2:伸びる会社は知っている!〜でんぐり返しで100m競争〜
今週の火曜日。
日教組の総本山ビルで行われた「ワールド・トレード・センター」の試写会に行って来ました。正直、私の素直な感想は「プロパガンダ映画」です。
それ以上でも以下でもない評価に値しないアメリカ政府の啓蒙活動というと言い過ぎでしょうか。
確かにテロは憎むべき行為ですし許してはいけません。しかし、彼の国で米軍が起こした誤爆・暴発・虐待・先制攻撃。イラクの民が何人犠牲になっているかを知ってから見に行くと、エンディングで血液が逆流しそうな怒りが込み上げてきます。
そして昨日、「フラガール」を見てきました。
常磐ハワイアンセンター設立時のエピソードがベースになっているのですが……素晴らしい。久しぶりに面白い映画でした。
「三丁目の夕日」のような美化された昭和ではなく、理不尽さと大らかさと傲慢さと希望。まさしく高度経済成長期の昭和のエネルギーが作品詰まっています。
フラダンス映画なんかみてもと、思っていましたが今年一番にしても良いほどのオススメ映画です。是非、劇場でご覧ください。
■フラガール
http://www.hula-girl.jp/top.html
さて、ここしばらく続けている棚卸しですが、これは自分(達)に何ができるのかということです。これは何が得意で苦手かを知ることといっても良いでしょう。
商売は公立学校のカリキュラムではありませんから、「苦手の克服」なんかしなくても良いのです。
そして、平均点を取るのを目指すのではなく、得意科目の得点を圧倒的に高くすることから取り組まなければなりません。
経営コンサルタントやビジネス書ではトヨタのカイゼンを例に挙げ、「弱点を克服」などといいますが、それは良い企業がより高いところを目指すために取り組むことで、平均点が95点の人が100点を目指すための姿勢のことです。
しかし、率直に言えば個人商店や中小企業はトヨタと比べれば10点から30点ぐらいのものです。
企業体力から言えばもっと開きがでるでしょう。
その企業が弱点を克服したとしてもかないっこないのです。
しかし、商売は国数英理社の5教科や体育、美術等を加えた9教科といったエリアで競うものではありません。
それは国語なら「糸編のついた漢字を幾つ書けるか」や、体育なら「でんぐり返しで100m競争」といった、多彩な「エリア」で戦うことができるのです。
漢字の読み書きに文章力といった国語力で戦わなくても「糸編」だけで競うことができるのです。
この競争エリアを見極めるためには自分が何ができるかの棚卸しが必要です。
そしてもっとも難しいのも棚卸しです。
自分を冷静にみるのってかなり難しいんですよね。
だからこそ取り組む必要があります。
これは究極真理といってもよいですが、「簡単にできそうで難しいことは他者も取り組んでいない」のです。後回しにしますから永遠に。
それは例えば良く分からないのに「Web2.0」と煽っている日経新聞のように。
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