2:伸びる会社は知っている!〜商売でもっとも危険な言い訳〜
さて、ワールドカップ。
終わったワケじゃありません。
これからが「本番」です。
世界で勝ち抜いた16カ国の国家代表による戦いの始まりです。
これは他のメルマガでも取り上げましたが、他国の代表チームは「誇り」という鎧を身にまとい、ピッチに降り立つのに比べて、わが日本代表は「責任」を背負って戦いに挑みます。
身を守る鎧と背中に背負った荷物とでは、ハンディキャップレースです。
そしてこの言葉に単純に眉をひそめる人も多いのですが、「誇り」の主成分は「愛国心」でできています。バファリンが優しさでできているように。
引退を表明したジダンが「祖国のために」復帰したのも、技術に劣る韓国代表がフランス戦の後半44分で全く足が止まらないのも「愛国心」によるものです。
軍隊やイデオロギーや憲法論議をするつもりは全くございませんが、「日本がワールドカップで優勝する日」の為に、普通の愛国心の育成が急務です。
ただこの「愛国心」と書くだけで非難されることもあるのですが、それはイコール戦前の軍国主義と直結するあまりにも単純な図式であることが少なくありません。しかし、これだけ情報の入手が用意になった時代に、それはあまりにも単純というものです。
一部の「特定の考え方」の人が、これに固執するのはそこに旨味があったり、ある種の宗教的な思い入れがあるので仕方がありませんが、そうでない人の中にもこの単純な図式を信じ込む人がいます。
それは戦後60年という時間が「いままでこうだったから」を肯定するのに充分すぎるからなのです。
と、本旨とずれそうですので軌道修正しますが、商売でもっとも危険な言い訳が「いままでこうだったから」です。
それなら今まで通りで何の問題もないはずです。
しかし、「今までのやり方」で問題があるから、何かを変えようとしているのに、この言い訳がまかり通ることまかり通ること。
そして時間がたてば立つほどにです。
これは人間の「性分」に依るところが大きいので、なかなか気づかず厄介です。
それは「人は経験から判断する」からです。
つまり、「今までのやり方」を基準に「新しいやり方」を判断しようとするので、正しく評価できないのです。
いうなれば野球で甲子園に行った選手が、少年サッカーの監督を始めるようなものです。プレイヤーとマネージメントは別の能力ですし、野球とサッカーは別のスポーツです。
また、今までと新しいやり方が近いのなら、その効果がそもそもが疑われます。
低価格信望論者の多くは「値下げ」という「今までのやり方」で推し量ろうとします。
だから、他の会社でできてもウチの会社ではできないと考えます。
しかし、本当にできないのでしょうか? それともやらないのか? やりたくないのか?
今までが通用した時代、変化しなければならない時代。
敗戦はちょうど良い・・・あ、それはサッカーの話。
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