2:伸びる会社は知っている!〜所場代で稼いでいるのか、商品を売って稼いでいるのかの違い〜
昨日、某出版社の方と打ち合わせをしました。色んなものが動き出し「守秘義務」が発生しているのでお話しできないのですが、このFAXマガジンにもプラスに働く「企画」ですので楽しみにしていてくださいね。
さて、水と油という言葉があります。交わらない性質の違うものを表す時に使われる言葉ですが、水と油は絶対に混ざらないものではありません。
しかし、混ぜ込むのは大変ですし、しばらく置いておくと分離してしまい苦労が水の泡になってしまいます。「属性」というと大袈裟ですがモノには性質があり、馴染みやすさにも向き不向きがあるということです。
ライブドアが通販大手のセシールをお買い上げするとのこと。
あの聞き取れないフランス語CMが印象的なセシールですが、インターネット通販への進出の遅れから赤字が続いており、生き残る為に今回の買収へと舵を切ったとのことでした。
昨日の夕刊で初めて知ったのですが
「おっ、良い買い物したジャン♪」
が私の素直な感想です。
ロケット買うよりは遙かに目先の現金になる買い物です。
顧客を持っていて商品も揃えられ、通販のノウハウもある。
足りないのはネットでの商売のやり方だけです。
これはもうバッチリの組み合わせで親和性が高いといえるでしょう。但し、堀江社長がセシール買収にあたり「楽天に負けないような」と通販ビジネスの強化を楽天と比べていましたが、これは若干間違っております。
なぜなら、セシールは通販業でお客様と直接商品をやり取りしているのに対して、楽天は「市場という場所」を貸しているだけで、楽天さん自身は通販をやっていないからです。
多分、堀江さんは「楽天市場」全体を指して言ったのでしょうが、両者の違いを平たく言うと所場代で稼いでいるのか、商品を売って稼いでいるのかの違いです。
それでは、今話題のテレビとインターネットはどうでしょうか?
実は水と油とまで言いませんが、非常に相乗効果が低いのです。
その一例を挙げると「ITバブル」の時に、テレビCMでホームページ自身の宣伝をガンガンやっていましたが、そのサイトが大儲けしたという話は殆ど聞きません。
実は続きはインターネットで!と言われて素直に従う人はあまり多くないのです。それは、茶の間にいる人は凄くナマケモノだからです。その為完全受身のテレビが受け入れられたのです。
一方、インターネットは自らクリックしていく能動型の媒体となります。そして、親和性が高いのは自らページをめくるという行動をとる「読書」で、相乗効果のためには聴覚が主となる「ラジオ」となります。
だから三木谷さんが言っていることは詭弁かモノを知らないだけです。しかし、テレビのCM枠を販売している電通等の広告代理店ビジネスならば親和性は異常に高まります。
それは楽天市場で楽天が儲かるためのビジネスモデルにソックリですから。
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