっと良い物」を持って商店街を歩いて帰ります。
「ちょっと良い物」をもって歩く姿は、すれ違う人の「興味」を引きます。
そして自分では買わないけど欲しかったものを手に入れたお客さんはつい自慢したくなります。
こうして、クチコミは産まれるのです。
同じ予算を使っても何度も美味しいという訳です。
当たり前のことなんですが、意外と忘れられがちなので覚えておくと差をつけられますよ。 これはネットでも同じです。
この話はずっと義父に話しているのですが・・・なかなか理解して貰えないのでもう教えてあげません(笑)。
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