1:伸びる会社は知っている!〜商売で使うインターネットの邪魔〜
突然ですが、インターネットの世界はもの凄いスピードで変化しています。それは、産業構造の変化といっても過言ではないでしょう。
今までの産業の進化や変化は、一個の人間が基準になり、それらが繋がり仲間や組織といった形で拡大していき大きな力となりました。
とはいえ大きくなったとはいえ、フェイスtoフェイスの繋がりには物理的限界が必ずやってきます。
例えば組織を拡大するにしても、人数が多くなればそれだけの人数を収容するオフィスが必要になりますし、一個の人間が働く時間には限界があります。
そりゃぁ一日や二日の徹夜はできるかもしれませんが、そんなものは長続きしません。
つまり一つの目的を持つ「チーム」には自ずと限界がやってくると言うことです。
そしてちょっと難しい言い方でゴメンナサイなんですが、その限界点と利益採算点と折り合いをつけ、新たなる目標設定をすることが永続的な企業繁栄へとつながるのです。
ところがインターネットの世界は全く違います。
そもそも「目的」が存在しないのです。
それぞれのホームページや企業には当然「目的」がありますが、金儲け目的から慈善事業、趣味、子供の成長日記、自殺志願者助長サイトまで、あらゆる「目的」がアメーバのようにひしめき合い増殖しています。
そして日本人の技術者が眠る時間にはヨーロッパの技術者が、そしてその次は本家アメリカがと、インターネットの技術革新や新しいアイデアは休むことなく「毎秒」産み出されているのです。
地球が一個の生命体とみる「ガイア理論」がありますが、インターネットの世界はまさにこの「ガイア」なのです。
そして「ガイア」の中では国境線もイデオロギーも習慣も文化も歴史も重要ではありません。
今そこにあるトレンドと最新情報が重要なのです。
インターネットに衝撃を受けて起業したライブドアの堀江さんの発言もこの視点から見ると分かりやすいと思いますよ。
と、先週からの続きと大きく逸脱したような大きな話しをしましたが、実は「お客様を創造する」上でこのことは重要です。
勉強家の方はインターネットのボーダレスな可能性をご存じだと思いますが、そこが逆に「商売で使うインターネット」の邪魔をしているのです。
ホームページは世界中から老若男女がやってくる・・・と、喧伝されたITバブルがありましたが、日本語で作られたサイトに来るのは日本人が殆どです。
まして、アナタの商売を欲しがっているお客さんはその中のほんのごく一部でしかないのです。
そのごく一部の大切な未来のお客様のために向けた設計と、
「世界と繋がる」
という「技術」は次元の違う話なのです。
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